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紙の本
簡潔明瞭な伝記。あらためて諸葛孔明に魅力を感じた
2011/09/11 12:04
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、旧制松山高校、新潟高校、新制新潟大学、国士舘大学の名物教授であったという。専攻は東洋史で、一般向けの著書もいくつかあるそうだが、寡聞にして今回のこの本で初めて知った。
内容は題名どおり、「諸葛孔明」の行迹である。日本人に人気のある悲劇的な名軍師であるが、残された記録や資料は少ない。それらの史料を詳細に読みとき比較参照し縦横にまとめ、簡潔明瞭な伝記に仕上げている。背景となる三国時代の政治状況もわかりやすく簡明に紹介してある。飾り気のない澄んだ文章であり、学識のみならず、文章力、表現力も優れている。直木三十五の実弟であるというが、分かりやすく読者にうったえるような書き方がある。いくつかの節の最後に、日本の歴史上の人物との比較対応が一言書いてある。この年代の教育者の教養の広さと深さも窺われる言葉である。
自分では正史である三国志さえも読んだことがなく、読んだのは三国志演義だけである。高校の漢文の授業では三国志の一部と「出師の表」は読まされた。「諸葛亮。字は孔明。琅邪陽の人なり。」という一文だけは今でも記憶にある。諸葛孔明の人となりや生き方には、現代人をも感動させ魅惑するものがある。高校時代の漢文の授業も思い出しながら、あらためて諸葛孔明に魅力を感じた。
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