紙の本
不遇のパート主婦みすずと
2023/05/01 13:16
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
不幸な生い立ちを持つ前田との出会いがドラマチックです。次々と殺人が起こるこのシリーズですが、晴美さんや石津刑事の呑気さに毎回救われています。
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“「ああ……」
と、思わず呟いた。「すてきだわ!」
自分のことを理解してくれる人がいる。分って、同情してくれる人がいる。
何てすてきなことだろう!
みすずは、まるで新しい人生が始まったかのような気がして、運ばれて来たコーヒーにミルクも砂糖も入れず、ブラックで飲んだ。
「――苦い!でも、おいしいわ」
そうだ。夫に恋人が何人いようと、それが何だろう?あんな夫、あんな女に、自分の人生を台なしにされてたまるものか。
みすずが泣けば、夫は喜んでいる。きっとあの女も喜ぶだろう。
そしてあの義母も……。
誰が。――誰があんな連中を喜ばせてやるもんですか。
みすずは、何か新しいことが始まりそうな予感がしていた。”
三毛猫ホームズはあっさり読めるのが良い。
色々と読者を騙すような表記で展開していくところが楽しい。
“晴美はタオルで顔を拭いて、
「そろそろ出ませんか?」
と言った。
誰かがすぐそばにいる、と感じた。
そのとたん、誰かの手が、晴美の頭を押えつけ、一気に湯の中へ沈めた。
晴美は必死で息を止め、押えつけてくる手から逃れようとした。
お湯を飲み込んだら溺れてしまう。固く口を閉ざし、浴槽の底で体をひねろうとした。
タイルの底はヌルヌルしている。これなら逃げられる!
晴美は相手の手をどかそうとするのでなく、手で底のタイルを力一杯押して、同時に体をねじった。
頭を押えていた相手がバランスを崩した。
晴美はお湯から立ち上がって、大きく息をした。
湯気の中、裸の女が出口へと駆けて行ったが、視界は戻っていなかった。
鼻から少しお湯を吸い込んだのだろう、むせて咳込んだ。
そして――ハッと気付くと、
「綾さん!――浅倉さん!」
と呼んだ。”
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久しぶりの三毛猫シリーズ。昔からしたら結構変わってるよ〜と言われ拝借、読破。確かに変わってた。片山が血に慣れてたり、女性に慣れてたり、刑事らしくなってたり…中間を見ずに急に新刊を読んだからか妙に違和感が残り、ちょっと読み足らなさが…
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年寄りの店主が殺される。
明らかに関係者の差し金と分かる
三十万のありかを知っている犯人。
事件は,次々起こり、
一部の犯人は読者に明かされるが、
その他の犯人は必ずしも明示的にはでてこない。
片山兄妹の活躍も,今一歩。
事件の展開もやや流動的。
最後は,犯人たちのうち,目撃者に同情して寝返る。
主人公は,第一事件の犯人と目撃者。
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ドラマ化(以下略)
姑、夫に蔑ろにされている女性が、あるジケンニ居合わせたことをきっかけにして、一歩ずつ階段を登っていく話。
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47作品目。
姑と夫からつらくあたられていた主婦がある事件を目撃し巻き込まれる。
弱い女性が強くなっていく様を描いている。
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三毛猫ホームズ47作目。
安心して読めるシリーズ。
1人の女性が色々あって一歩ずつ強くなっていくSTORYだけど、読んでいて、ある時にいきなり強くなった印象がある。
一歩ずつというよりも、ガラッとあるタイミングで変わった印象。
相変わらず優しい片山さんに、強くて勘のするどい晴美さん。
そして、かしこいホームズ。
このシリーズは、安定してるなー。と思います。
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シリーズ47作目
さらさら読める感じが好きで、図書館で見かけると読んでいる。
一見、繋がりがないと思われた登場人物が最後に関わり合っていて驚いた。
(他の方のレビューを見て、気付いたけれど、
片山さんが初期の頃と比べて、成長(?)したみたい。
女性と普通に接しているし、血を見ても卒倒しなくなっている。
一体何作目辺りからでしょう・・?)
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ある商店街の雑貨店主が撃ち殺された。
現場に駆けつけた片山刑事は、事件の目撃者である主婦の直井みすずに事情を訊ねるが、手がかりはなかった。
一方、片山刑事の妹・晴美は、喫茶店で若い女性が相手の男に妊娠を打ち明けているのを耳にする。
その男性は、殺された雑貨店主の孫だった。
そして事件から数日後、みすずのパート先に夫の恋人を名乗る女性が現れる。
さらに、みすずの義母には「みすずが浮気をしている」という電話があり…。
雑貨店主の死をきっかけに、平凡な日常を送っていた人たちが「事件」に巻き込まれていく―。
(アマゾンより引用)
面白かったのは面白かったけど、この人が犯人じゃないの?って人がやっぱ犯人だった(笑)
けど、殺しの理由がちょっと意味不明(´・ω・`)
そんな理由で人を殺す人っているだろうか(´・ω・`)
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複雑な人間関係ながらも一人一人が個性的で全然退屈しませんでした。
犯人と付き合ってしまった人妻にまで同情してしまいました。
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三毛猫ホームズシリーズがはじめて
「三毛猫ホームズの」ではなく「三毛猫ホームズは」になった。
相変わらずの展開ですが、
今回はホームズの出番が少なかったかな。
義太郎のロマンスも無かった。
そういう展開もありですね。
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家族から蔑ろにされて自分に自信を持てずにいた女性が、あることをきっかけにどんどん変わっていく姿に驚いた。おもしろかった。