紙の本
映画も観たくなった
2020/06/29 22:20
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画化もされているのが観ていない。でも、高良健吾、石田ゆり子、大竹しのぶ、椎名桔平って、私が読みながら想像していた配役どおりだった。キャスティングに携わっている人って、小説を真面目に読み込んでいるんだね。当たり前か
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読み出したら止まらない!静人がなぜ悼む人になったのかはなんとなくわかってきて、その切実な思い、死んだ人を悼まずにはいられない行為が周りの人に今後どのような影響を及ぼして最後どうなるのか気になるところ。
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残念ながら私には合わなかったようです……上巻途中で挫折しました。主人公がなぜ「悼む」行為をあちこちで続けているのか、その謎に私の興味を引き続けるだけのものが感じられませんでした。
主人公にもあまり魅力を感じませんでしたし……辛抱強く読み進めればまた変わって来たのかもしれませんが……
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人が亡くなった場所に現れ、どの「死」をも、同じく悼む「悼む人」:坂築静人。
静人と出会った記者、末期がんの静人の母親、静人と行動を共にする夫を殺した女性の視点から、「悼む人」が旅をする理由や行く先々で出会う人たち、それぞれの思いを描いている。
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悼む人
「この方は生前、誰に愛されていたでしょうか。誰を愛していたでしょう。どんなことをして人に感謝されたことがあったでしょうか」
坂築静人は亡くなった方々の亡くなった場所でそれは事件、自殺、事故。様々なことで命が消えたその場所で故人についてそう尋ねてまわる。そうして、静人の独自のスタイルで悼む。祈りとも、違う。悼む。日本全国を旅してまわる。時にはうとまれ、邪険にされて、警察になんども保護されても「悼む」ことを続けてゆく。忘れてゆくことを静人は責めた。どうしても「悼む」ことを始めなければならなかった。静人はそれを「病気」だという。孤独にはじめた旅は遺族や近しいひとたちの心に語ることを許してくれる。語ること。あふれる想いを語ること。静人は「悼む」心に刻む。新聞の文字。名前。年齢。それにきちんと死者の「記憶」を織り込み。忘れないように、胸に刻む。
静人の旅と平行して静人の家族、記者、夫を殺してしまった女性の時間が流れてゆく。静人の時間と重なりながら。
私は哀しいニュースをあまり見ない。記憶に残るとなかなか消えないからだ。エピソードを聞いてしまうと記憶から消えない。けれども、本当は心をそらしてはいけないのではないか、と思いながら、静人といっしょに旅をした。
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「悼む人」を読み、胸が痛む。
この震災が起こった年に、この本を読んだことは
自分にとってかなり意味があったのでは
ないかと思う。
死んだ人を忘れることは
人が前に進むためによいことなのか
死んだ人を忘れないことは
一体誰のためになるのだろう。
この答えは未だに出ない。
一生でない。
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坂築静人の「悼む」という行為は、なかなか多くの人に受け入れられてもらえない。亡くなった人を記憶に留めておく事は理解出来るが、それを自分が知りえた全ての人に対して行うというのは、少し異常である。話しが続く下巻で、静人が何を「悼む」中で見出していくのか興味がある。
マンガ・ONE PIECEの中で「 人が死ぬというのは、人に忘れられた時だ。」という感じフレーズがあったと思う。「悼む」と同じ事を言い換えている。自分にとって大切な人の事を思い出と一緒に、心の中に刻んでおかないといけないな〜と改めて思ったな。
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人は忘れる生き物である。親しい人を亡くした直後は心を痛めて嘆くが、その悲しみを常に背負って生きていくことはできない。やがて頭の片隅に追いやるのである。それが悪いことなのではない。しかし、ずっと覚えておくことが必要であると思う。この悼む人のように、覚えておくことこそ現代の人に求められることなのだろう。東日本大震災のことを起きた直後はこの悲しみを常に持って生きようと思ったが、次第に薄れていくのが分かる。駅前の募金もあまり見かけなくなった。覚えておくこと。これが大事だと本当に教えてくれた。
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物語の設定がユニークだ。
ひょっして、本当にこういう人がいたのか?
初めて天童 荒太 氏の作品に触れる。
新鮮ではある。
下巻に期待したい。
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死を無意識に差別して考えていることに気づかされた。
静人が悼む行為を行う三つの基準は、どんな死者もフラットに見つめ直せると思った。
…この本の内容を理解するには、自分はあまりにも未熟すぎる。
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天童さんの本を読むと、まるで聖書を読んだような気分になる。これもそう。
「悼む人」の行為自体には正直あまり共感しないが、生と死の前ではみんな平等であるという主張には共感できるところもある。
圧巻なのは、むしろ末期癌の巡子の描写。その健気さは涙なくしては読めず、本書の一番の読みどころだと思う。
性善説と性悪説であれば、真理がどちらにあるにせよ、性善説を信奉して生きたほうが幸せになれる。と、あらためて感じた。
ただ、朔也と倖世のエピソードはちょっと理解できなかったなぁ。
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なぜ?どうして?そうしなければならないのか?
と・・・落ち着かない気持ちで読みました。
下巻では納得できる答えがあるのでしょうか?
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国内の年間死者数が1日におよそ2800人。そのうち報道される死者は10人前後。0.36パーセント。
この報道記事をたよりに、全国行脚して死者を悼む青年。
彼を見守るのは、
残忍な殺人や男女の愛憎がらみの事件の記事を得意とする雑誌記者
末期がんに冒された母
自らが手にかけた夫の亡霊に取り憑かれた女
織りなす人々の生と死、愛と憎しみ・・・重いなぁ・・・でも、続編も読んでみるか。
(2011/5/31)
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見ず知らずの人の死を悼むという放浪の旅を続ける主人公の行為は私の心にサンドペーパーをかける感です。このことが最終的に私の中でどう昇華するのか楽しみです、下巻を読み進めます。
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全国を歩き、死者を悼んで回る坂筑静人。何故彼が死者を悼むのか。その行為について週刊誌の記者、末期癌に冒された静人の母、そして愛する夫を殺して服役を終えたばかりの女性といった3者の視点から語られていく。
まだ折り返しだから当然ではあるが彼の行為の真意が未だ掴めないので、物語の行方を見定めに下巻へ進もう。。