震えるロシアでの逃避行
2011/08/01 22:43
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国での危機を乗り越え、ロシア官界と協力したロケット開発に着手した革命部は、世界中から技術者をヘッドハンティングする。その上、開発した先端技術を世界中に公開し、匿名での新たなアイデア・技術提供を高額の報酬の下で奨励することで、あっという間に強力な弾道ミサイルの開発に成功する。
それは一方で、匿名で技術を洩らされたアメリカ政府等の反発を招き、国連の場でも議題にあげられる事となった。それはちっぽけなニュースで終わるはずだったのだが、それを奇貨としたロシアFSBが革命部傘下の会社をロシア官界もろともに摘発してしまった。そして、機密情報への唯一のアクセス権を持つ巳継は、たまたまロシアに来ていた沙織と共に、逃亡を余儀なくされることになる。
無茶を押し通して道理を引っ込め、遮二無二彼らを拘束しようとするFSBに対し、たった二人の高校生に対抗手段は限られている。
しかし、追い詰められた彼らを放置する仲間たちではない。莉音は諸勢力を結集して救出に尽力し、春日恒太はロシアに対する経済戦争の宣戦を布告する。
ロシアという莫大な資源を背景とする国家を完全に敵に回して、革命部のメンバーたちは生き残ることは出来るのか?そして、生き残れたところで、彼らの目的に向けた活動は続けられるのか?
圧倒的なスケールと、莫大な額の資金が飛び交う、一般常識の裏側の戦いが繰り広げられている。そして、一見矛盾するようではあるが、その現実感が、物語を確かなものとして楽しませてくれる。
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ミサイル開発技術を横取りされ、ついにロシアに通貨戦争を仕掛ける革命部。
著者の掲げた1000兆円規模のストーリーにどんどん近付いてきたw
途中、巳継と沙織の人間関係にも進展があって読み応えのある一冊だった。
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経済ネタにしたいのか、政治ネタにしたいのかどっち付かずだったところを、経営面はいい加減に描写して割り切ることで、政治ネタ関連で進めると話がうまく回りやすくなった印象。
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この作者が好きで今のところ全部読んでいる。
理由は、現実的な(そう見える)ビジネスを扱っていること、スピード感があること、である。
本シリーズのあらすじだが、高校生5人組が、ビジネスをはじめ、そのビジネスを大きくしていく話である。
ただ、その過程に、裏切りはあるは、当然のようにヤクザは絡んでくるわ。。
なんともビジネスはおそろしいものなのだなと感じさせてくれる。
読んでいてあきない。(ただ若干、主人公達のキャラ設定がうざい。この人の本は全般的にそうかもしれない。)
さて、このシリーズについていえば、もう一つ見るポイントがある。
それは、ときどき、ある国の歴史をオーバービューするという点である。
たとえば7巻であれば、ロシアをの歴史のオーバービューを行う。こんなふうだ。
「ロシアの歴史に最初に登場するのが、都市国家キエフである。九世紀から一三世紀にかけて、キエフを中心にした地域はルーシと呼ばれ、内乱が続いていた。・・・・・うんぬんかんぬん」
こんな調子で、3000文字くらいで、ロシアという国の始まりから現在にいたるまでの歴史を非常に分かりやすくまとめている。
僕が学校の先生だったら、ロシアの歴史の勉強を始めさせる前に、まずこの部分の書き写しを10回程度させてから学ばせるだろう。
この部分だけ抜粋して教科書に乗っけたらどれほど学生たちの歴史への理解力が高まるだろうと考えずにはいられない。
こういう歴史のオーバービューをほかの巻では、アメリカや中国についてもおこなっている。
うーん、すごい。こういう要約力ほしいものだ。
ということでおすすめです。
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ロシア編。ミサイル開発からロシア側の裏切り。ロシアとの消耗戦。疲弊しきってグループ破綻の危機。次の一手は?? そんな話。
376頁
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ミサイル開発をロシアと共同で行うことに.
優秀な科学者や画期的アイデアをネットで公募しガンガン開発.
で,そんなミサイル技術を掠め取ろうとする某国によって強襲されて逃亡劇.
それに激怒した厨二病が経済戦争を仕掛ける.
というわけで,世界征服ラノベ7冊目.
中国を倒した(?)次に出てくる国といえば…なあの国が今回の敵国ですよ.
いやー,ノンストップですな~.
経済戦争で貨幣価値を大暴落させる.
で,手打ちの会談のはずなのに眉間に銃をつきつけられ….
続きどうなるんだ?
そしてあの国を退けたら次はとうとうアメリカ様が出張ってくるのか?
それとも….
それはそれとして厨二病くんなんだけども
なんだか脳内音声で福山潤がルルーシュ・ヴィ・ブリタニアモードで喋ってて
不器用なルルーシュくんを応援するアニメまで連想してきて良い感じになってきてるわ.
コレもひとつのパラダイムシフト?