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きもは祖国を知っているか。あなたは祖国を知っていますか。
ぼくは知らなかった。なぜか。日本の学校では、教えないからだ。日本の大人も、語らないからだ。
で、始まる青山さんの著書。最初、何を言われているのかピンと来なかったけど、読み終わって最初のページに戻ってもう一度読んでみれば、彼のいわんとすることがよくわかる。
硫黄島(いおうとう)、拉致問題、福島原発、資源、などラジオですでに青山さんの話を聞いていたので、内容はすぐに理解できた。
しかし、いつも聞き流しているラジオですらもの凄い熱量を感じる青山さん、本からも彼の真摯な姿勢が伝わってきた。
彼の言っている事の全てを鵜呑みにするわけではないけれど、本気で物事を語る人の話はいつだって興味深くておもしろい。
祖国を語れる大人...。自分はまだまだだな。
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実家が神戸なのですが、関東地方とは異なったテレビ番組が流れています。その一つに、この本の著者である青山氏がコメンテーターをしている報道番組があり、とても印象に残っていたので、この本を図書館で見つけた時に読んでみようと思いました。
対象としている読者層は、これから社会人になる、中高生を始めとした大学生のようですが、私にとっては目からウロコの現代史の解説がしてありました。また、彼は奥さんと一緒に、メタンハイドレードの発掘研究をしているようで、世の中でよく言われている太平洋よりも日本海にこそ有望な形で眠っていることを述べています。
彼は、既存勢力から多くの圧力を受けていて、体もかなり疲労されているようですが、これからも活動を続けていただきたいと思いました。また、私と同郷の神戸出身であること、また大学も同じことからも共感を覚えました。
また、この本は私が読んだ中では唯一、福島原発事故の特徴を、チェルノブイリ事故及び、広島・長崎原爆との違いを述べてくれていた本でした(p98)
以下は気になったポイントです。
・日本は太平洋戦争まで、2000年を超えて、外国に負けて国土を占領された経験が一度もなかった、これは世界の例外中の例外、負けた時にどうすべきかの練習も訓練もできていなかった(p25)
・どこの国の国軍でも、休暇中に国民を助けることができるが、日本の場合は事前に政府に「動いていいよ」と決めてもらっていなければ、助けようとして犯人を怪我させると傷害罪となる(p41)
・東北電力は例外にして、指示に従わず少数の技術者が津波への備えを主張して、政府の指導よりも5メートル高くしたので、ほとんど津波被害は無かった(p82)
・福島原発は水素爆発が起きたが、原子炉が吹き飛んだわけではなく、チェルノブイリとは異なる(p87)
・福島原発災害の特徴は、水素爆発の後、淡く薄い放射性物質が長時間、降り積もっていた事にあり、これがチェルノブイリと異なるし、1億分の1秒という短い時間に核分裂が始まり終わった原爆とも異なる(p98)
・福島第一原発は、海側に建物が並び、そのいちばん奥に、原子炉建屋がある。この構造が幸いして、津波は前段の建物は徹底破壊したが、それで勢いが削がれて原子炉建屋は破壊されなかった(p125)
・沖縄の「ひめゆり部隊」は、沖縄第一高等女学校と師範学校女子部でつくられた、第二高等女学校は「白梅学徒看護隊」をつくった、合計では9つの看護隊があった(p135)
・硫黄島の戦いは、6000万人が殺された大戦でもっとも悲惨な肉弾戦であった、アメリカ将兵の死傷者が、敗戦国日本の将兵のそれを唯一上回った、クリントイーストウッドは日本の映画をつくった、うち1本は日本の視点で制作した(p159)
・栗林中将の禁じた2つのことは、1)自決はするな、2)万歳突撃はするな、であった(p196)
・最初の竪穴と、毛細管のようなトンネルは、アメリカ軍が火炎放射器で焼くということをあらかじめ知ったうえで、炎を逃すためにつくった(p201)
・日本は1968年当時から、国連に「資源豊かな国」として名指しされてきた、石垣市の尖閣諸島の海底に、イラクと同等の原油があると報告されているので(p259)
・メタンハイドレードのなかでも日本海のそれは、微生物分解起源ではない、熱分解起源のものが多いとされる(p265)
・日本でハイドレードが存在する地図には、太平洋側が多いが、それは「どこにあるか」ではなく「どこを調査したか」である(p269)
2013年10月13日作成
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タイトルからして、多くの日本人が引いてしまうかもね。 祖国?日本人は自分の国のことを「祖国」だなんて言わない。日本人は自分の国のことを「この国」って言うんだよ。ちょっと上目線で、ちょっと一歩引いていて、客観的な感じがカッコいいだろ? 祖国だなんて、ちょっと危ない人たちか、テレビニュースの中で国を追われた異国の人が使う言葉、だよね? そうか、「ぼくらの祖国」か・・・ 青山氏の火傷しそうなほどの熱い記述には思わずたじろいだが、一人でも多くの日本人が読んでおくべき一冊だと、思わされ涙した。
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本ってほんとに色んな考えや意見に出会えるから、読書はやめられない。
この本もその一つだ。
青山さんという著者をこれからもチェックしていきたい。
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硫黄島のはなしではいかに歴史を私たちがしらないかを考えさせられた。福島原発については改めて現場で起きていることを知ることの重要性を考えた。現場を見たり、人にあったりせずに判断しないようにしたいと思った。
自分たちの先祖が国を必死に作ったり、守ったりした話を聞くと、誇りを持てるようになると思う。日本の歴史を知ることは祖国を大切にする心を養うと思った。
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日頃から青山さんの出演される番組等チェックしているので、著者のスタンスは理解の上読みました。
戦後の日本の教育を親(大人)共々やり直さないといけないですね。
小学生の子供が今日も学校で朝鮮を「植民地化した」と教わっています。
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うんと、どこらへんが祖国の話だったのか、おおっぴらでないいやらしい自慢話ばっかだった気がします。友人が一時世話になってたと聞いて気にしてたらたまたま見かけて目を通したんですけどね、まず祖国や戦争の捉え方の段で納得いかないことが多くて。メタンハイドレートや硫黄島で実際に行動しているのは凄いのでそれで☆二つ。
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著者の言っていることが全て正しいのかは、わからない。
ただ、考えるキッカケを与えてくれた。
硫黄島いおうじまといおうとうの違い。
震災、エネルギー、読み終わった後、いろいろ考えること、学ぶべきことがわかった。
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自分の国の事情、政治家、原発などとても分かりやすく書いてあります。あ、これは知ってる!と思いながらよく知らなかった事が沢山あり、とてもためになりました。
本は分厚いですが、文字が大きいのでスラスラと読めます◎
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自虐史観が蔓延し、全体的に左に寄り気味な今の日本では、
中立の意見を言うだけで右翼扱いされる。
そんな中でこうもすっきりと愛国心に溢れる真っ当な意見を言い、
それをまとめた著作を、これまた左翼から叩かれがちな日の丸を模した表紙で出版してくれる人がいるということに、
”ネトウヨ”の自分は非常に勇気づけられる。
ひらがなが日本語のはじまり。
自分も予てからそう思っていた。
日本人は柔軟に外から吸収し、それを自分たち流にアレンジすることが得意だが
漢字からひらがなを創りだしたところも日本人らしい柔軟さだ。
戦争に負けてから、戦争に関係するもの全てがタブーとなり
自虐史観しか教え込まれず事実を知らない人が増えた。
祖国、愛国という言葉だけで右翼扱いされる世の中になってしまった。
しかし、戦争に負けた国は日本だけではないのに、何故日本だけがこうなのか。
平和のためには、祖国を知り、愛し、守ろうと思うことが必要だと思う。
政府=祖国ではないというのもしっくりきた。
このあたりも、履き違えられがちな点だと思った。
昨今憲法について議論があり、
変えてはいけないという論を展開する方々もいらっしゃる。
だが、国際法に背きアメリカが英語で書いたものを、訳したのが憲法だ。
内容について私は思うことが色々とあるが、
内容以前に国際法に背き、戦勝国が日本を弱体化させる為に押し付けてきたものだ、ということ、知らない人が多すぎる。
ひらがなのように自分たちの使いやすいようにアレンジするくらい
許されて然るべきなのに、なぜだかアレンジすら許さず
軍靴の音が聞こえると言い出す方々がおられる。
非常に不思議である。
自分たちの国の憲法なのだから、自分たちが、日本人が話し合い
決めていくべきことだ。
東日本大震災の件を読んでいて思い出したのだが
航空自衛隊機が墜落したニュースで
左側のメディアは近隣一般市民への迷惑状況を報道し
通常のメディアでもパイロットの安否を報道する中で
ある元自衛官の方がまず何よりも攻撃によるものではなく事故であると原因について仰ったことがあった。
これを聞いて、私ははっとした。
私たちは本当に平和ぼけしていて、危機感がない。
他国から攻撃を受ける可能性について、本当の意味で自覚している人というのは
一般市民においては少ないのではないかと思う。
原発の件についてテロを警戒したり、情報を出さないようにしたり
こうした考えや危機感を覚えている人が少ないのではないか。
そうしたところに配慮してくださる方がいらっしゃることに敬意を表すると共に、
祖国を守る為に必要なことをなにもかも人任せにしてしまっては
日本人として問題であると考えさせられた。
硫黄島の件は私も事実を知ってからいつか行ってみたいと思っている場所で
一体何が起きたのか、何故なのかを知っている人は
これまた少ないのではないかと思う。
授業などでも全く教えないし、戦争があった、日本は駄目なことをした、というような認識しか与えられないからだ。
拉致問題にも言えることだが、何故遺骨を回収するという
当たり前のことが許されず、その上に滑走路を作るという
敵国だからこそ出来る残虐無道な行為を否定せずに
そのまま継承して使用してしまうのか。
信じられないと思うが、それも国民ひとりひとりの責任である。
無知であり、無関心であることが問題なのだ。
平和ぼけしているだけで、無知なだけで、
実は日本は常に攻撃にさらされているし、安全を脅かされている。
そしてこうした解決されないでいる大問題はいくつも積み重なっている。
これらの問題は、まず祖国を知ることで、多少なりとも改善されることがあるはずだ。
歴史を勉強するまで祖国について知らなかった自分だが
今までの無知を恥じ、より学んで知識を深め
正しい認識をした上で一日本人として行動していきたいと思う。
2014.10.1
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・12/10 読了.のりこさんに借りて読んだ.硫黄島やメタンハイドレードのの話は知らないことが書いてあってなかなか面白かった.やはり実際に行って見て聞いてきた人の話は面白い.バイアスがかかってる恐れをいつも気にしながら客観的に咀嚼していくべきだな.
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「祖国」って単語はなんとなく"ウヨク?"って思わせる何かがある。
でも、過去があって未来がある。
未来を考えるために、過去を知り今を見つめる。
次の世代により良い日本を引き継ぐために。
それが教育の大前提ですもんね
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私は青山氏を誤解していた。右寄りの国際政治コメンテーターぐらいの程度に思っていた。こんなにも真摯に日本国を想っている方だとは。
「祖」つまり源でありルーツを、礼賛も偏向もせず、純粋に捉えて自らのアイデンティティである日本国の過去と未来への責任を現在に生きる自らに課している。
恥ずかしながら私は硫黄島とは九州の硫黄島(いおうじま)だと思っていた。それが東京都の硫黄島(いおうとう)であり、その滑走路に2万1千人の英霊が蹲っている。よく考えればテニアン島との中間地点であり、地図でみれば戦略上の重要拠点であることは簡単にわかるのだが、それさえも気付かなかった知識の浅さが恥ずかしい。メタルハイドレートが眠る尖閣諸島しかり、国はもっと国民へ誇りや尊厳を教え、我々はもっと国に関心を持って学ぶべきだろう。
本書の中で特に「永遠の声」の章での吉田所長や捜査当局幹部とのエピソードは胸が熱くなる。
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自己陶酔気味の自分語りもあるが、やることをやっているし、硫黄島(いおうとう)・日本海側メタンハイドレートなど蒙を啓かれる視点・記述も多い。苫米地英人氏と同様、鵜呑みに信仰せずに情報を得ていきたい。
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青山繁晴さんが取り組んできた様々な問題や課題、行動をまとめて書籍化したのが本作ですね。内容はラジオで語っておられた事ばかりでしたので青山繁晴ウォッチャーの私には目新しい内容はありませんでしたが、改めて活字で読み込んで見ると耳で聴くだけよりも、数倍の威力がありますねぇ〜いろんな感情が勢いよく入ってくるもんだから、ところどころで涙が溢れてしまいました。原発も戦後もエネルギーも拉致被害者も
根っこで繋がっているんですね。
僕たちは
自分達のルーツをつぶさに見て
何が正しかったのか?
何がどう変わってしまったのか?
これからどう変えていくのか?
未来に何を残していくべきなのか?
歴史をしっかりと勉強して
たくさん知らないとダメだ。
その上で考えて、話し合って
最善を尽くして、ちゃんと選んで
それを伝えて残していく
日本の凄いところ
日本人の素晴らしいところを
ちゃんと知って、残していきたい…
そんな熱い気持ちにされる良い本でした。
やっぱり青山さん凄い人だ。