投稿元:
レビューを見る
プラハで飲む黄金のビール、高所恐怖症の韓国登山、スモッグの向こうに霞む北京の太陽。出会えるかもしれない物語のかけらを求めて、今日も作家は旅に出る。身体の隅に今も残る旅のイメージをくっきりと映し出す紀行集(「BOOK」データベースより)
「旅に出ることは少し死ぬことである」,
フランスのことわざらしいのですが、恩田さんは旅をする度に、 自分の一部をそこに置いていくよう気がするんですって。
不思議な感覚ですね。
私もそんな感覚を味わってみたいものです。
ちなみにこの本の前に読んだ小路幸也さんの『猫と妻と暮らす』にも、旅についての考察が書かれてました。
こちらには、
「旅から帰った人間は、暮らす土地と違う空気を纏って帰ってくる。~中略~旅に出るということは、一時違う気を纏うことだ。それによって、普段の生活で澱のように溜まる何かを霧消させることになる。」
とあって、こっちの感覚はなんとなくわかったなぁ。
偶然だろうけれど、立て続けに読んだ本の中に、「旅」についての考察が書かれていたので、これは旅に出なさいよ~というお告げと(勝手に)思い込むことにしましたww
さぁて、どこへ行こうかな~。
投稿元:
レビューを見る
他の本を読みながら、道草つまみ食い。それもまた本の楽しみ。
食べ物が美味しそうな紀行文って好きです。それに加えて今作は作者の嗜好からお酒も美味しそうですな。よく食べよく呑む。そして旅で出逢った全てのものから、新たな物語の萌芽の兆しを摘み取る。そこがただの紀行文と違う、作家の小説家の紀行文の本分でしょうか。読んでいてスペインや奈良を舞台にした、恩田陸によるエンターテインメント小説を(伝奇ロマンなんていいなあ)読みたくなりましたとも。
投稿元:
レビューを見る
恩田さんの旅行記。
そのうち、ここに描かれてる場所が作品になって現れるんじゃないかなぁって期待しながら読みました。
投稿元:
レビューを見る
恩田さんの旅エッセイ。(*^_^*)
穏やかなイメージの恩田さんながら、旅先での“酒池肉林”(この場合、ホントの肉です。特に馬刺し!)には驚いてしまう。でも、どんなに飲んでも、肉を連日召し上がっても、豪傑という気がしないのはやはりお人柄ゆえ、なんでしょうね。
どこに行かれても、変な言い方だけど、とても誠実に(*^_^*)現地のものを見ておられるのが素敵だなぁ、と思いました。恩田さん自身が撮られた写真も多々載ってて、それもまた、なぜなんだろ、とても可愛らしいものばかりなんですよ。
ロンドン、チェコ、郡上八幡、伊勢、日光、台湾、韓国、スペイン、阿蘇、熊本、奈良、北京・上海。
みな、楽しく読みました。
チェコの「出来たての小判みたいに、ほんのり輝いている」こがね色の(*^_^*)ビール、カジシンと熊本で食べた「ねっとりとして甘い」ぴかぴかに光る、分厚い馬刺し、阿蘇山中で炭火で焼く「筋肉が強靭」な地鳥、など、食べ歩きの書というわけでもないのに、美味しいものばかり特に印象に残ってしまうのは、私の不徳の致すところであります、ハイ。(*^_^*)
投稿元:
レビューを見る
2004年から2011年の紀行文~ロンドンで絵を買う(2011)。チェコ万華鏡(2004)。ほどよい距離,ほどよい広さ(郡上八幡)(2006)。不信心者の「お伊勢参り」(2005)。『冷血』と家光の墓(日光)(2006)。風の街,風の城(台湾)(2008)。仙人は飛び,観音菩薩は微笑む(韓国・雪嶽山)(2006)。スペイン奇想曲(2004)。阿蘇酒池肉林(2005)。熊本石橋の謎+馬刺し憧憬(2005)。蘇我入鹿と玄昉の首塚(2009)。銀の箸の国で(韓国ソウル)(2009)。真昼の太陽を見上げる(北京,上海)(2009)。付録・旅のブックガイド~高所恐怖症・飛行機恐怖症を克服できたわけではない。海外だけを見ると2004チェコ,スペイン,2006韓国,2009北京上海,韓国,2011イギリス。国内では阿蘇旅行で食べて飲む量に呆れる。アイルランドでビールを呑みたいが為に飛行機の恐怖を克服したのだから,食い気は念入りだ。出不精な人が書くためのインスピレーションを求めて移動を重ね,見知らぬ風景の中に身を置いてみる。半年に一度にダウナーモードになるらしく,書くのを辞めて,一読者に戻りたいと考えるらしい。そうだろうなあ・・・と
投稿元:
レビューを見る
恩田さんの旅エッセイ集。「「恐怖の報酬」日記」であれだけ飛行機が大嫌いと言っていたので、そうそう海外は行かないと思っていたけれど、この本を読む限り多少は慣れたのでしょうね。旅先での情緒に触れて、水路が好きといった恩田さんの小説を思い起こせるのも嬉しかったです。是非この本の妄想のうち一つでもいいから実現してください。そしてとにかく飲んで、食べて、また飲んでいます。ここまで楽しそうに飲めるのは羨ましい限りです。
投稿元:
レビューを見る
図書館にて。
この作家は旅のエッセイも本当に面白い。とくにチェコの話が面白かった。同じ酒好きだからか。
投稿元:
レビューを見る
恩田さんの最新刊は旅のエッセイ集。2004年から直近まで、「旅」を始めとする各雑誌に発表された紀行エッセイをまとめたもの。新たに書き下ろしの「旅のブックガイド」を加えた14編のエッセイは、国内はもとよりお隣の韓国からヨーロッパまで雑多な旅の記録となっている。玉石混交、じっくり書いた原稿もあれば走り書きの日記風の記録もありだ。どこへ行っても同行の編集者や現地の案内人との酒盛り続き。どこまでお酒とお肉が好きなのかと思ってしまう。挿入されている写真も著者のもの。どちらかと言えば恩田さんのファン向けのエッセイかな。ただ、書き下ろしの「旅のブックガイド」だけは、恩田さんの愛読書とも言える旅の本が数多く紹介されていて面白い。
投稿元:
レビューを見る
何の物語かと思いきや、旅行エッセイでした。
目次を見て思ったのは、やたら色々行っているな、という事。
奥付隣を見てみたら、結構年代がばらばらで
そうじゃないと体力持たないな、と納得。
割と国外もありましたが、飛行機が駄目なのに
頑張ったな、というのが最初の感想でした。
後、やたらにお酒を飲んでいる描写が多い。
話半分にしてるとしても、これはかなり飲んでます。
ここまで飲めるのも、いっそ凄いと関心が…w
写真もあって、ちょっと『行った気分』にさせてくれました。
投稿元:
レビューを見る
+++
プラハで飲む黄金のビール、高所恐怖症の韓国登山、スモッグの向こうに霞む北京の太陽。出会えるかもしれない物語のかけらを求めて、今日も作家は旅に出る。身体の隅に今も残る旅のイメージをくっきりと映し出す紀行集。
+++
飛行機嫌いの著者が勇を鼓して出かけた海外の国々、そしてもちろん日本のあちこちで、求めて触れたもの、あるいは偶然の出会いによって結びつけられたさまざまな場所や物や事々が語られていて興味深い。不思議な物事に触れるたびに「、この題材でだれかミステリを書いてくれないかしら」とおっしゃるが、そのたびに胸の中で「恩田さん書いてください」と思いながら読んだ。これらの旅のなにかしらがいつの日にか新しい物語のどこかに練りこまれることになるのかもしれないと思うと、心なしかわくわくしてくるのである。しかしよく飲むなぁ、とも思う一冊である。
投稿元:
レビューを見る
プラハで飲む黄金のビール、高所恐怖症の韓国登山、スモッグの向こうに霞む北京の太陽。出会えるかもしれない物語のかけらを求めて、今日も作家は旅に出る。身体の隅に今も残る旅のイメージをくっきりと映し出す紀行集。
投稿元:
レビューを見る
国内外いろんなところの旅行紀行。ビール紀行。
宗教なんて無いけれど、スペインで巡礼の旅、したくなった。
旅に出るわけは、予感を探しに。っていうのがいい。
私も臆せずいろんな地にいってみようと思った。
投稿元:
レビューを見る
恩田さんの旅行紀。海外+国内。のんびり読めていい。取材を兼ねる旅行だとガイドや通訳がついていいな〜ロンドン行きてえ〜
投稿元:
レビューを見る
飛行機嫌いの作者が海外や国内を巡りながら物語の予感を探す、紀行エッセイ。
旅先で作者が何かを感じ、そこからどんな物語を生みだすのか、物語の誕生に立ち会っているような気がして興味深い。
不思議な吸引力のある文章で、読み手の心を遠い旅路に飛ばしてくれる。
各地の名産やお酒がとても美味しそうで、お酒を手に旅行したくなる一冊。
投稿元:
レビューを見る
恩田さんらしい旅のエッセイ。
以前から飛行機恐怖症だと自身で書かれていますが、本当に苦手ならここまで海外に行かないのでは・・・。
恩田さんが撮った写真がたくさん載っているのは良かったです。