紙の本
メルカトル節炸裂!!!ぶれないアナタが好きです☆
2012/01/10 11:41
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
(人格を疑われそうですが…)
メルが好きだーーーーーー!!!!
お金大好きメルカトル。
人の弱みも大好きメルカトル。
脅せるところは脅して、
取れるところからはとって、
やさしさはタダでは見せません。
私利私欲のためだけに生きています。
そんなメルカトル鮎が大好きです!!!
ただし、
「他人事である限り」という但し書きがつくけれど。
本書ではメルカトルが色々と語っている。
メルカトル鮎は銘探偵なので、
事件が起これば解決する。
…
のだけれど…。
そこはやはりメル。
私利私欲と天秤にかけて、
無理やり解決する場合もある。
「きちんとした」ミステリを期待して
手にとってはいけない作品(シリーズ)だ。
だってメルは誰に何と思われても気にしないもの。
だからあんなことやこんなことも
平気でしちゃう。
ワトソン役をさせられている美袋が
時に可哀そうで可哀そうで。
笑わずにはいられない(!)。
いつか本当に美袋はメルを殺すのではないだろうか…。
と思うのだけれど、
メルカトルシリーズを他にも読んでいるわたしには
その答えが明らかなので、
その点も含めて楽しんじゃう。
読む人を非常に選ぶ作品。
選書は自己責任で♪
わたしは大好きです!
『メルカトルかく語りき』収録作品
・死人を起こす←誰だって早く帰りたいもんね。
・九州旅行←ノリが楽しい!美袋がんばれー。
・収束←探偵は事件が起こってから登場するものなのです!好き!
・答えのない絵本←いいのか、この犯人?!
・密室荘←探偵にあるまじき行為!
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良くも悪くも麻耶雄嵩さんらしいメルカトルシリーズ。
【死人を起こす】1作目から困惑してしまう結末。多くの伏線が奇抜な論理に繋がっていて楽しいし、結末をああいう風にもっていく構図もおもしろかったです。
【九州旅行】この二人は殺人現場で何をしているんだろう、というのは置いとかないと先に進めない。ペンのキャップの謎がおもしろく、殺人現場が一気に異様な現場になるのがすごいです。最後は妙な緊迫感もあって笑えました。
【収束】これはおもしろしかったです。プロットと見せ方が上手いと思います。
【答えのない絵本】消去法の推理がとても楽しかったです。「消去法」っていうのが活きてますね。怒涛の推理が楽しいだけに、真剣に取り組んで結末に期待すると痛い目に合います。
【密室荘】おまけみたいな短編です。これはキャラクターを楽しむ話。ここまでくると、もう真剣に考えないで読みました。
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やっぱりこれが麻耶雄嵩なんだ。隻眼と貴族は麻耶の中で少しアブノーマルな存在なんだ。…と、マジで思った。
夏冬に戻ってきたような感覚。不条理と論理が危ういところで同居してる。メルは相も変わらず悪どいし、美袋君は相も変わらず不憫まっしぐらである。
メルは名探偵じゃない。銘探偵だ。メルがそれと言ったらそれなんだよ。そういう歪んだ世界が許せない人は読んじゃ駄目。メルファンは多分、何が来てもいいよって感じなんだろうけど、そうじゃなかったら確実に壁本だからねこれ。いやもしかしたらファンでも壁本かも知れない。そんな感じで問題作です。
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「メルカトル」シリーズ短編集
探偵・メルカトルと小説家・美袋の物語
「死人を起こす」
旅行先で謎の転落死をした同級生の一周忌に、旅行メンバーの1人が何者かに殺害される
>死人を無理矢理犯人にする
「九州旅行」
マンションの一室で殺された男がキャップがついたマジックペンを持っていた理由とは
>殺害現場にいた美袋が犯人と遭遇
「収束」
”祝福の書”を手に入れるため教会を訪れると宗主が殺される
>更に人が殺されるがわかっているのに黙って見過ごす
「答えのない絵本」
高校で教員が撲殺される。容疑者は校内にいた生徒20人
>密室殺人で容疑者全員犯行が不可能?
「密室荘」
メルカトルの別荘で密室殺人発生。そこにいたのはメルカトルと美袋2人だけだった
>犯人わかんないから死体を処分
≪感想≫
メルカトルってこんなに性格ひん曲がってたっけ?という印象
全ての作品に共通するのが「投げやり感」
まぁ短編集だから出来る荒業なのかもしれないけど読後はあまり心地よくなかった
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メルカトルシリーズ初読です。
何これ?何なの?
以外過ぎて驚きです。
でも読み終わって感じるのは
『こんなの書けるのは麻耶雄嵩くらいかなー』
っとしみじみ。
やっぱこの人スゲーやw
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五つの難事件に悪徳銘探偵・メルカトル鮎が下す意外すぎる解決とは……。
やりたい放題ですなw。収録された五編、全てが変。この歪みがタマラナイ。ミステリの方法論を極限まで突き詰めた末に現れる不条理を堪能しました。
お気に入りは「収束」かな。
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相変わらずのメルの鬼蓄っぷりにニヤニヤさせられました。
ミステリとしても、論理的でいてどこか異常な世界観に、ただただ飲み込まれ。大変面白く読ませていただきました。
次回シリーズ作も楽しみにしています。
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「収束」辺りからどうにも盛り上がらなくなってしまった。
「答えのない絵本」は、う〜ん、、そこで終わっちゃうのはさすがにどうかと。
「密室荘」はファンサービスなんでしょうか。メルカトルシリーズを読むのが久しぶりすぎて、美袋とメルカトルの関係がいったいどういうものだったか、よくわからなくなってきてしまった。
やっぱり長編の方がいいかもしれないなあ。
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メルカトルシリーズ短編。もうとっくの昔に分かってはいたことなのですが……メルカトル、性格悪っ!!! 美袋に心底同情してしまいます。
お気に入りは「九州旅行」。ミステリとしての解決も、そして美袋の報われなさも最大級(笑)。だけど可哀想だけど、このオチには笑ってしまいましたよ。えええ、このあと大丈夫だったのか!?
「密室荘」の解決のやり方にも度肝を抜かれました。本当にこんなやつを名探偵にしちゃっていいんだろうか(苦笑)。
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悪徳銘探偵メルカトルの短編5編。
こんなにすっきりしないミステリは初めて。
面白いところもある・・・んですが。
2つめは話としてかなり面白かった。
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「これぞ麻耶! これぞ銘探偵!」なんですが、『隻眼の少女』から入った人(そんな読者がいるかは知らないけど)は面食らうを通り越して怒るかもしれない。
一番わかりやすいだろう『収束』にしたって、メルの言っていることは正しいけど、そんな探偵でいいのか? 銘探偵だからいいんだ!て話だし。
まぁ、相変わらず登場人物の名前も麻耶雄嵩らしい。
それにしても、美袋はさすがミステリ作家。アストロの元ネタ知ってて、どうせ誰も気づかないだろうと突っ込むのをやめるのが何となく可愛いというか、メルの傍若無人をあきらめているというか……。
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メル様…! 解決の仕方にはいやはや。論理的なはずなのに、えぇぇ、そうなっちゃうの…のバランスがなんとも小気味良い。終わりとしては不完全ながら、話としては完結しているのだよなあ。
しかし、去年・今年と新刊が出て(雑誌掲載は前だけど)、うれしいやら、不安やら…いや、嬉しいのだけど。
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待ってましたメルカトル!! さすが銘探偵!!
「死人を起こす」
「九州旅行」
「収束」
「答えのない絵本」
「密室荘」 の五作収録。
ロジックに対してのこだわり。後はどーでもいい、みたいな投げやり感。本当にこれでいいのか? と突っ込みたくなるような結末。一貫して通じる毒々しさ。どこをとっても素敵。
正直、メルカトルも相当性格悪いけど、それに付き合っちゃう美袋もどうかと。ってか、彼も相当? と思うのは私だけでしょうか。
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「麻耶ワールド全開の問題作!!」
表紙裏のこの言葉に偽りなし。というか他の説明がいらないくらい的確すぎ。
どれも、さすが麻耶雄嵩、さすがメルカトル鮎。
といった、麻耶さんでメルものでないと生まれない作品ばかり。
「死人を起こす」「九州旅行」「収束」「答えのない絵本」「密室荘」の5編収録。
メルの名前が冠してある以上、一筋縄でいくわけないとは思っていましたが。
なんなんでしょうね。こういうロジックの使い方ってアリだったんだ!
という、新しい世界を見せてくれました。
普通の、探偵が謎解きをして秩序を取り戻してめでたしめでたし。
なんて、麻耶作品には期待はしていませんでしたが、ここまでいっちゃうとは。
あまりに強固なロジックを前に茫然自失です。
でもこれはまた、評価が分かれちゃうだろうなぁ。
麻耶ファン以外には投げ捨てられちゃうかもね。
だからこその「問題作」なんですけど。
一番気に入ったのは、美袋があんまりにもあんまりな「九州旅行」。
そして再読必至の「収束」。
とにかく強烈。やっぱり好きだ、麻耶雄嵩。
でも万人にはオススメできません。。。
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いろいろなものを無視して読み進める程度には好きです、麻耶雄嵩もメルカトルも。大変に面白くございました。メルカトルは相変わらずメルカトルで、メルカトルだからメルカトルだったので満足でございます。ミステリの中で一番好きな探偵は、と聞かれたら「いっぱいいすぎて」と答えるし、一番好きな名探偵はと聞かれたら「みんな好き」と答えますが、一番好きな銘探偵はと聞かれたら迷わず「メルカトル鮎」と答えます。
タイトル通りメルの話なので『翼ある闇』や『メルカトルと美袋のための殺人』あたりを読んでおいた方が面白いとは思う。まあそのあたりを未読なひとが手は出さないと思うけど。
五つの短編の入った短編集。作者の言葉によると「どういうわけかメルカトルは不可謬ですので、彼の解決も当然無謬です。」とのことで、いやいやいやいや、とツッコミを入れちゃだめだということなのでしょう。だから、結局犯人誰だよ、とか言っちゃだめなんでしょう、きっと。
すっきりした探偵物語を読みたい人には間違ってもおすすめはできません。
抜粋。
「はは、下らない冗談はよしたまえ。私は大切な友人を生贄にするような人間ではない」
「それで僕は“大切な友人”の中に含まれてるのかい?」
メルと美袋くんは相変わらずの関係のようです。
11.05.14