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シリーズ3作目の今作は3つの小さなストーリーをまとめたもの。
エデンの後の話もあれば、サクリファイスの前の話もある。
シリーズ作を読んでから間があいてしまっている人は再度過去2作を先に読んでから読んでみて欲しい。
そして、読み終わった後、改めてサクリファイスを読み返すと良いと思う。
過去2作に比べて単独の書籍としての面白みは少ないかも知れないが、大きな物語全体を深いものにしてくれてたと感じる。
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再読。石尾さんがたくさん出てきてもう泣ける。
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ロードバイクの世界は、地獄だ。ただし、みなが望んでそこにいる。
シリーズ第3弾。今回は連作。なので時間軸もばらばら。
チカがメインじゃないのって珍しいかも。赤城さんかっこいい。
サクリファイス、エデン、ときてサヴァイヴ。どきどきするタイトルだな。
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「サクリファイス」と「エデン」の過去と未来を描いた短編6編。「エデン」の出来には感心できなかったんですけど、本作はまぁまぁ。とは言え、「サクリファイス」には遠く及びません。
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思うに、サクリファイスからのスピンオフ。ミステリー若しくはサスペンス的な要素はほぼ皆無。まあ、悪くは無いと思うが、サクリファイスの出来が良過ぎたのかな、と思う。
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前作までと関わりの深い話なのかなと思ったら、そうではありませんでした。
しかも、これまで長編だったこのシリーズ初の短編集でした。
老ビプネンの腹の中
スピードの果て
プロトンの中の孤独
レミング
ゴールよりももっと遠く
トウラーダ
以上6つの短編で構成され、オムニバス形式で話が進みます。
物語のはじまりは、前作 『エデン』 のあと、パリでした。
前の2冊が長編だったこともあり、短編という展開の早さに物足りなさを感じているうちに気がつけばこの本の最終話。
すっきりしない読後感です。
この話の中のエピソードのひとつに、心の隅に貼りついてしまって、ザラザラと擦られるような不快な気持ちにさせられるところがあります。
個人的には、「ゴールよりももっと遠く」を読んだあとの、未来へ期待を持った気持ちのまま読み終わりたかった。
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司書さんに「今度は短編だよ」と言われ、
ちょっとだけ物足りなさを感じました。
このシリーズの醍醐味は、
思わずページを先に先に進めてしまう
ちょっと中毒的なあのスリルなはずなのに!
でも、そのぶん懐かしい名前がいましたね。
石尾、赤城・・・
『サクリファイス』の時のドキドキが蘇ります。
こういう歴史を歩んできた二人なのか、と
しみじみ感慨にふけってしまいました。
この二人にまつわる話は面白かったなと
個人的な感想です。
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シリーズ第3。なんかバラバラな感じ。ひとつをじっくりと読みたいな~
2011.7.30
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自転車ロードレースものの三作目。
初めて「サクリファイス」を読んだ時、団体競技としての自転車にとても驚いたんだけど、「サヴァイヴ」ではより、そこのところに焦点が当てられてたように思います。
時系列的には、「サクリファイス」「エデン」の前だったり後だったり。正直、私の頭ではどのあたりの話なのか、しっかり把握できないのがもどかしく、これはそれぞれもう一回ずつ読まなくちゃいけないな、と、お楽しみが増えました。(*^_^*)
チカは一話ではフランス、六話ではポルトガルで自転車を。海外の空気のせいか、表紙のイメージのせいか、乾いた文体で綴られる彼の独白がすっと気持ちに馴染んでくる。
二~五話は、日本が舞台。チームの折衝役としての自分に選手生命を賭けざるを得なかった赤城の「大人」感覚が湿っぽくなく描かれ面白く読めた。(私は赤城のタイプが好きなんだと思います。(*^_^*))他競技のたとえばバレーボールで考えてみると、上手いトスを上げる選手はアタックで得点を取らなくても大きな評価を得るわけだけど、自転車でトップでゴールするエースではなく、アシストに徹する選手には、こちらが慣れてないせいか、悲哀を感じてしまうんだよね・・・。しかも、“走れる”選手がやはりエースであるのは間違いないわけだし。
頭脳競技としての自転車ロードレースのあれこれが、今回も巧みに提示されていて、奥深さに唸る思い。ただ、一所懸命走るだけ、の個人競技より面白さを感じる選手たちの気持ちに共感できた、というのが一番の収穫だと思います。(*^_^*)
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第一作「サクリファイス」をミステリーと考えているため、
カテは変わらず。
今作は、短編でなんとなく、ロードレースを軸とした
ヒューマンドラマのような様相。
チカさんにのめり込んでいる私ですが、
今回3話で中心となっている、
赤城さんの視点で深く描かれている石尾さんがとても印象深かった。
近藤先生の懐の深さを感じさせていただける良い作品でした。
※是非ともサクリファイス~エデンの順に読んでください。
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他人の勝利のために犠牲になる喜びも、常に追われる勝者の絶望も、きっと誰にも理解できない。ペダルをまわし続ける、俺たち以外には―。日本・フランス・ポルトガルを走り抜け、瞬間の駆け引きが交錯する。ゴールの先に、スピードの果てに、彼らは何を失い何を得るのか。
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自転車ロードレースを舞台に描かれたスポーツミステリーの大傑作「サクリファイス」のスピンオフ短編集。
いくつかは読んだことがあったんですがこうしてまとめられると自転車レースの奥の深さ、選手たちの悩みや葛藤、孤独感そして努力とチャレンジと希望が短いながらひしひしと伝わってきます。
ミステリー色はほとんどないんですがそんなことは問題なく楽しめました。
個人的には赤城視線の孤高のクライマー石尾の話しが好きです。
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サクリファイス、エデンのシリーズの短編集。半分はStory Sellerで既読。滑らかにページを読む手が進み、ロードレースの選手が持つ信念と苦悩が伝わってきて面白かったです。ただ全体を通してのバランスがちょっと悪い気がしたのが残念。何というか話の切り替えが上手くいかない感じ。誓と伊庭のその後が知れたのは良かったのですが、出来れば石尾・赤城コンビの話で統一してほしかったです。
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「サクリファイス」に始まる、自転車ロードレースもの第3弾。今回は、短編集。チカの登場するものあり、日本のプロチーム・オッジの連作あり。
前2作を読んでいる人には、面白いけれど、初めて読んだ人でロードレースの仕組みを知らない人には、あまり面白味がないかもしれない。
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日本でもツールド北海道などがようやく知られるようになった自転車ロードレースのプロチームに所属する選手の物語。
初出は3誌に渡るが、登場人物が重なり合う6短編は全体としてまとまりがある。
知られていないことがたくさんわかる啓蒙書でもある。
日本のプロ選手でも、ヨーロッパではアマチュアチームにしか入れず、ツールドフランスには出場もできないというレベルの違い。
ロードレースは、平地や山岳などいろいろなステージがあり、個人競技ではなく、チームとして協力するスポーツであり、エースとアシストがいて、アシストはゴールを目指さない。
駆け引きが勝敗の重要な鍵になるため、体力のピークを過ぎても経験を積んだ選手は競技生活を続けられる。
競技では落車で死んだり、大けがをすることもある。
プロの競技生活は、プレッシャーが多く、恐怖に直面することもある。
チーム内での嫉妬、エースを頂点とする人間関係が起こす軋轢。
その中で戦い、迷いう選手たちが描かれる。
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3作目。相変わらず面白い。
でも、だいぶ深いところまで書いているので、ロードレースに興味のない人はどう感じるかは分からない。