紙の本
全てを捨てて求めたものの正体
2015/08/17 13:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
言峰綺礼に守るべきアイリスフィールを奪われたセイバーは、必死に彼女の行方を捜し求めるものに、一向にその足取りはつかめない。だが彼女の夫にしてセイバーの真のマスターでもある衛宮切継は、もはや妻を助けようともせず、言峰綺礼が次に目指すであろう聖杯儀式の遂行を阻止すべく、罠を張り巡らせることに終始していた。
そうしてついにやってくる最後の決戦の瞬間。ライダーはアーチャーと、セイバーはバーサーカーと、衛宮切継は言峰綺礼と、それぞれ因縁のある間柄の者たちが、その雌雄を決しようとする。
彼らがそこまでして求めようとする聖杯とは、一体何なのか?物語はついにゼロへと至る。
最後の解説は、奈須きのこ氏がつとめている。
投稿元:
レビューを見る
一気読み。
一気に読んだので薄くなった感はある。
けど、いままで虚構にしか思えなかった物語が、ようやく実をつけたと感じたのがライダーのマスターのエピローグだったりした。
ああ、人って生きていくんだな、と思えた。
主人公たちは・・・ま、いいや。
いっては悪いが、ある種の自業自得だし、あれがなければ本編たるあの物語につながらなかったのだから、いたしかたない。
でも、セイバーって、本編経ても救われないんじゃ?
・・・本編を詳しく知らない人の言うことではないですね。
投稿元:
レビューを見る
さぁいよいよ本編に手をつけることが出来る。既にアニメは忘却の彼方。まっさらな気持ちで楽しむことができるだろう。
zeroでは、桜と凛、セイバーが全く救いを得ることができなかったので、stay nightでそれが叶うことを祈る。言峰あたりは無残に殺されてしまえばいい。
ずっと感情移入し続けたウェイバーが最後に見せた成長には胸が熱くなった。私の中ではFate/zeroは彼の成長譚に等しいといってもいいほど。stay nightでも出番があったりしたら嬉しいんだけどなぁ・・・さすがに無いだろうなぁ・・・
ともあれ今まで読んだ小説全部ひっくるめてトップクラスに面白かった。虚淵玄の圧倒的な筆力に圧倒されっぱなし。ハッピーエンド至上主義としてはラストにちょっと不満有りだが、そこはあとがき通り本編に期待。
投稿元:
レビューを見る
ファンとしては納得。ネタバレでライダー組の結末は知っていたけど、それでもよかった。久々にステイナイトやりたくなってきたなー。
投稿元:
レビューを見る
最終巻。
ライダー主従が最後までいい味出してて、感動した。
ウェイバーの成長に嬉しくなった。
アーチャーvsライダー、セイバーvsバーサーカー、切嗣vs綺礼とバトルはどれもおもしろかった。
1番はアーチャーvsライダー。はっきりと闘って決着がついていたし、その後のフォローもよかった。
セイバーの慟哭とかかっこよすぎる英雄王とか開眼した綺礼とか聖杯と対峙した切嗣とか切嗣の最後とか読んでいて楽しかった。
本当にゼロに至る物語なんだなぁ、と。
投稿元:
レビューを見る
最終巻にカタルシスが無いのは、そういう作風だからなのか、ここから本編につながるという構成上仕方がないのか。
投稿元:
レビューを見る
覚醒した言峰綺礼vs衛宮切嗣
ライダーvsアーチャー
セイバーvsバーサーカー
セイバーvsアーチャー
冬木市を包む「この世全ての悪」の炎
切嗣から士郎に引き継がれる意志。
Fate/Zero 最終巻。
やっぱり、ライダーが最後までかっこいい。
アレクサンダー伝記、読んでみたい。
まぁ、イスカンダルは、そんなもの意味ないって言ってたけどw
「最果ての海(オケアノス)」を見つけて、消滅していってくれてよかった。
ウェイバーの成長っぷりに、泣けた。
でも、大塚明夫さんが、最果ての海を目指すって言うと、
ワンピースの黒ひげを連想してしまうw
アーチャーとライダー、仲よし?
というか、王としての心構えが近いのかな。
違うけど、その違いを受け止められる関係。
なんで、幼少のシロウが切嗣を「じいさん」と呼んでいたか
謎が溶けた。
「この世全ての悪(アンリ・マユ)」の呪いと
あまりにも、聖杯戦争で無くすものが多すぎた。
そら、廃人同然になるよな。
そして、0に至り、Fateの物語は続く、と。
あとがきの、奈須きのこさんが、優しい。
投稿元:
レビューを見る
切嗣
争いをなくすために、争いを引き起こす原因となる少数の人間を排除する→最終的に1人以外全てを殺すことになる。
頭のいい切嗣が何故こんな自明の理を理解できていなかったのかが理解不能。切嗣の正義を真に実現したいのなら、聖杯への望みは、人類が全て消滅することか、あるいは人類が無思考化することぐらいしかありえないはず。
綺礼
傍観者。虚無。無目的。言動の一貫性ではなく、生きる上での快楽が得られることを行動の本質としていることから判断すると、快楽主義者という気もする。
雁夜おじさん
切ない。ちぐはぐ。自らの思いと世の中とのずれに共感を覚える。
ウェイバー
一般人。好感はするが共感はしない。「この」小説の主人公ではない。
遠坂時臣、アーチボルト
貴族。エリート。小説の世界で、貴族やエリートが活躍することはないが、それは現実の世界では逆であるということの裏返し。
龍之介
正直、人を殺して何に興奮を覚えているのかさっぱり分からない。自分を認めない社会への恨み?幸福な家庭への妬み?生きる目的がないという現実の中で、必死に生きる目的を見つけようとしていることまでは理解できるが、それが何故殺人につながるのかがわからない。
投稿元:
レビューを見る
長かった戦いも決着。
聖杯の正体もこの世の悪と分かり、絶望して終わる。
それでもこのままstay nightをやりたくなるような後味は素晴らしい。
ここまで、陰で物語を引っ張ってきたウェイバーの成長、ライダーの最後など見どころも多い。
投稿元:
レビューを見る
聖杯戦争終結!自分は既に『stay night』をプレイしていたので、大体こうなるだろうな、という予想は付いていた。しかし、実際に読み進めると、そんな思考の入る余地は無い程の熱い展開に興奮してしまった。特に、大火災の中で切嗣が生き残りを見つける、あの重大な場面が、そっくりそのまま再現されているのは、反則でしょう。『stay night』の冒頭で何気なく読んでいた時は、特に何かを感じたりはしなかった。しかし、『zero』を読み、切嗣の戦いの人生を知った後に見直すと、気付かなかった重みを知ってしまう。その悲痛さに涙が止まらなかった。
そして、ウェイバーの自分の力で勝ち取った勝利は、とても大きな犠牲を払ったものになってしまったけど、それでも前を向いて生きていく、その資格を得れたのは、とても大切なものだと思う。
最後は清々しいくらいのバッドエンドだったけど、解説の奈須きのこ先生が言っていた様に、この物語にはちゃんと続きがあるので、気になった人は是非プレイすべきです!
投稿元:
レビューを見る
虚淵玄がFateという作品を書くとこうなるものかと感心した。全6巻となかなかボリュームがある今作ではあったが読んでる時はそんなこと感じさせず、6巻を手にしたときはこの物語も終わってしまうのかと寂しさすら覚えた。
切嗣という男の理想をいだいて士郎はStay/nightという戦いに身を置いていくと思うと感慨深い。
ただ仕方が無いとはいえ雁夜おじさんと桜のラストは悲しい・・・。おじさんが最大の犠牲者だったよな・・・。
投稿元:
レビューを見る
いま初めて、綺礼は祝福を感じていた。生涯を通じてただの一度も彼を顧みることのなかった神が、ようやく導きを示している。
求めていたのは、この憎しみだ。歓喜とともに剣を執る理由だ。
(P.95)
「時空の果てまで、この世界は余さず我の庭だ。故に我が保証する。世界は決して、そなたを飽きさせることはない」
(P.110)
投稿元:
レビューを見る
第四次聖杯戦争もついに完結.
アーチャーvsライダー.
セイバーvsバーサーカー.
そして衛宮切嗣vs言峰綺礼.
望みを叶える願望器,聖杯を巡る第四次聖杯戦争の生き残り達が最後の戦闘に赴く.
ハッピーエンドを書けない病の虚淵玄氏の書くゼロに至る物語.
この後Fate/stay nightへと繋がっていく.
いやー,いいよいいよ~.
面白かったよ!
そのままの流れでFate/stay nightへ行っちゃいたいね.
投稿元:
レビューを見る
ウェイバー成長した~。ウェイバーとライダーのコンビは癒しだったな。
追い求めた聖杯は・・。
ゼロへと至る物語
投稿元:
レビューを見る
聖杯戦争は終わったが、それは希望の願望機ではなく「絶対的悪」であった。セイバーとバーサーカーの因縁の対決がひどくあっさりと終わってしまい、最後にはセイバーも無間地獄のような戦場に戻され、救いは一切ない。そんな血みどろの戦争のなかで、ウェイバーとライダーが一貫して清涼剤だったし、この物語はウェイバーの成長物語として読むのが正しいように思われる。