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宗教の基本の基本を知る。
宗教とは死の恐怖から逃れる為のものなのか。
日本ほど身近に神を感じている国は少ない。そして、その感覚がやはり私にも心地いい。「宗教からの自由」C.W.ニコル
死を考える、ということは、結局どう生きるか、ということにつながる。死に方と生き方は同じ。養老孟司
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池上さんの著書を読むのは初めて。
テレビでの語り口同様、非常にわかりやすい。
なぜ宗教が必要とされるのか?世界のメジャーな宗教のベーシックな知識について知ることができる。
仏教、神教界を代表する方や、島田さん、養老さんとの対談を通して、さらに理解が深まる。
おもしろいのは「日本人が無宗教と呼ばれるが、これほど宗教が自然に根付いているところは珍しく、無宗教ではない」
という指摘が、共通しているところ。
確かに、神仏や、その存在する建物に拝礼したり、畏敬の念を持つことが自然におこなれている。
他人や他国がどの宗教を信仰するか?にも非常に寛容ななのも特徴と。
確かに池上さんのおっしゃるとおり、宗教を知ることは、世界情勢を理解するに不可欠。
あまりに宗教(心)が意識下に根付きすぎているせいなのか、世界の宗教を知識として知らなさすぎることが多い私たちには池上さんのわかりやすい説明が聖典のようで、池上教にハマってしまいそうだ(w)
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池上さんと、仏教・キリスト教・イスラム教・神道の宗教学者が、それぞれの宗教の基本から、日本人との関わり、これから宗教としてどのような役割を社会で果たしうるかについて対談。
池上さんの文章は読みやすくて、結局対談形式じゃない1章が一番おもしろかった。
日本人は宗教心がないのではなく、体に宗教がしみ込んでいて意識しないだけという話も、そうかもしれないと思った。
神道も仏教も意識になんとなく根づいていて、どちらも選べない。だから「無宗教」って答えるというのも確かにと思う。
でもやっぱり日本では、近年神仏(とか何か超自然的なもの)に対する恐れや敬いというのが薄れてきているのだとも思う。
だからと言って昔には帰れない。様々な宗教への寛容性を大事にしつつも、無縁社会のなかで、人々を孤立から救い、再び人とつなぐ役割が伝統宗教にも求められているんだろう。
今回は日本での宗教のあり方が中心に思えたので、世界それぞれの国の政治と宗教についての第二弾を出してほしい。
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とてもわかりやすかった。効率よく知識を身につけられたと思う。
もし今後「神」という言葉を英訳する機会があったら、
GodじゃなくてKamiってことにしようと思う。
この本にそんな事は書いてなかったけども。
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仏教・キリスト教・イスラム教
宗教は何のためにあるか
それぞれの神、死後の世界観。
日本人の宗教観。
やや仏教多め。
イスラム教についての記述がもっと欲しかった。
一章の部分をもっと広げて一冊にしてもいいくらい。
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世界中にある宗教の中のメインどころをピックアップして紹介。テレビと同じ様に分かりやすい。
日本に昔からある無宗教という宗教観って実はフラットであり、あらゆる宗教の間を保てる可能性があるのかもしれない。平和主義と合わせた独自性ってもっと世界中にアピールできるものな気もする。
もう一つ、ここ10年近く考えている「死」というキーワードへの受け止め方が少し見えてきた。
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1,3,5,7章が面白く勉強になった。特に今イスラムの世界観に興味があったから楽しく読めた。神の言葉を信じ、ムハンマドの行いこそ理想の行いだから、ハディースを厳格に守る。ハディースの解釈者であるイスラム法学者が力を持てる。矛盾をも孕んだものが聖典だから、厄介なことになっちゃうのかな。厳格な宗教の中で、比較的寛容な日本は交渉ごとの解決に実はキープレイヤーとなるのかもしれない。それでも、日本の中に根付く宗教的慣習から、きっと海外はもっとすごいんだろうなぁと推察される。
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立ち読みで1章だけ読んだ。
立ち読みで申し訳ないのでご紹介。
宗教が政治に与える影響の大きさなどが池上さんのわかりやすい
言葉で綴られている。知識のおさらいには持って来いの良書。
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わかりやすい本だった。
けど、内容が薄いと思った。。。なんかもっと深いところを知りたいというか。
それに仏教以外の宗教のことももっと取り扱って欲しかった。
宗教についてあまり知識がない人におすすめの本。
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色々な宗教について、よく知っている人々に「その宗教は結局どういうものなの?」という根本的なことを質問した解説本。キリスト教とイスラム教についての本はよく見るが、神道などの導入本は普段あまり目につかなかったので、良い機会になった。
こういう本はその宗教の歩んだ歴史や哲学的な概念になり勝ちだが、この本は違う。イオンでお葬式パッケージが売り出された話とか、最後に養老孟司が出てきちゃったりで、現代社会とのつながりに重点を置いた宗教の話に仕上がっている。
読みやすく分かりやすい一冊。
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本の帯から『宗教は「よく死ぬ」ための予習です』。裏を返せば、よく生きるためのもの。人の生老病死に積極的に関わっている寺の住職の話が興味深かったです。あと日本人の「無宗教」について見方が変わり考えさせられた一冊。
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911があり、東日本大震災があり、ビンラディン殺害があり、個人的にはインドネシア(世界最大のイスラム教徒を擁する国)での仕事があり、宗教と世界の繋がりにとっても興味をもち、この本を手に取りました。7人のその道のプロと池上彰さんが対談しながら、基督教、イスラム教、仏教という三大宗教と世界情勢と個人の生き方(死に方)について、ヒントをくれます。
ところで、この本にも書いてあるのですけど、ボーダレスな時代を生きる皆さんとひとつだけ必ず抑えておきたいのは、「無宗教」という言葉は、ところが変われば「宗教を否定する」という意味にとられることがあるということ。これは相手の根本を否定することになりかねないので、気をつけませう。実際日本の人はほとんどが「無宗教」ではなく、一つの神に囚われていないだけど、人知を超えたものの存在を信じてますしね(^_-)-☆
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タイトルの内容は始めの章でしかつづられていません。
むしろ宗教(キリスト教、仏教、イスラム教、神道)に詳しい方との対話から、これら宗教と日本の結びつきについて書かれている部分が大半を占めます。
高校の倫理を勉強していなかった人でも読めるような内容になっていると思われるので、「宗教とな何ぞや?」という部分から入りたい人にはお勧めです。
個人的なお薦めの読み方としては、まず2章以降から読み始めて、一通り宗教についての背景知識を押さえた上で、第1章を読むとすっきりと読めると思います。
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知っていそうで実は全く知らなかった宗教について対談形式で分かりやすく説明されている本。勉強になりました。ただ、タイトルは内容とはあまり一致していない気がする。
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池上さんが様々な宗教の方との会話を記録した本。宗教には今まであまり興味を示さなかったが、この本を読んで、世界の混乱や争いの元を知るには、宗教をもっと知る必要があると思った。
世界の主な宗教だけだったので、続編がでるなら、もっと突っ込んだ話、別の宗教の話もしてほしいと思う。