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重松清さんの書くお話は、人の温かさが本当によく伝わってきます。
どんなに淋しくても、悲しくても、辛くても、人は、人の温もりを感じて生きていけると思います。
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舞姫通信で初めて重松清さんを知って以来、色んな作品を読んでいるけどこれは舞姫通信とテーマ的に近いかも。
小中学生のいじめ、なかなか気づかない、気づいても事態を悪化させてしまう教師、子供となんとなくぎくしゃくする親…ゲームのようにターゲットを使い捨てながら進行するいじめには読んでいて気分が悪くなった。小学校の頃隣のクラスに不登校の子がいたけどやっぱり彼は被害者だったのかな…中高でもいじめと言う程のものはなくても仲間外れなんかはあったような気がする。重松さんは問題提起と当事者の対応を描くだけでなかなかハッピーエンドにはしてくれない。謝って皆仲良く仲直りなんて嘘くさくて描けないのだろう。
最後に収録されている新作は東日本大震災のお話だけど心があったかくなった。
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女の子にまつわる短編集。
いじめにあってる子。
まゆみのお母さんがまゆみに歌ってあげた、まゆみのマーチ、素敵だなぁって思った。読みおわった後、1分くらい余韻に浸っていたら、すーっと涙が流れてきた。
子どもを理解するのって難しいんだろうなぁ。わかった気になっちゃいけないんだよなぁ、親は。自分が今子供の立場だから、自分が親になったら子供の気持ちがすぐにわかる親になれそう、とか思ったりするけど、そんなふうに思っちゃいけないんだろうなぁ。
でも、これだけはするって決めてる。
毎日ぎゅーって抱きしめること。
3.11のお話も、難しいテーマなのに、気持ちよく軽やかに描かれていて、笑顔になれる素敵な作品だった。
重松清さん、これからもよろしくお願いします。
洗練された、きれいな流れるような文章が素敵です。
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女の子短編集なのにスポーツありの男の子版に比べテーマが苛めばかりだったような…。
表題作は母の愛に満ちており非常によかった。将来子どもが生まれたらマーチ歌ってあげなくちゃ!
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どこかしらに問題を抱えた女の子(元女の子)と、その周囲の人々(主に親)の心情をこまやかに描いた作品群。
重松清の王道、ですね。心が痛んで、痛んで、最後にちょっとあったかくなる。
「まゆみのマーチ」…歌うことを止められた女の子と母の物語。
「ワニとハブとひょうたん池で」…ハブられた女の子とワニの物語。
「セッちゃん」…いじめられてる女の子と「セッちゃん」と両親の物語。
「カーネーション」…網棚のカーネーションを見つめる三人の物語。
「かさぶたまぶた」…自画像が描けない娘と浪人生の息子と余裕なふりをする父親の物語。
「また次の春へ―おまじない」…子供の頃過ごした震災被害の町を訪れる元少女の物語。
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東日本大震災がなければ生まれなかった二冊の女子編。
重松作品の中でもお気に入りの「まゆみのマーチ」のほか、いじめがテーマとなるビターな作品が多い。
しかし、どの作品もラストは前向きで、心にちょっとだけ強さを与えてくれる。重松さんありがとう!
私の子供たちが挫けそうになったら、マーチを歌ってあげよう。
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重松清的女の子の短編集。
表題作はなんとなく読んだ記憶あり。
しかし男の子と比べていじめが多いんだろうか。
女の集団が苦手な女は結構たくさんいるはず。
友達は大切だけどね。
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6作中3作は既に読んだことがある作品だった。
けど、何回読んでも引き込まれてしまう…そんな素晴らしさ?が重松さんの作品には含まれてる気がする。
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まゆみは、歌が大好きな女の子だった。小学校の授業中も歌を口ずさむ娘を、母は決して叱らなかった。だが、担当教師の指導がきっかけで、まゆみは学校に通えなくなってしまう。そのとき母が伝えたことは―。
表題作のほか、いじめに巻き込まれた少女の孤独な闘いを描く「ワニとハブとひょうたん池で」などを含む、著者自身が選んだ重松清入門の一冊。
新作「また次の春へ」を特別収録。
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改めて、重松清さんの本と出会えて良かった、と思える一冊でした。
一文一文、とにかく素敵なんですよね。
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ちょっと前に読んだのですが、最後の話以外あまり内容が思い出せません・・・
重松清の小説の中では微妙な方かな?と思います。
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今までの短編小説の中から作者が気に入ったものを5編、その他に東日本大震災にちなんだ書下ろしを1編加えて新たに編集されたもの。表題作「まゆみのマーチ」は秀逸。
同時刊行された「男子編」も読んでみたい。
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いつも思う。重松さんの本を読んでる時、読み終わった時、涙を何度流しただろうか。と。切ない、哀しい、嬉しい、色々な感情からの涙。お話の中の主人公の気持ちが痛いくらいわかるから、お話の中の他の人達の行動や言葉にハッとさせられるから、なんだろう。大人になって何か大切な、大事な物を忘れている自分に気づかせてくれる重松さんの暖かな想いが伝わってくる。最初の「まゆみのマーチ」と最後の「また次の春へ」は特に好きなお話です。
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「まゆみのマーチ」
知らぬ内に限界を迎えて。
自分が普通と違う事なんて簡単には気付けないだろうからこそ、両親がもっと早い段階で決断し彼女にとっての普通を探してあげていれば良かったのでは。
「ワニとハブとひょうたん池で」
ある日突然クラス全体が。
スクールカーストが無い場所なんて有り得ないだろうが、何の前触れも無く全員から無視されるというのは心に来るだろうし辛いだろうな。
「セッちゃん」
自分の代わりになる者は。
彼女自身のプライドや心を守る為には必要な事だったのだろうが、一歩間違えれば心の病となり得るぐらいに危ない状況であったのでは。
「カーネーション」
最期の母の日から変化が。
いくら幼い頃とはいえ実の母親が亡くなった時を知っていると余計に再婚話はしずらいだろうが、こんなに優しく育ったのは彼の頑張りだろうな。
「かさぶたまぶた」
人それぞれ違うからこそ。
冗談等を本気に捉えてしまったり受け流していい事を真剣に考えてしまう人は、多分とても生きづらいだろうが無意識だからどうにもならないんだろうな。
「また次の春へ -おまじない」
全てが消えたあの日から。
安全な場所から一時的に居た場所に住む者達に逢いに行く事は互いにとって微妙な事であるのは確かだが、その場に友人と呼べた者が居るのなら探しに行くかもな。
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絶対泣けると聞いて手に取りました。
表題作のまゆみのマーチなど確かにホロリとは来るんですが、期待値が高かったせいかそれほど・・・と言う感じ。
後重松清さんの本を初めて読んだ(たぶん)ですが、いまいち文体が合わないのかなかなか読み進めませんでした。