投稿元:
レビューを見る
まゆみは、歌が大好きな女の子だった。小学校の授業中も歌を口ずさむ娘を、母は決して叱らなかった。だが、担任教師の指導がきっかけで、まゆみは学校に通えなくなってしまう。そのとき母が伝えたことは―表題作のほか、いじめに巻き込まれた少女の孤独な闘いを描く「ワニとハブとひょうたん池で」などを含む著者自身が選んだ重松清入門の一冊。新作「また次の春へ」を特別収録。(「BOOK」データベースより)
今月の初めに読んだ「卒業ホームラン」が男子編で、
この本が自選短編集の女子編となる。
そして両著とも印税が全部、あしなが育英会に寄付される。
表題作の「まゆみのマーチ」を含め、
読んだことのある作品ばかりだった。
それでも読み応えがあるのは、さすがだと思う。
ほとんどの作品がいじめの話だ。
しかも、いじめられるのは、明るく人気者の女の子…。
そしていじめに負けないプライドを持ち合わせている。
でも、ほんとうに負けていないのかな。
こんな目に合っても、泣かずにいられるのかな。
どうしても親の立場で読んでしまうので、つらい。
親だったら、甘えてほしい。
泣いてもらいたい。
反対に子どもの立場だったら…。
甘えないし、泣かないだろうな~と思う。
この本の中ではちょっと異質な作品の「カーネーション」が好きだ。
最後の終り方がいい。
カーネーションをもらったのは、何年前だったかな(*≧∀≦)
投稿元:
レビューを見る
親子どちらの視点でも読めるから、短編とは思えないほど入り込める。話を聞いているつもり、分かってるつもり。親や夫として居場所を確保する言い訳でしかないのかもしれない。いじめが主題の話が多いが、「カーネーション」はいい話。
投稿元:
レビューを見る
【まゆみのマーチ】 重松清さん
「まゆみのマーチ」「ワニとハブとひょうたん池で」
「セッちゃん」「カーネーション」「かさぶたまぶた」
「また次の春へ ー おまじない」
の6編を収録。
「また次の春へ」以外は全て読了した物語です。
「まゆみのマーチ」の歌はわたしの年代の人たちは
誰も聞いた事のある歌だと思います。
歌を思い出すたびにアニメのオープニングで
悟空が肩を揺すりながら如意棒を持って元気に歩く姿が思い浮かびます。
ヒゲのサゴジョウ、ブタのハッカイ、オリジナルキャラの
ピンク衣装の女の子もいてました。
この本を読んでから、気づかないうちに、名前を置き換えて
心の中で口ずさんでいる時があります。
投稿元:
レビューを見る
卒業ホームランにしようかと思ったけど、女子なのでこっちを。
重松清はナイフくらいしか読んだことなかったのですが。
この人の書く少年少女・家族の姿はリアル。
いじめの内容とかも容赦ないけど、実際のいじめってこういう感じなんだよね。
でも物語の最後にはちゃんと救いがあって。
「セッちゃん」が一番読んでて悲しかったかな。
投稿元:
レビューを見る
重松清さんの書くお話は、人の温かさが本当によく伝わってきます。
どんなに淋しくても、悲しくても、辛くても、人は、人の温もりを感じて生きていけると思います。
投稿元:
レビューを見る
舞姫通信で初めて重松清さんを知って以来、色んな作品を読んでいるけどこれは舞姫通信とテーマ的に近いかも。
小中学生のいじめ、なかなか気づかない、気づいても事態を悪化させてしまう教師、子供となんとなくぎくしゃくする親…ゲームのようにターゲットを使い捨てながら進行するいじめには読んでいて気分が悪くなった。小学校の頃隣のクラスに不登校の子がいたけどやっぱり彼は被害者だったのかな…中高でもいじめと言う程のものはなくても仲間外れなんかはあったような気がする。重松さんは問題提起と当事者の対応を描くだけでなかなかハッピーエンドにはしてくれない。謝って皆仲良く仲直りなんて嘘くさくて描けないのだろう。
最後に収録されている新作は東日本大震災のお話だけど心があったかくなった。
投稿元:
レビューを見る
女の子にまつわる短編集。
いじめにあってる子。
まゆみのお母さんがまゆみに歌ってあげた、まゆみのマーチ、素敵だなぁって思った。読みおわった後、1分くらい余韻に浸っていたら、すーっと涙が流れてきた。
子どもを理解するのって難しいんだろうなぁ。わかった気になっちゃいけないんだよなぁ、親は。自分が今子供の立場だから、自分が親になったら子供の気持ちがすぐにわかる親になれそう、とか思ったりするけど、そんなふうに思っちゃいけないんだろうなぁ。
でも、これだけはするって決めてる。
毎日ぎゅーって抱きしめること。
3.11のお話も、難しいテーマなのに、気持ちよく軽やかに描かれていて、笑顔になれる素敵な作品だった。
重松清さん、これからもよろしくお願いします。
洗練された、きれいな流れるような文章が素敵です。
投稿元:
レビューを見る
女の子短編集なのにスポーツありの男の子版に比べテーマが苛めばかりだったような…。
表題作は母の愛に満ちており非常によかった。将来子どもが生まれたらマーチ歌ってあげなくちゃ!
投稿元:
レビューを見る
どこかしらに問題を抱えた女の子(元女の子)と、その周囲の人々(主に親)の心情をこまやかに描いた作品群。
重松清の王道、ですね。心が痛んで、痛んで、最後にちょっとあったかくなる。
「まゆみのマーチ」…歌うことを止められた女の子と母の物語。
「ワニとハブとひょうたん池で」…ハブられた女の子とワニの物語。
「セッちゃん」…いじめられてる女の子と「セッちゃん」と両親の物語。
「カーネーション」…網棚のカーネーションを見つめる三人の物語。
「かさぶたまぶた」…自画像が描けない娘と浪人生の息子と余裕なふりをする父親の物語。
「また次の春へ―おまじない」…子供の頃過ごした震災被害の町を訪れる元少女の物語。
投稿元:
レビューを見る
東日本大震災がなければ生まれなかった二冊の女子編。
重松作品の中でもお気に入りの「まゆみのマーチ」のほか、いじめがテーマとなるビターな作品が多い。
しかし、どの作品もラストは前向きで、心にちょっとだけ強さを与えてくれる。重松さんありがとう!
私の子供たちが挫けそうになったら、マーチを歌ってあげよう。
投稿元:
レビューを見る
重松清的女の子の短編集。
表題作はなんとなく読んだ記憶あり。
しかし男の子と比べていじめが多いんだろうか。
女の集団が苦手な女は結構たくさんいるはず。
友達は大切だけどね。
投稿元:
レビューを見る
6作中3作は既に読んだことがある作品だった。
けど、何回読んでも引き込まれてしまう…そんな素晴らしさ?が重松さんの作品には含まれてる気がする。
投稿元:
レビューを見る
まゆみは、歌が大好きな女の子だった。小学校の授業中も歌を口ずさむ娘を、母は決して叱らなかった。だが、担当教師の指導がきっかけで、まゆみは学校に通えなくなってしまう。そのとき母が伝えたことは―。
表題作のほか、いじめに巻き込まれた少女の孤独な闘いを描く「ワニとハブとひょうたん池で」などを含む、著者自身が選んだ重松清入門の一冊。
新作「また次の春へ」を特別収録。
投稿元:
レビューを見る
改めて、重松清さんの本と出会えて良かった、と思える一冊でした。
一文一文、とにかく素敵なんですよね。
投稿元:
レビューを見る
ちょっと前に読んだのですが、最後の話以外あまり内容が思い出せません・・・
重松清の小説の中では微妙な方かな?と思います。