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投稿者:リリス - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリアスな隻眼のイドリースと、記憶を失ったハルの軟禁純愛物です。
初めて読んだアラブ物だったせいでしょうか、とても印象深く、私の大好きな要素が全て入っているのに加えて、記憶を失ったハルが軟禁されていたのが人間用の鳥籠というシチュエーションに激萌え。囚われ感たっぷりなのがたまらないです。
記憶がないハルが現状に不安になったり情緒を乱しても、無骨な優しさでハルを労り守ろうとするイドリースに微笑ましくなったり、切なくなったり…。最初から最後までイドリースの深い愛情にはキュンキュンさせられっぱなしでした。
私の中では1、2位を争う純愛BLです!
何度も読み返したくなる名作だと思います。なので☆5つ!
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投稿者:NATSU - この投稿者のレビュー一覧を見る
成瀬かの『砂の国の鳥籠』
静謐な雰囲気。
どこか上田文人のゲームを思わせる世界観。でも現代物。
記憶を失い昏酔から目覚めたばかりの日本人と、世話をする海賊の様な風貌のアラブ人青年。
全てが謎のまま読者も主人公も未知の空間に放り込まれるが、その謎が心地好い。
主人公の悲劇も葛藤も切なさもロマンスを損なう事なく共存しているし、少しずつ解けていく記憶にもカタルシスを感じた。
番外編の補完まで含めて1作といった感じで、充分に満足出来た。
この手の作風一辺倒でも充分やっていけると思うが、本当に多彩だなぁと感心する。
めずらしい健気執着攻
2017/05/31 22:33
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
受の疑心暗鬼が長い上に、ギリギリまで攻を拒絶するのがちょっとくどかったです。
でも、先が気になるお話で、面白かったです。
これくらい命懸けで受を溺愛する攻が良かったです。
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今回はちょっと内容が難しいというか、中々入り込めないんだけれど、先が気になってしまう。アラブもので、しかも記憶喪失もの! 記憶喪失だから謎が多いし、どうしてそうなったのか?前の二人の関係は?って気になってドンドン先に進んで行くんだけれども、そのせいなのか?私の理解力が足り無いのか、中盤あたりはあまり覚えていない。ただイドリースのハルへの想いだけがすごく苦しくて切なくて、っていうイメージのみ残っています。
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アラブ&記憶喪失ものです
もうですね、初っ端から私のツボど真ん中な内容で…
今回健気なのは攻め様の方なのですよ
ラストはラブラブな、ちょっと笑える展開なので
安心して読めます
成瀬さん、やはりイチオシの作家さんです!
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砂漠かぁアラブものかなぁと思いつつ読んでみたら記憶喪失ものの監禁ネタ。記憶喪失ものの王道を周到しつつ、砂漠もののエッセンスもとりいれ上手いこと料理してある。モチーフの鳥籠が良かった。しかし終わり方が少し乱雑というか間が抜けているというか、最後まであんこが詰まっているとよかった。
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主人公のハルが記憶喪失の状態で物語が始まって、その上すべて一人称で書かれているので、最初から謎だらけで読んでて面白かったです
献身的なイドリース(攻め)が、なぜ自分を鳥籠の部屋に閉じ込めるのか、好意と不信感の間で揺れる主人公に、こっちまでハラハラしちゃいましたw
アラビアンな雰囲気もとっても素敵で…!
非日常的な砂漠の王宮とお話の雰囲気が相まって良かったです
そしてイドリースが素敵すぎる…!!
最後で真相が分かったときには、イドリース(´;ω;`)ってなりましたww
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変化球アラブ。
王子な攻様が不器用健気。
記憶喪失な受様は、おどおど兎のようで、見た目は15歳くらい……。
記憶喪失の受の一人称で進むので、焦れます。
あまりにも謎が多く、ヒントも少ないので正直イラッとすることも。
どうやって記憶を失って現状に至るのかとにかくもどかしく、
先を知ることに重点を置きすぎてしまい、感情移入できませんでした。
なので、物語中盤の内容とか覚えてません。
結局最後の方まで記憶があやふやだったので、攻からの手紙で
胸がキュンとしたくらいでいまいち乗れなかったのが残念です。
追い打ちが、迎えに来た受の家族が受け付けなかった……。
受の職業は医者で、兄妹全員英語堪能なのに、両親は英語ダメって。
最後だけドタバタコメディっぽくなんだか現実感のない設定に撃沈。
いろんなとこで評価が高く楽しみにしてたのですが、期待しすぎだったのかも。
庇護されすぎる受が苦手なのも敗因だったと思います。
個人的にはオマケSSペーパーの話が好きでした。
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物語の雰囲気が好き。文字運びも好きですし、冒頭からのミステリアスな雰囲気に引き込まれる流れが素敵。個人的にはかなり相性の良い文体。
一人称ではないけど、記憶喪失のハル(受)がメイン視点になるので、不安定になるものの状況がよくわからない不思議にうまく同調できるので読みやすい。お前ら会話しろ!!なお決まりのゴタゴタなんですが、設定上仕方ないかな。ただ、引っ張ったわりに、終わり方が雑かった残念。とりあえず、もし発売日が今年(2013)初期だったから絶対発売にごたついたと思います。よかった。よかった。
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それなりに萌える設定が詰め込んであるんだけど、ラストが微妙だなぁ。
そして、攻めは受けの話を聞けよ。もっと話をすればすれ違わずに済むんじゃないかって思うけど、それができたら話にならないのかもしれない。
っつか、主人公は子供じゃなくて青年で医者だったとかびっくりだ。記憶喪失差し引いても大学生がせいぜいだと思っていたら、まさかの正体に噴いた。
あと、犬可愛い。
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設定も面白いし、萌え要素満載のはずなんだけど、肝心のキュンとくるシーンが描かれてなくてもったいない印象。
受け視点じゃなくて、攻めくん視点で、切なく健気で、包容力たっぷりの献身振りをがっつり読んでみたい。