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これはまたすごくおもしろかった。自分の能力と他人の能力を型の合うもの同士交換することができる店、ばくりや。人それぞれある能力がまずおもしろい。異常なほどに女に好かれる、さくらんぼのじくを舌で結ぶ特技、オリンピックに出られるほどの運動能力、泣く天才、就いた先を倒産させる…などなど、おもしろい能力であふれてて、それがそれとマッチする? みたいな。連作短編なのか長編なのか際どいところだけど、伏線もうまい。ラストへの繋げ方も。全部の話がおもしろくて満足です。
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持っていると辛い、特殊な能力を他の能力と交換したいと思った人の話。
交換を願う人間達よりも、交換「手術」をする彼女に興味を惹かれます。あと彼女の助手に(ニヤ)
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要らない能力を他の能力と交換してくれる「ばくりや」。
地方の言葉でばくる=交換の意味らしいです。
他の能力と交換してくれるとは言っても、自分で好きな能力を選べるわけではない。交換して良い能力が当たったのしても、その人にとって幸せとは限らない…。
とにかく面白かったです。最後の結末には驚きました。
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自分の特殊能力を他人の能力と取り替えてくれるという店「ばくりや」。ただし、代わりにどんな能力が与えられるかはやってみないとわからない…
異常に女にもてる、就職した会社が必ずつぶれるなど本人にとっては辛い力を捨て去り、新たな自分を手に入れたいと望む人々がその店を訪れるという短編集。
まず登場人物たちの持つ能力が、超常現象のような力もあって面白い。
この手の”世にも奇妙な物語”風の話はあまり得意ではないし、オチが途中で読める話もあったが、なぜかツボにはまって一気読みしてしまった。
重すぎず軽すぎずの内容、あるいは語り口がよかったのか。
この著者の本はもっと読んでみたい。
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意外とビターな話が多い。
最後は不意を突かれたなあ。
思い当たりそうで、思いつかなかった。
やられたなー、と良い気分。
「さよなら、ギューション」が一番好き。
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世にも奇妙っぽいおはなしで面白い。1話目は先が読めたからずっとこんな感じだったらいまいちかな、と思ったけどパターンがいろいろで飽きなかった。最終話も結末はベタなんだけど、それを予想させない展開。連作短編で一気に読める。
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後半の方になるとオチがどんどんシュールになっていくような・・・
1編1編もっと長かったらいいのになと思いつつ、
この絶妙な短さが余韻を残していいのかも。
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いや〜、また面白かったなぁ。ばくりや。何のことかと思ったら、ばくる=交換する という意味の言葉で、特殊な能力を交換するお店の名前なのだ。その能力ゆえに悩みを抱えたいろいろな来店者達のそれまでとその後。いやあ、面白かった。乾さん、ハズレなしだなあ。一気に読めました。
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ばくる=交換する、というどこかの方言
過去の出来事などから自分が不要と感じた特別な能力を他人のそれと交換し、その後の様子を描いている短編集。
逃げて、逃げた先に
雨が落ちてくる
みんな、あいのせい
狙いどおりには
さよなら、ギューション
ついてなくもない
きりの良いところで の全7話。
ダークな内容もあったが、どれも面白かった。特にさよなら、ギューションは心に残った。
ついてなくもないは初めてのパターンで面白かったし、最後のきりの良いところでは、そうきたか!と予想もしてなかった展開だけに驚いた。
すべてが上手くまとまっていて、読みやすかった。
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主人公たちは、自分の持っている特殊な力のことで、かなり悩んでいるところへ「ばくりや」のチラシを見てそのお店を訪ね、能力を他の能力・技能と交換します。
確かに、悩んでいるところにあのチラシを見たら、藁にもすがる思いになるだろうという気持ちと裏腹に、もっとその能力のことをポジティブに考えたらいいのにとも思いました。悩んでいる側からすると、人の気も知らないでということになるのでしょう。
「さよなら、ギューション」の編では、異常に泣き虫だった彼がその能力を取り替た後、大切なものを失い涙するシーンが出てきますが、その涙は大切な人を失ったことで泣いているのか、自分のことで泣いているのかとても悩みました。
「ついてなくもない」と「きりの良いところで」の編では、どうしてそれを「運がいい」と考えることができないのかと思いました。
考え方を少し変えるといいんじゃない、それに交換後の彼らは本当に幸せかどうか…そう考えるときりがないけど、特殊な力のない凡人からすると、ちょっと贅沢な悩みだと思えました。でも確かに、持って無くてもいいような能力もありましたけどね。
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面白い話だった。こういうのは、もっと後味悪くできる設定だと思うが、なかなかいいところで落ちている。幸せな気分になれるかは別だが。
特殊な能力を、別の誰かの特殊な能力と交換できるお店、『ばくりや』を訪れる人々のお話。
女に異常に好かれる能力、移動先で必ず荒天になる能力、就職先が倒産してしまう能力、剛速球を投げられる能力、ちょっとしたことでも泣くことができる能力、間の悪い能力、キリのいい能力。様々な能力をもつ登場人物が出てくるが、『逃げて、逃げた先に』が一番好きだ。
後味がいいのは、『ついてなくもない』だろうか。スッキリするのは『狙いどおりには』。
吉良は怪力のガチムチに掘られるフラグだろwwと思うのは腐女子脳であろうか…。(すみません)
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「あなたの経験や技能などの能力を、あなたにはない誰かの能力と交換します。」を謳い文句にする商売「ばくりや」。自分の特異な能力に悩む人たちがやってくる。
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自分のいらない能力と他人がいらないと思っている能力を取り替えられる『ばくりや』と言う店に訪ねてくる人達の話。
全て短編になっていて非常に読みやすかった。
なんと言うか、世にも奇妙な物語のような話だと思った。
むしろ世にも奇妙な物語に出来ると思う。
全体的にハッピーエンドな感じでは無く、
シュールな雰囲気が終始漂う。
だから逆にこの能力は一体何と引き換えられてその新しく得た能力から一体何が起こるのだろうと、
第三者目線になって淡々とその人の人生を眺めてる感じ。
自分が嫌だと思っている能力も視点を変えれば武器にも、いい能力にもなるなと感じた。
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日常と非日常の境目の曖昧さが丁度いい感じで、
ばくりやの世界にすんなり入り込めた。
どの話も一筋縄では終わらずに、
毒の入り具合も絶妙。
「ばくりや」の二重の意味が、毒をさらに際立たせている。
店側の視点でも読みたいなあ。
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『あなたの経験や技能などの「能力」を、あなたにはない誰かの「能力」と交換いたします。』いろんな能力に悩む人々が、このメッセージに惹かれて「ばくりや」に訪れる。交換され手に入れる能力は事前に知ることは出来ない。7人の能力に悩む登場人物のショートストーリー。短編集です。能力交換を軸にしてますが、それぞれのストーリーは、テイストが異なり飽きませんでした。誰かがレビューに書いてましたが、私も「さよなら、ギューション」が良かったです。