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金融が乗っ取る世界経済 21世紀の憂鬱 みんなのレビュー

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みんなのレビュー18件

みんなの評価4.1

評価内訳

18 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

「よくそんなにしらばっくれていられるものだと思う。」

2012/02/11 01:20

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:拾得 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「リーマンショック」が起こったのは2008年。その後、そんなに昔のことではないはずなのに、いつのまにか「それがどのような問題であったのか」が忘れかけられている感がある。こうした傾向に対して警鐘をならすと(というより文句をいう?)同時に、「どのような問題であったのか」という議論そのものが不十分だったのではないか、と真正面から迫るのが本書である。
 ロナルド・ドーアは、齢80歳をこえた社会学者である。日本研究者として著名で、かのライシャワーもその自伝で、次世代を担うジャパノロジストの有望株と紹介していた。地に足のついた調査を持ち味とし、「イギリスの工場・日本の工場」など、読み応えのある著作が数多い。戦後すぐの滞日時には、寿限無もおぼえるなど好奇心も旺盛でもある。90年代以降は、経済システムについての著作が増えている(が、日本では未訳)。21世紀に入り日本語書き下ろしの新書を刊行しており、本書はその3冊目にあたる。
 リーマンショック以降の経済危機において、さまざまな議論や解説がおこなわれた(ように思う)。しかし実際には、多くの人は目前の課題におわれて、いったいそれは何だったのか、というのはよくわからないままだったのではないだろうか。私自身も、本書で描かれているような「金融の世界」は、正直ほとんど理解できていなかった。いかに高度な金融工学の技術にもとづこうとも、「何かが起こる確率」をゼロにできるわけではないから、・・・というしごくまっとうな説明もそれなりに納得はしたが、今ひとつ腑に落ちない。この間、何が起こっていたのか、がよくわからない。だいたい、破綻した会社にいた人々が、なぜそんなに桁違いの報酬がもらえるのか(がもらえたのか)、というところからよくわからない。一方、「現状を憂う」論調も数多かった。ただし、たいていは自分の言いたいことを言っているだけで、その批判が批判される側に届くようなものは意外に少なく、著者の自己満足をこえてはいないのではないだろうか。
 本書は金融のメカニズムを解説する教科書ではない。書名の通り、金融というものが、いかにして化け物のような存在になったのか、ということを解説している。文字通り、金融のあり方に対して「批判的な」本ではあるが、それは自己満足的な批判ではない。もっと執拗だ。過去の経済学者から現在進行形の「関係者」の言動をも、執拗にいや縦横に追っている。いったい何がどう議論され、どのように誘導されているのか、をも明らかにしようと試みている。「失われた十年」という表現はレトリックとしてよく使われたが、その中で「実際に何が失われたのか」ということを丁寧に拾っているのである。
 本書での指摘がどこまでの妥当性をもつのか、は私の力量では判断できない。金融のもつ問題性が断続的にさまざまな論者により指摘されてきたことを思い起こさせるのに十分であることは理解できる。そして、「なんとかしなければならない」という議論が、閉じられていきつつあるのかがわかるだろう。「どのような問題であったのか」さえ、よく知らされないままに、議論に幕が引かれようとしているのである。
 本レビューのタイトルとして掲げたのは、「本文」の最後の言葉である。「ドーア節」健在を感じさせる。その一方、サブタイトルにあるような「21世紀の憂鬱」を、黙々と日本社会と世界を見守り続けた著者は感じているのであろう。

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紙の本

日本経済への警笛の書かもしれません!

2018/11/12 09:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、標題にもありますように、金融が実態経済を乗っ取っている現状について丁寧に解説し、日本経済に警笛を鳴らす書です。過去30年間、西欧諸国の資本主義の発展には一つの特徴があったと著者はいいます。それは、金融業が実態経済を支配していくという、いわば「経済の金融化」とも言われるものです。この状態において、一旦、金融業が危機に陥れば、社会全体が破綻してしまうという危険があります。本書、そうした「経済の金融化」について丁寧に解説した書です。

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2011/11/21 23:34

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2012/01/16 16:57

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2012/01/23 10:50

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2012/02/12 10:25

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2012/02/24 07:43

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2012/03/02 02:15

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2012/06/03 10:13

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2012/08/13 00:19

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2012/08/25 15:50

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2012/11/30 11:05

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2014/03/16 18:09

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2015/08/23 20:32

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2016/12/15 00:53

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