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「物体O」がこころに染みたなあ。ほぼ全部再読なんだけれど、今年、小松左京の作品は新しい意味を持ったね。
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小松左京さんは、日本を日本人を愛した方だったんだなあという事実を痛感した作品集でした。
抜き出されている文章は、作品のわずかですが、氏が伝えたかったエッセンスが十二分に含まれています。
東さんの編集のされ方が素晴らしく、どんどん感傷的になってしまったのは、きっと私だけではないと思います。
日本とは何なのか、たまには、あなたも考えてみて。
小松左京さんが黄泉の国から、訴えているような気がします。
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『日本沈没』の作者小松左京さんの作品集日本版。
SFを日本に定着させた立役者のひとり。「SFならばあらゆる表現が可能になる」という信念のもと多くのSF作品を世に出した。
思想家としても知られており、知識、教養に文学というかたちを与えてSFという表現形式を見い出したひとりの思索者であった。
今よんでも古くさくなく、ハラハラするし、世の中に対する皮肉が遠回しに描かれていてにやりとする。
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「日本沈没」は未読なので、エピローグは保留。
「戦争」の歴史改変ものは空恐ろしさを感じさせる。一見現実にはあり得ないことを書いているように見えるが、ほんとうにそうか。戦後70年近く経っても、同様の問いかけは有効なのではないか。
「御先祖様万歳」「時の顔」に使われているあっと驚きの仕掛けは、ハインラインの某短編がルーツだろうか。その仕掛けも去ることながら、時代小説としても読めるくらい、江戸時代の生活の生き生きとした描写が素晴らしい。しかも、昔は良かった式の単純な話ではないのだ。
小松さんのどの作品にも言えることだが、矛盾している、あるいは相反するような心情が、なぜか分裂することなく絶妙なバランスで盛り込まれていて、礼賛でも断固拒否でもない、複雑さがあるところが好きだ。それは、彼が作家として、冷静な視線と幅広い視野とを持っていたということなのだと思う。
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数ある小松左京作品の中で「日本」をテーマに置いた傑作、名作を再録または抜粋した作品集。編集の東浩紀は自他共に認める小松左京の大ファン。長らく絶版だった『地には平和を』『ご先祖様万歳!』『お糸』の再録は非常に嬉しい♪
『果てしなき流れの果てに』『日本沈没』などの長編はクライマックスのみを再録するカタチが、お堅いファンに取っては賛否があろう。しかし、小松の死去に伴い、限られてしまった作品の中から、これから小松左京の何を読もうかとする足がかりとなる一冊とするならばそれぞれの作品に対する解説も丁寧であり、非常に良心的な構成であると思う。
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「地には平和を」って名前は聞いたことがあったけど、読んだことが無かったので。購入。
ほぼ同じテーマの「お糸」の方が好みだな。お糸ちゃんかわいい!
後は、「御先祖様万歳」と「時の顔」(ああ、これもかぶるか
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この書籍では、数ある「小松左京」氏のSF小説の内
「地には平和を」「戦争なかった」や経済成長とその影では色んな小説の「抄」など収録しています。
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目当てだった『戦争はなかった』だけ読んだ。
昔、世にも奇妙な物語でショートドラマ版を観た記憶があったので、読んでみたが、原作の方もショートショート的にあっさりしていた。
たしかに過去の特定の記憶のありなしは現在の生活に直接的な影響は無いかもしれないが、対象を理解するにはその対象の生成過程を知ることが必要ということを考えると、日本という国の生成過程に戦争があったか無かったかは、日本という国の理解に大きな影響があるし、それはすなわち、この国のあるべき姿や未来を考える上でも重要となると思う。その意味では、生活に直接的な影響は無くても、政治的な判断(一般国民では選挙)はその記憶のありなしで変わってくるであろう。もう少し生活に近いところでも、技術や経済の未来考える上でも重要になる、すなわち、選択する職業や会社を考える上で重要になるということなので、大きな意味では生活にも影響してくる。
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『地には平和を』を読んだ。
歴史を創り出した博士自身が、歴史の中の影響で頭がおかしくなるのが、面白かった。
『仁』みたいな感じか
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現在(2019‐2020年)ちょっとしたSFブームが到来しており、日本を代表するSF作家を読んでみようと思い手に取った。セレクション第1弾のテーマは『日本』。
1 戦争:地には平和を、戦争はなかった
2 経済成長とその影:御先祖様万歳、日本アパッチ族 まえがき、物体O(オー)、果しなき流れの果に エピローグ(その2)、ゴエモンのニッポン日記 、日本タイムトラベル あとがき
3 SF的、日本的:時の顔、東海の島、お糸
4 『日本沈没』より:日本沈没 エピローグ 竜の死
ずいぶんと前の作品なのに、なんて新しいんだろう。びっくりでした。結末だけ知ってしまったけど、日本沈没読んでみようかな。SFの巨匠すごいわ…
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東浩紀さんの編集、小松左京さんの傑作小説集である。日本というテーマで選出しているセレクション1となっている。
『御先祖様万歳』
『東海の島』
が私のお気に入りだ。これからも、小松左京さんの作品を読んでいくつもり。