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フローレンスはナイチンゲールのファーストネーム。さまざまな人とのやりとりが克明に生き生きと描かれており、小説のようにすらすら読むことができた。ところどころクスッと笑えるところがあり、筆者はサービス精神が旺盛でおもしろい人何だろう。
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病児保育問題に取り組み、ボランティアではなく、しっかり経営として成り立つ方法を考え仕事にしています。
駒崎さん(著者)の後輩である川添さんも、ワンコイン健診(ケアプロ株式会社)で、医療制度に立ち向かってます。
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文庫になっているのを発見し購入。駒崎さんの本は別の本を読んだこともあるけれど、この本はフローレンスの歴史を辿ったような意味合いの内容だった。
個人としてはやはり病児保育サービスの先にある企業の労働のあり方にアプローチするという考え方が本当にすばらしいと思うし、関心もとても高い。企業だけではなくNPOも当然そうであるべきで、社会を変えるNPOが、「社会を変える」という建前の中で長時間労働、薄給を許容していては何も意味がないと思う。NPO職員としてもっと生産性を上げて、家庭と両立できる人になりたい。
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素晴らしかった。
自分の中にある行動欲求が加速した感じ。
書籍の中にある、秋山さんという方のお言葉で、
言葉が認識を生んで、認識がアクションを生み、アクションが変化を起こす、という文章が凄くスッと自分の中に入り込んで、共感した。だから、まず、言葉や課題を知ってもらう、認識してもらうのが大事。
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ブックオフで偶然見つけて読むことに。
端的に圧巻。引き込まれるように読めてしまう。内容自体がすごくリアルに書かれているのもそうだけど、何といっても、ソーシャルビジネスに対する考え方が変わった。
今まではソーシャルビジネスは、そのビジネスをやってる団体だけで社会を変えるってイメージかあったけどそうじゃない。モデルを作ってそれをどんどんパクってもらう。それによって、社会が変わる。
言わば、起爆剤のようなものなんじゃないか。そう思えるようになった。
駒崎さんは氷砕船って例えてて、それはそれでわかりやすいけど、自分は起爆剤の方がしっくりくるのかなって思った。
この本で一番伝えたかったことは、最後にも言ってるし、タイトルにもなってるけど「社会を変える」を仕事にできるんだってこと。
世の中に問題があって、それをおかしいと思ったら、そのおかしいと思ったやつが解決しろってこと。そして、一個人がそれをできる時代にいるんだってこと。
何でもかんでも人のせいにして、人が解決してくれるのを待つなってこと。
改めて「主体性」が大事なんだってことがよくわかる。
社会貢献、ソーシャルビジネスに興味がなくても何かしろ大きな学びが得られる本ではないだろうか。
大学生のうちに読んでおきたかった本。
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(121215)
世の中の役に立って、かつお金を得るシステムを確立させたのは本当にすごいんだけど、この組織がNPO法人っていうことが印象に大きく影響している気がする。
だって、普通の株式会社だったら、ただ単に社会のニーズに対応する新しいサービスをつくって、
そのビジネスモデルを確立しましたってだけの話だし。
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ソーシャル、という言葉がやたらと目立ちだした2011年ごろに購入して、塩漬けにしていた本。「エロビデオが借りにくくなった」「社会のためになんて中学生日記じゃないか」と等身大の言葉で語られる社会起業家としての歩みは刺激的で面白かった。病児保育サービスのNPOを立ち上げるときの苦労は、日本型の公共サービスのさまざまな歪みが浮かび上がってきていた。経験上、この手のサービスは独りよがりにならないでいられるか、が決め手だと思う。著者の人柄にこそ、学ぶことが多いのでは。
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*推薦者 (工教) H.M
*推薦文 病気になった子どもを預けるシステムが我が国にないことを知り,病児保育のNPO設立を通して社会を変えようと奮闘する著者。悩み,挫折しながらも,「社会起業家」としての自分の仕事に次第に手応えを感じて行く著者の等身大の姿がユーモアたっぷりに描かれています。「なりたい自分」が見つからない—そんな人はぜひ。
*所蔵情報 http://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00326046&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB
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買ってよかった、読んでよかったと思いました。
病児保育問題解決に取り組むNPO法人フローレンスの代表理事、駒崎弘樹さんが著者です。
社会的企業のリーディングケースが出来上がるまでの様子が生き生きと描かれています。
砕けた文体で駒崎さんのありのままの姿、そしてありのままに起こったことが描かれているのでかなり読みやすいし親しみやすい文章です。
自分の生き方に疑問を感じ、未知の世界に飛び出して、つまづきながらも事業を興し育て上げ、社会に貢献していくーーー
将来社会問題の解決に何らかの形で携わりたいと思っている自分にはとても魅力的な内容でした。
現在の社会のあり方に疑問を感じ解決したいと考えている人にヒントを与え、背中を押してくれます。
最後にガンジーの
「あなたが見たいと思う変革に、あなた自身がなりなさい」
という言葉が引用されています。
正直自分が変革というほどの大きなことを成し遂げられる気はしないのですが、やはり、日本社会の至るところに散らばっている不条理を少しづつでもいいから正していくような生き方がしたいという自分の思いを再認識させてくれた本でした。
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184 体裁では行政や民間企業に僕たちスタートアップのソーシャルベンチャーが勝てるわけがない。勝負できる部分があるとしたら、それは理念だ。
190 あたたたちソーシャルベンチャーの唯一の武器は、明確な社会性よ。
191 『言葉が認識を生んで、認識がアクションを生み、アクションが変化を生む』
197 若いうちに決まるもの。それは技術や専門的な知識ではなく、「心の構え」だ。
218 僕が本当に社会起業家になることができたとしたら、敵は彼のような象徴ではなく、いままさに日本がかかっている「無関心のくせに依存する」病気。日本人の精神性そのものではないだろうか。市民は自治体に依存し、自治体は国からの補助金に依存し、国はアメリカに依存する。そんな、依存という精神の病。
222 「そうよ。むしろ国にパクられて一人前、くらいのもんじゃないの」
226 参入する事業者が増え、育ち、活躍することによって、つまり市場が創出されることによって、「点」としての問題解決にとどまらず「面」としての問題解決が可能になるのではないか、そう考えたのだ。始まったばかりの取り組みではあるが、これが成功すれば、病児保育を「当たり前の社会インフラ」として日本に根づかせることができるだろう。
228 問題にはつねに、それを生み出す構造がある、そして、その構造に着手しなければ、真に社会問題を解決することはできないのだ。
229 ワークライフバランスによって、従業員のパフォーマンスを最大化する。
231 このような「溺れる赤ん坊を救う」病児保育事業と、「投げ込む男を止める」ワークライフバランス・コンサルティング事業を進めていくうちに、さまざまな政策提言の機会を得ることになった。
232 僕たち社会起業家は、事業を通じて社会問題を解決するモデルを創り出す。あとは、多くの人にそのモデルを真似てもらったり、あるいは行政が法制化したりすることでそのモデルが全国に拡散する。
240 僕たちはそれぞれの職場で真面目に働くことだけをいいこととして、社会をよくしていこうということについては、国や自治体や「誰か偉い人」の仕事だと思っている。
242 「自らの手で公共を創り出す」という新たな文化を創れるかどうか、その分岐点に来ているのだ。
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社会へ、“公”へコミットすることによって社会を変える。そんな挑戦を続けるNPO法人フローレンスの駒崎弘樹さん。
駒崎さんが病児保育という問題に挑む姿が描かれる。
この本は駒崎さんの実体験が描かれているため、社会起業のHow to本としても読める。と同時に、社会には多くの問題が溢れていて、且つそれがとても身近なものであるということを教えてくれる“気付き”の本でもある。
とても軽やかな言葉が綴られているがその熱はとても熱く、読んでいて勇気が湧いてくる。きっとこれを希望というのだ。
実際にフローレンスで確かな実績を上げ、政府に事業がパクられている事実が駒崎さんの熱意にリアリティを帯びさせる。
と同時に駒崎さんの情熱は、現実社会がいかにニヒルに浸り続けているのかをも炙り出す。
駒崎さんに対する役人の態度の描写から始まり、そんな役人を生み出している原因に迫る文章は、私にこそ突きつけられているもの。
無関心と依存。
これこそが、この国を沈没に追いやっているものの正体だ。
それに気付かせてくれる駒崎さんの情熱なのである。
私もね、今とは違う形で社会にコミットしたいのだ。この書はそんな私の小さな苛立ちに強烈な蹴りをかましてくれた。感謝!
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病時保育のNPO法人を立ち上げた社会起業家のお話
参考になりました
もっと女性も能力を活かせる社会に変えれたらと
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病児保育事業のNPO法人代表理事が、事業立ち上げに至った考えや経過を通して社会起業への呼びかけをしています。
いい大学に行けばいい会社に勤められていい人生が遅れる!という神話はとうの昔に崩れた。
では、自分は何がしたいのか。
著者にとってのそれは、当たり前のことをして職を失う社会を変えることだった。
自分のしたいことに正面から向き合い、行動していく尊さが伝わってきました。
仕組みを知り、コミュニケーションを取って力を集め、使うべきところに力を注ぐ。
思考が具体化されていくダイナミズムを味わえます。
社会起業に関心のある方はもちろん、自分のしたいことが見つかっていない方にもヒントになりうる本です。
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三冊目
社会起業家のお話。
病児保育という問題に真正面から立ち向かうフローレンス代表のお話。
病児保育の問題という話もありますが、私に社会起業家という仕事もあるんだなあと思わせてくれた貴重な一冊。
教科書のような密度の濃さはありませんが、社会起業家の勢いを感じる事が出来る本です。社会起業やボランティア、プロボノ活動に興味があればぜひ。
もちろん、病児保育という視点でもぜひ。
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自伝か物語風にしようとして仕立てた文章が相当寒くてだだ滑りしてるところが多々あり、なんじゃこれと思って投げ出そうかと思ったが、後ろに行くほど気概だけで始めた若者が次第に現実的になっていく様子も見えてよかった。素敵な生き方だと思います。