紙の本
惨殺されて仲間になる
2015/08/25 13:49
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校生の伊佐見遥彦は、四季森を騒がせるキリサキ魔の犯行現場を目撃し、口封じに殺された。デッド・エンド…となるはずが、何故か傷一つなく目を覚ます。傍らにいたのは黒巫女の不知火杏奈だ。彼女は彼がアヤカシにとりつかれたと言い、その影響で不死身になったと告げる。もう後戻りのできないところに否応なく放り込まれたらしい。
翌日、学校に向かった遥彦は、そこで昨夜の殺人犯と遭遇する。その名は三日月彼方という、新入生の美少女だった。
成り行きで、三日月彼方に同行し、本物のキリサキ魔を捕まえる手伝いをすることにした伊佐見遥彦は、それまで彼が知らなかったジンガイの世界を知る。そこには、昔からの友人の野々原歩美や、委員長の瀬里沢道流も関わっていたのだった。
序盤は自分を殺した相手に肩入れするという変則的なボーイ・ミーツ・ガールに始まり、若干飽きが来るよくある展開だなと思わせたところで、これまた王道的なところではあるのだが、身近な人物が事件に巻き込まれ、異能力を発揮して仲間になっていくという変化が加わることで、タイプの違うヒロインに対する楽しみ方が出来る構成となっている。そうして本来のヒロインも変化していく訳だが、その変化の理由が明確なので納得感がある。
このストーリー展開とバトルは、ラノベよりも連載マンガの方がより盛り上がるかもしれない。人間を切り裂いてエクスタシーを感じるとか、少年誌にはハードルが高過ぎるけと。
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概要:異能バトル系(和風)、準ハーレム、。
キリサキ魔と見られる少女・三日月に切り刻まれたはずの遙彦。しかし遙彦はアヤカシと呼ばれたものに憑依された結果、不死身の「黄泉人」となり生き続けることに。その後の生活で遙彦を待っていたのは、三日月やクラスメートや幼馴染みの周囲で発生するアヤカシがらみの事件だった――
と書くとバトルものの様ですが(事実戦闘が毎回ある)、どちらかと言えばハーレムの印象が強い。久しぶりにライトノベルを読んだので感覚が戻っていないせいかもしれないのですが、主人公に好意を寄せる女の子が次から次へ過去の出来事や胸中を暴露するのは、……ハーレムを狙ったか。
基本的に主人公の一人称で進むものの、時折語り口が主人公から離れたり、主人公が知り得ないところの出来事が語られていたりと少々視点が揺れているのが気になりました。場面切り替えで一人称→(切り替え)→三人称→(切り替え)→一人称、となるのはよいのですが、同じ場面で主人公一人称→神視点(××となることになるとはこの時点では知るよしもなかった、的な)になっていたりするので、視点の揺れを気にする方はやや気になるところかも知れません。
設定・説明の後出しが多いのも気になる点。幼馴染みちゃんの過去についてはもう少し前の章から臭わせておいてもよいような気がします。登場人物の黒巫女・不知火がかかわっている「世界の裏事情」に付いても同様。続編への布石か。
それから、主人公の感覚が失われていくことについて、一応伏線はあるのですが思い出したようにしか記述されないのも、若干読んでいて勿体ないように思えました。ていうか感覚が失われていっても性欲が健在なのか……? 今後の展開的にどうなっていくのか、気になるところではありますが。
細かい点ですが、墓上がりって……ハカアガリって……! 言葉が出てくると言うことは民俗学の知識があって書かれているのだろうと思われるのですが、何か違うような気がします。何か違う。うーん。
細々引っかかる点を上げたものの、全体には楽しい読書でした。
絵に描いたように主人公が鈍かったり、お姉様方のきわどい会話があったりと見せ場はころころ。勢いもあるので、細かい点を気にしなければ充分楽しめる一冊です。
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下校中に近所を探せているキリサキ魔に殺された.
筈なのになぜか生きてた.
不死身になったらしい?
で,自分を殺した少女に
「あのー,昨日僕を殺しましたよね?」
そんな感じで殺伐としたスタートのボーイミーツガール.
不死身になった彼の周りに何故か集まる
鼬娘,猫娘,犬娘などなど.
何なんだろうね,この美少女ホイホイな異能は.
この収集能力こそが彼の異能だよな.
「ラブコメ主人公特性」とも言うが.
そこそこ面白かったよ.
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既刊2冊。まだまだ続きが読みたいキャラクターです、イタチの三日月彼方さん。エロい感じがとても良かった。