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【由来】
・「複雑系」でamazon検索。面白そう。
【期待したもの】
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【要約】
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【ノート】
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わかりやすい。簡略な理論のまとめ、研究の歴史的な経緯、具体的な実例、ちょっとしたこぼれ話などのバランスがよい。カオス、フラクタル、、セルオートマトン、スケールフリーなど話には聞いて興味があり、ちょっとレベルの高いものを読みたい一般読者にぴったり。内容が内容なので「ついていけないな」と感じる箇所もそこかしこにあるが、読みすすめるのに支障はない。ときにお節介なくらいの訳者のサポートもGood。
積読にしているあいだに何年も過ぎてしまったので、AIや機械学習の分野では、また新たにいろいろ見えてきているのだろうな。
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ライフゲームやセルオートマトンについて少し話を伺って、「複雑系」に興味がわいたので読んでみた一冊です。「はじめに」にもあるように、数学や科学の知識が無くても読めて、「複雑系」のさまざまな世界が見渡せるようになっています。
著者も書いているように、「複雑系」というものが何なのか、言い表すのが難しいですが、個人的には以下のようなことが1つの特徴なのかなぁと思いました。
・個々と周辺の相互作用によって、大きな変化が起きていく。その際には、情報伝達やフィードバックが大きな役割を果たしている(アリのコロニーや免疫など)
・複雑で全体としては法則を見いだせないような現象に対して、ミクロの観点からシュミレーションを行う手法として活用できる。初期値と、個々の相互作用ルールを設定することによって(気象予報や渋滞など)
最初から全体を大づかみに理解できる、ととらえずに、個からのさまざまなアプローチによって最終的に理解を進めていく、という考え方が面白いなあと思いました。
また、遺伝や進化の話が、自分の知っている高校生物レベルの話とはだいぶ違ってきているのだなぁというのも感じたので、このあたりの最新情報も知ってみたいなぁと知識欲が湧きました。
この本も10年前くらいの本なので、現在では複雑系というものがどのような状況なのか(広く使われすぎていて、全体としての「複雑系」はあまり問われなくなっている?)、最新の話も知りたいなぁと思いました。
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[関連リンク]
ネットワーク - なんて退屈。: http://d.hatena.ne.jp/wtnbt/20130610/1371087268
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「複雑系」について興味があったため、読んでみた。
まず、本書は分厚い。普通の本2,3冊分はある(500Pくらい)。それもこの本が複雑系のガイドツアーとして書かれているからであり、ページ数からも複雑系の扱う範囲の広さが窺える。
複雑系は一言で言ってしまえば、「マクロの統一理論」といったところか。分野問わず通用する普遍的な一般理論を探求しているように感じた。
本書ではコンピュータサイエンス、生物学、遺伝学などについて基礎的な知識を補足しながらそれらに対する複雑系のアプローチを紹介してくれている。ただ、それだけの量をまとめるとなるとやはり文量がとても多くなり、読むのはかなりタフだ(これを執筆した著者や翻訳した訳者には頭が上がらない)。
でも、個人的にはそれが気にならないぐらい面白かった。突然だが、社会性昆虫のアリに興味がないだろうか。アリは単体ではそこまで知能はないのにアリのコロニーはとても複雑な動きをすることが可能である。単純なルールを持った個体が集団で複雑な動きを見せる。
ここが個人的に面白いと思った点で、もしこういうことに興味が湧いたなら本書は是非読んでほしい。他にもコンピュータについて語りたいが長くなるので割愛する。
分厚いけれども複雑系の持つ面白さを堪能できる、そんな一冊だった。
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まとまってる本ではあるが、2009年出版のため、深層学習以前の本だしな、という部分もあった。そういえば、著者の専攻もあってか、NNの話が出て来なかった気がするな。複雑系研究の業績にカオス理論を含めていたが、複雑系研究以前にカオス理論は成立してるし、サンタフェ出身者のそーゆーとこやぞ、みたいな。サンタフェ関連の本は何冊か読んでるが、自分が最近生命科学やり始めて、そっちの話題が分かるようになってたので、生命科学の話題が多めのこの本を読むには、個人的に良いタイミングだった。