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コレクション日本歌人選 037 漱石の俳句・漢詩 みんなのレビュー

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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.5

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紙の本

『坊ちゃん』の作者というより、『それから』の作者のものだと考えたほうが、これらの詩句は分かりやすい。

2011/12/20 00:44

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ベニスの商人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 漱石と俳句の繋がりは、子規との交流を知っていれば、ま、分かるけれど、漢詩のほうは、ちょっと唐突な感じがした。だが、よく考えれば、東京帝国大学文科文学部英文学科に特待生として入学しているのだから、直接の専攻でなくとも、そのくらいは簡単だっただろう。そういえば、漱石のペンネーム(本名は金之助)の由来は、「漱石枕流」の漢語(四字熟語)。そこにも、漢文への造詣の深さが表れてるとは言えないか。

 「名月や故郷(ふるさと)遠き影法師」-時期的には、松山中学校には赴任していたころである。小説『坊ちゃん』の主人公は大暴れしたが、現実の漱石はこのような句を詠むしか、なかったのだろう。「十五夜の夜、夜道を歩いていると、影法師が長く尾を引いていた。遠い故郷が偲ばれる」、そのような意だろうか。
 編者が意識してそのような作品をピックアップしてのだろうか、微笑ましいと感じられるものが少ない。そして、イギリス留学から帰ってからは、死生観めいたものさえ、受ける。

 漢詩の中で私が強く印象付けられたのは、「鋸山」を題材にした七言古詩。冒頭の1行を引用しよう。「鋸山如鋸碧崔嵬」-鋸山(きょざん) 鋸(のこぎり)の如く、碧崔嵬(みどりさいかい)たり。私事だが、私は小学生のときに、3カ月ほど鋸山の麓で生活していたことがある。小児ぜんそくなど、身体が丈夫でない児童を集めた区立の全寮制の養護施設に、入っていたのである。麓に住んでいたのだから、もちろん、鋸山にも、数回、登った。そして、詩で詠われていた参道に並んでいた古仏(五百羅漢と言っていた)も、見た。当時とどれだけ違うかわからないが、私の訪れたときでも、五百羅漢の寂しげな風景は、印象に残っている。
 そういえばば、その養護施設に入所していたとき、私は親元を離れていた。そのときは、とりたてて寂しいとは感じなかったが、いま、振り返ってみると、もしかしたら、私も前記の俳句のような心持だったのかもしれない。

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2016/03/17 19:36

投稿元:ブクログ

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2019/02/28 15:51

投稿元:ブクログ

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