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一気読み。
頭の中をシェイクして、絞りつくしたような作品。
破綻しているように見えて、最後まで綱渡りのようなバランスで走りきる。
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いろんなところで絶賛されていたので読んでみたけどなんなんかなー。
いまいち良さが分からなかった。バイオレンスのごり押しって感じで…。
虚構を極めると、雑司ヶ谷もおっそろしいところになるのね。
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「小説界のタランティーノ」。
そう帯に書いてあったので買ってみた。
なるほど確かに。
物語偏重主義の現代小説において、久しぶりに小説を読みながら「世界観」を痛いほど脳みそに感じさせる小説でした。
そりゃもちろん小説界のタランティーノですから、物語はめちゃくちゃです。
良い意味で。
でもその物語のめちゃくちゃな感じを楽しませることがメインの読み物ではなく、「雑司ヶ谷」という町の土着感を、雑司ヶ谷に縁もゆかりもない僕が感じることができた、そんな世界観を読者に植え付けるくらいパワーのある小説は良い小説だと思います。
村上龍=長崎
阿部和重=山形
舞城王太郎=福井
こんなふうに。
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出てくる出来事が全て後から回収される、映画みたいなつくり。ところどころ痛い描写が、痛くって顔をしかめつつ読む。
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衝撃の問題作とか、ラジオでの書評を聞いてどうしようと思っていたが、町山智浩さんと水道橋博士さんの二人の大傑作という言葉を聞いて、なんとなく読む気を無くして積ん読本になっていたのだが、やっと読んだ。結局この二人の絶対的な推薦というのは、自分には合わないんだなぁと再確認した本だった、熱量はすごいと思うけど、私の望んだ方向からは,大きく歪んでいる。
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小沢健二とタモリのくだりがとても好きだ。
私もタモリしかり、オザケンの「さよならなんて云えないよ」の歌詞が好き過ぎる。人生を真っ向から肯定してる、って表現がタモリらしくて素晴らしいな。
ほんで、このオザケンのくだりは本編とほとんど関係がないっていうね。
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86点。なんだこれ、面白い。帯の宣伝文句「小説界のタランティーノ現る!」に本当かよ!?と半信半疑ながら読み始めれば、あっという間に一気読みしてしまった。これは納得。解説読んで、あ、町山智浩氏がタランティーノって言っていたのね、とまた納得。文庫解説で水道橋博士いわく『引用の返り討ちを果たす』作品。まさにまさに。オマージュであふれているところもまた、タランティーノへのオマージュか!?久しぶりに、追いかけたい作家見つけた。
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作品に出てくるシーンや人物の全てにリスペクトとオマージュに溢れている。
だから、読んでいて心地良い!
文章が拙くても、表現方法が未熟でも、作者と気持ちが一緒になれば違和感は抱かない。次作も大いに期待したい。
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ハードボイルド(ノワール?) + サブカル というのがきっとこの小説の一番の新しさであり魅力なのだと思うけど、私には、天ぷらとスイカが一緒の皿乗ってきたみたいな、「特にうれしくない」組み合わせだった・・・
舞台が雑司ヶ谷という暴力と結びつかない地名であることとか、オザケンとかブブカとかたけし軍団とか30代男子喜ばせワードがたくさん出てくることとかが、物語から現実感を奪って、暴力描写から質量を奪っている感じ。
その質量を失ったはちゃめちゃさは、もちろん、この小説の短所ではなくて、むしろ最大の魅力で、この小説が好きな人もその点に惹かれている人が多いんだと思いますが、私はあまり面白いと思えなかった・・・
やっぱし、裏社会ものの暴力描写は、痛そうなほうがいいと思う!
この小説に出てくる暴力も、一億円も10億円も、2キロのシャブも、質量がなさすぎて、私にはなんだか物足りなかった!ペラッペラだよお。
あ、『不夜城』のオマージュと思しきガチホモシーンはとても面白かった。
っていうか『不夜城』読みたい。中高生の時アドレナリンでまくって読んでた・・・『不夜城』の暴力はヘビー級だった覚えがある・・・
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1ページ目から引きこまれ、一気に読んだ。
2008年、北京オリンピックが終わった頃の日本に、中国から5年ぶりに帰国した主人公のSEXと暴力と歪んだ愛に満ちた青春をハードに描く。本の帯にもあるが、確かにタランティーノ作品のバイオレンス+エロスのゴッタ煮を彷彿とさせる。
主人公、大河内太郎が中国に渡る前、幼なじみの男女3人の三角関係と、そこに起きた事件。そして、あることがきっかけで太郎が中国にわたってからの、眼もくらむようなバイオレンスとSEXに満ち満ちた5年間。地獄のような5年を経てようやく帰国した太郎が見た、変わってしまった故郷、雑司が谷。
中国マフィア、新興宗教、日本人ギャング、殺人、麻薬、拷問、愛情、SM、といった要素が物語に絡み合い、裏切りと、ドンデン返しがジェットコースターのようなスピード感で綴られる。
そこに蠢く、どうしようもない人間の欲望の奥深さ。ここには、絵に描いたような善人は一人として存在せず、皆、欲望のおもむくまま、貪欲に生き、ぶざまに死んでいく。
その躍動する物語に彩りを添えるのは、様々な(サブ)カルチャーへのリスペクト。例えば映画作品では、市川雷蔵『忠直卿行状記』、タランティーノ『パルプ・フィクション』、D ・リンチ『ベルーベルベット』、『グッド・フェローズ』のショーン・ペシ。作家では、中上健次、白土三平から馳星周、原寮、リチャード・マシスンやマーガレット・ドラブルにまで至る。
一見、脈絡のないアイコンが数多く出現し、作品にポップな彩りを添えており、作者が愛着や尊敬をもって取り上げているのがよくわかる。
拡げるだけ拡げた、ある意味荒唐無稽とも思える話を、最後まで読み切れせる筆力と馬力に瞠目。
面白いかった!
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こういうの大好き!
男の子っぽさ全開なハードな内容。とにかくめちゃくちゃな感じ。
続編もあるらしいので読まなきゃ!
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「小説界のタランティーノ」という帯に惹かれた。中身はめちゃくちゃ。日本の古い作家・西村寿行の世界にちかいと思った。ストーリーをあまり吟味していないけど、世界が凄く、テンポが速くておもしろく読めた。よい本だった。
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クエンティン・タランティーノとか
北野武作品が好きな人はクスッとくる小説。
これが処女作とは電撃的だー。
水道橋博士と映画評論家の町山さんのダブル解説という帯を見て気になっていたけどずっと手が伸びず、やっとこ読了。
博士も3回背中押されてやっと読んだようなので
どうも気軽に読めない空気がそこはかとなくあるのですな。
話は、予想通り過激で、いろんなものを吸収して置換して作品として食べている感じ。
ゴツイです、イカツイです。
すきなひとはすき
きらいなひとはきらい
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予備知識なく読み始めたが一気に読み終えてしまった。この著者の他の本も読んでみようと思う。解説が町山智弘、水道橋博士っていうのがよいです。
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あちこちで「ニヤリ」とする表現があったがタメと言うことだし当然ちゃ当然なのか。
世界肯定とか運命決定論とか最近考えるけど、考えない方が楽しいかな。
あぁ俺が好きなのはロックじゃなくてポップだと再認識したことも付け加えておきます。
さてオザケン聴くか。