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紙の本
英国公爵家あれこれ
2017/12/31 00:18
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投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る
家系図や評伝が好きなので、各公爵家の起こりから現在までの当主や奥方の行跡・不行跡を記した本作品、純粋に楽しめた。
どの家もお家騒動やら親子断絶やら不倫etcいろいろあるなぁと、となりの家を覗く感じで読ませてもらった。
ひとつ面白いなと思ったのが、英国貴族も他国と同様謀反による反逆罪の処刑は多いのだが、中国などでは九属皆殺しで家は断絶してしまう例が多いのに対し、英国ではどうやら処刑はあくまでその罪に直接関係したもののみにしか適用されないようなのだ。だから何代か前に反逆者を出している家でも、今の王に寵遇されれば家運をもりかえすことも可能なのである。エリザベス一世女王に寵愛されたロバート・ダドリーもそうした例のひとつだと思う。
東西の謀反に対する捉え方の違いも垣間見えて面白い。
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