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瀬尾まいこの小説は大好きで今迄読んだ本はすべて大満足だったのですが、今回書店でこの本を見つけた時、表紙と書名が瀬尾まいこの小説のイメージと違う感じがして、読み始めるまで少し不安でした。がまさかこんなに泣けるなんて・・・ 次男のコウスケが受験にむけて出発する際の駅の場面から一気に涙腺が決壊して、ラストのヘイスケ帰宅のシーンまで本当に良い場面が連続していて、読み終わるのが本当にもったいないと思えるほど良かったです。小説に出てくる人が皆良い人たちで、是非続編をと一瞬思いましたが、この家族はこのままこの小説1冊で十分読者を幸せにできると思い、この1冊で十分だ!と思い直しました。
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家族、友達、恋人、そして周りの人の大切さを改めて想い考えさせられた。最後のくだりを読んでいて、たまらなく家族に、友達に逢いたくなった。他人のレビュー等読んでて「電車の中で思わず泣いた」なんてコメントを有り得ないと思っていた俺が、通勤途中の電車で思わず泣いた。最近親しい人と疎遠になっている人に勧めたい一冊。
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笑って笑って泣ける青春小説。
何気なく流れる当たり前の日常。とりたてて大きなイベントもないけど、そういった日常が一番尊く大事なもの。そんなことを気づかされる。
「幸福な食卓」でも思ったが、瀬尾さんが描く「日常」はとてもリアルだ。それは、登場人物の台詞が印象的なものが多くそれでいて、いかにも「言いそう」なリアルさがあるからではないだろうか。
本作は地元が関西の方や、兄弟がいる方は特に「あるある」と共感しながら読めるかもしれない。
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わたしはヘイスケに似ていると思う。ヘイスケみたいに、いろいろとすまして何でもなかったようにし、取り繕ってしまう人間だ。
何かわかるなあ。
コウスケは単純でわかりやすい。でも二人はやっぱり似ている。
会話も読んでいて面白かった。
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器用でスマートで冷静だと思われている、兄ヘイスケ
一本気で熱く単純な愛すべき弟、コウスケ
でもでも、本当は似た者兄弟
二人とも、一生懸命、誠実
そして意識しなくても兄弟はライバル
読んでいてずっと心が温かく、
そして面白くって、ずっとニヤニヤ笑いっ放し
ああ、楽しかった
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1月20日前後に読了。
瀬尾まいこらしい、かな。
青春って、もう好んでは読みたいと思うものでもないが、たまにはいい。主人公が誰も気取らず、でもみんながいい人で(現実にはありえないかもしれないけど)、精一杯生きていて、優しくて強くて、でも一方でひがんでみたり弱かったり…。
みんないい人、っていうフィクションのなかにも、人間らしいストーリーテリングは、うまく「きれいな物語」にまとめすぎないところが著者らしくて好きかもしれない。
なんて、たいしてたくさん読んでいる著者でもないので、適切ではないかもしれないけれど。
でもこの人はきっと、人間の弱い面も強い面もふくめて、人が好きなんだろうな、と思う。
読むと穏やかな気持ちになるし、それこそどうってことな普遍的な物語なのに、何かがしっかり胸に残る。
明日からの自分の生き方に、ほんの少しかもしれないけれど、ポジティブな要素を加えてくれそうな一冊だった。
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表紙の装丁が、単行本より断然いい。
断然内容にあってる。
性格やら容姿やらが違う、仲良くない兄弟が、兄が東京にでてからそれぞれの人生に変化が起き、関係に変化があり、様々なことに気づいて自分自身変わっていく。
大阪人の兄弟。
大阪下町の空気。
大阪と東京の、根本的な違い。
大阪は下町すぎて、デフォルメされてる感あるけど、それもまた人情物語にはぴったり。
瀬尾まいこ。
相変わらずの温かさ。ホロリと泣ける。
品川から兵庫までの間に読み終わる軽さでこの温かさ。
誰にでもお勧めできる。
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これは笑いました!!(^^)
電車で読むのは危ないよ!!
家でよんで私がわらいだすからお母さん引いてたけど、お母さんもはまりました。
兄弟っていいね。
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瀬尾まいこさん、優しい文章を書くという印象の作家さんですね。何冊か読んだことがあるのですが、久々に手にとってみました。瀬尾さんのイメージとは違うタイトルに、してやられた感があります(笑)
大阪の中華料理屋で育った性格の違う兄弟。兄は東京へ、弟は大阪に残って、それぞれの道を進んでゆこうとするのですが・・・。章ごとに兄弟の視点が入れ替わりながら、自分自身について思い悩んだり、兄や弟に対する見方を変えていったり。関西弁の独特な語調とユーモアの中で、優しい人々に囲まれながら二人が成長していく物語です。
結末はなんとなく見えていましたし、落ちも「アレ」だろうなぁと思ったとおりのものが出てきましたが、それでも読者を暖かい気持ちにさせる展開はさすが瀬尾さん。性格は違いながらも、実は相手のことをそれとなく考え、大切にしていく二人の関係性に、男二人兄弟の長男である自分も共感しながら読みました。
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瀬尾さん大阪の人なんやなぁ〜おもろかったー!
瀬尾さん大好き〜毎度ながら嫌な人出てこなくって誰も死なくてもここまでグイグイ引き込ませてしまうさすがです。
最初この兄弟不安でしたが、やはり兄弟。ベタベタ仲良くなくてもいい。こんな風に通じ合える兄弟(うちは姉妹)になってほしいなぁ〜
結末は意外な事に。またそれも面白い。ほろりと感動。でもテンポのいい関西弁のやりとりやツッコミどころに笑い。
是非是非続編書いて頂きたいです!
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小説で笑えたんは初めてな気がする。とても面白かった。そして中華が食べたくなった。264ページは良いページ。映画、ドラマ化しないかなあ。
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Re-born はじまりの一歩
で第一章を読んだ時から
続きがとても気になっていました。
第一章だけ読んだ時は
できる兄とその兄に比べられて可哀相な弟
という印象でした。
だけど読んでいくうちに
2人の心の内が明かされていって
面白かったです。
何より終わり方が好きです!
こういうまとめ方が上手い所が
瀬尾さんですよね〜
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大阪の人情もん、というのは、どうしてこんなに
笑わせてくれ、気持ちをぬくめてくれるものなのか。
パッと見には、わからない、それぞれの気持ち。
でも、そこに「悪」はなく、居心地の悪さゆえ、
素直になれない、きまりの悪さがあって、
それを、ゆっくりほどいていくような展開に
心がやさしさで満たされていく。
幸せな気持ちになれる、ほほえましいラストに
明日からも明るい心持ちでいようと思わせてくれる・・・
これぞ、瀬尾まいこワールド!
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楽しいっ!
映画にしたいなあ。
お兄ちゃんは佐々木蔵之介さんのイメージ(年齢が違うけど)。
岡田 将生くんはイメージも年齢もまる。でも、関西人じゃないんだよなあ。
と、勝手に妄想しております。
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兄・ヘイスケは、コテコテの大阪が合わず、実家の中華料理屋に来る常連客を要領よくあしらいながらも、苦手です。
そんな雰囲気に息苦しさを感じ、高校卒業と同時に東京に出ます。
一方、弟・コウスケは、常連客達とも馴染み、ギャグを言ったり、阪神を応援したり、学校でも祭り事に情熱を注ぎます。
そんな二人が、それぞれの場所でお互いを感じながら自分の進路を考えていきます。
東京で暮らす兄と大阪で家を継ごうとする弟、悩みながら選んだ先は…。
歳の近い兄弟は、お互いがライバルだったりしますが、歳を経るごとに一番の理解者になっていくのかもしれません。
そして、そんな兄弟の性格をちゃんと把握しているのが、両親なんでしょうね。
お父さんの手紙には、ホロリとさせられます。
関西弁の小気味いいやり取りと軽いノリの中に、人を受け入れる大きな優しさを感じました