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新喜劇をみて笑ったことなんて、ない(笑)
でも男兄弟ってこんな感じなのかな?
若いころの葛藤はイイよ、これぞ青春って思える。
ほっこりしていて、面白ろかったなぁ
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仲がいいわけじゃないけど、お互いを意識する関係の兄弟の心あたたまるストーリー。兄と弟の視点が交互に入れ替わりながら物語が進む。この小説の面白いところは視点が変わることで、登場人物に対するイメージも移ろっていく点。周りのほうが本人よりも自分の良いところを理解していたり、周りから羨ましがられているところが実は本人の悩みだったりする。自分の居場所を探すために東京に出てきたけれど、そこで本当にやりたいことと自分がいるべき場所に兄が気づく場面に感動した。
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兄弟のあったかさが良くわかる、瀬尾さんお得意のほっこりストーリー。純大阪培養の私は、そうそう、そうやねん!と、くすっとできるところがいっぱいあった。兄弟って、全然喋らなくても、しょっちゅう一緒に出かけなくても、離れてても、大事なところでちゃんとつながってる。兄弟だけでなく、家族の関係もすごくよかった。あぁ、やっぱりどこのおかんも心配性やねんなぁ。
一人っ子の人も、お兄、お姉、弟、妹、顔なじみのおじさんおばちゃん達いっつも鬱陶しいなあーって思ってる人も是非読んでみて欲しい!
うちの母愛用ギャグは、しまったしまった島倉千代子。
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大阪の下町にある、中華料理店のアホで不器用だけど、真っ直ぐな兄弟の物語。
関西弁と下町ならではの義理人情、青春が味わえる。
好きな作家さんの本だったから手に取って読んでみたけど、タイトルと表紙だけを見た時は、正直、読む気があまり起きなかった。自分がもし、学校図書館の司書だったら、推薦図書にしたい作品!
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大阪の下町にある戸村飯店の二人息子、明るく、きさくでまっすぐな誰にでもかわいがられるけど女の子には奥手の次男、コウスケと、器用で要領と愛想がよく、女の子にもてもての長男ヘイスケ。正反対で、最近はもうほとんど話もしなくなった二人の関係が、ヘイスケの上京を機に少しづつ変わっていく。コウスケ側とヘイスケ側、並行して進む6章でつづられる兄弟もの。
年の近い兄弟姉妹がいると、わかるこの距離感。仲がよかろうが悪かろうが、絶対お互いを意識して生きてて、なんか気恥ずかしくて照れくさくなったり、でもこういうこと言えるのも兄弟だけだったり、そういう微妙な距離感が詰め込まれています。兄弟って家族ってこういうもんだよなぁ。たまにはいいもんだよなぁ。と思わせるあったかくて等身大の人情話です。
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大阪にある個人経営の中華料理屋に生まれた兄弟の話。
容姿も容量もよい兄は「小説家になる」(という名目で)と東京へ旅立ち、
カッコよくもなく、いつも割を食っていると思っている弟は、
ふらふらした兄に代わって高校卒業後は実家の店を継ぐことを目標にしている。
弟と兄一章ずつ交互に物語が展開され、
二人はお互いのことや両親、将来、自分の人生を考える。
訥々とした話で急転直下のどんでんがえしはないけれど、
家族や友人、身近な人たちの人間関係がほっこりする話。
家族のあり方、主人公二人を取り巻く人々との関係の描写がリアルと言われているようで、
確かにすごくビビッド。
ただアマゾンの大絶賛レビューにはあまり共感できず。
家業を継ぐ気もなく育った1人娘にはイマイチ兄弟間の繊細な力学は響かなかったかな…。
登場人物たちが鮮明な分、
物語にぴたっと入っていけるかが感想の分かれ目になりそう。
あと、主人公二人に大して魅力を感じなかったな。。。
そして瀬尾さんが合わない可能性も要素の一つとして入れておこう。
要検証。
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先輩からのお勧めで読み始めました。
離れてから感じるものってのはすごくあると思う。
自分自身も地元から離れて妹や弟と接するようになったから余計なのかな。
自分の中にずっと貯まっているものって、必ず何かしらあるんだと思いました。
不意に涙が引き起こされるのは、自分の中のなにかとリンクするからなんだろうと思います。
テル子とか。
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兄弟のお話。
兄弟には、ときに喧嘩してみたり、
同じ環境で暮らしてきたのに、全然違う性格に
なったり、価値観がどんどん変わってきたり。
でも遠くに離れれば、お互いが分かり合って
くるものなのね。
お兄ちゃんは、いざっていう時にホント良い事
言う存在だね。
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とにかく関西ならではの登場人物のやりとりが面白い!
テンポよくボケとツッコミが繰り返される中に、たまにある本気の感情。
人情ってもんを感じる。
兄弟それぞれ、東京と大阪に分かれて暮らすうちに今まで見えなかったものが見えて…というベタな青春ストーリーなんだけど、スタイリッシュな都会暮らしでもなく、昭和風コテコテ家族ものでもなく、絶妙なバランス感覚を持った作品だと思う。
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一話目は何かの短編集で読んだようで。。
その時はコウスケのお話だと思ったけど、一冊通すと実はヘイスケが話の中心にあるのだと。
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若さはいろんな可能性を秘めています。けれど、その可能性を試す前に、独りよがりな思い込みから、あえなく夢を散らせてしまうのも、また若さゆえのこと。もしかすると人生は、誤解と、思い込みと、勘違いから成り立っているから面白いのかもしれませんネ。でも、そのようなことは、ある程度年齢を重ねてみて初めて実感できること。
主人公の戸村兄弟は、日常生活に流されながらも、それぞれの暮らしをがむしゃらに生きています。これは大阪の下町に生まれ育った兄弟の〝なにわ庶民派コテコテほろ苦シミジミ青春物語〟です。
いくつもの歳月が過ぎ去って、ふと振り返ったときに〝あぁ、あの頃は、それはそれなりに美しかったなぁ〟なんて思える時期があるのは良いものです。素直になれさえすれば、人生はまんざら捨てたものではないのかもしれませんネ。
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まず思うのは、この本は表紙とタイトルで損してるんじゃない?って事。
瀬尾さんの作品じゃなければ、私なら手に取らないですね・・・
だけど、これ読んでみるとすごく良かった!
コテコテの大阪下町に住む兄弟のお話なんですが、2人ともいいねぇ。ザ・兄弟!って感じでした。
このヘイスケ・コウスケ、どっちもいいキャラです。
最初コウスケの語りで始まると、ヘイスケがいかにもいけ好かない感じなのですが、次はヘイスケの章になっていて「あぁそうなんだ~」とヘイスケに同情したりして。
お互いに相手を認めているからこそ持つコンプレックス。
大阪ではコウスケのように、面白くておちゃらけな子は受けがいいです。
逆にヘイスケみたいな子は「ええ格好しぃ」とか言われちゃうんですよね~。
弟に対抗して、新喜劇の桑原和男のマネを必死で練習するあたりに兄の悲しさが・・・しかも全然受けないし(笑)
兄目線の私としては切なかったです。
大阪弁で勢い良く読み進むうち、ジーンとしたりほっこりしたり、とてもいい本でした。私にとってはコテコテの大阪弁がすっごく面白かったのですが、このコテコテの大阪弁&内容は、関西人じゃない方には読みづらくないのかな?ってちょっと気になりました・・・
濃いすぎて関西人以外には意味分からないんじゃ?って部分もありますし。
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離れて気付くこともある。
自分の故郷のこと、兄弟のこと、両親のこと。
こういう時期って誰にもあると思うから。わたしも非常に共感しながら読みました。
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元気でアホアホで素直な弟、コウスケ。器用で要領よく、かっこいい兄、ヘイスケ。仲はあまりよろしくない。そんな二人と、取り巻くみんなの物語。
ヘイスケが周りから見られている印象と、内面の 違いがまず良かった。コウスケ視点からだとなんだかいけすかない印象なのに、ああ実はこうだったんだ、損してるねお兄ちゃん、と頭をなでてあげたくなる。
コウスケと北島くん、ヘイスケと古嶋のそれぞれの友情もいい。北島くんも古嶋もタイプは真逆なんだけど、それぞれのやり方できちんと「連れ」でいる。
全体的に読みやすいから、うっかり大事な場面をさらっと読み落とさないように気をつけてほしい。
小さい描写ひとつひとつが、実は噛み締める度にじんわり優しさやあたたかさに包まれる。
後味もいいし、おすすめの作品。
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私も高校生のときには、故郷から出たくてたまらず、卒業後は他県の短大へ。ヘイスケのように離れないと気付かないものってあるものですね。ふるさと大好き。