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こちらも禅寺で(嫌々)育った作者の、体験を踏まえた料理が載ってる本。手描きの題字も暖かくて良いし、作ってみたくなるメニュー揃い。
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作家の水上勉が少年期に、京都の禅寺で過ごし、
精進料理で修行を積んだ体験をもとに、
四季(月ごと)の畑の素材に工夫を加えて料理する。
それを綴った究極の料理本とも言える書です。
その日の客へのもてなしは、「畑と相談して」考え、料理する…。
デパ地下やスーパー、コンビニに行けば何でも手が入るし、
飲食店は似非グルメ指向に走り、
「創作料理」なる何の創造性もない料理が出される。
こんな時代に、本当のご馳走とは何か、惣菜とは何か、
と考えさせられるエッセイです。
荒廃した日本の食文化に警鐘を鳴らす1冊。
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水上勉さんのような生き方をしたいと思える本です。スローフード、スローライフという言葉が流行る前から実践されていた水上勉さんの最高傑作だと思います。
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「金閣炎上」「ブンナよ、木からおりてこい」の著者。9つから禅寺で暮らし、覚えた精進料理の数々。勉強になります。
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朝日新聞8/16
素材を慈しむ、無駄にしない
いろいろ作って試してみる
氏が、実際に小坊主さんとして
お寺でしごかれた経験をベースに
シンプルなレシピが描かれている。
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食材に良し悪しなんてない。
私も早速自分の畑を、と言うわけにはいかないけれど、スーパーの野菜であっても大事に味わって食べようと心から思った。
この本から学んだことは一生忘れずにおきたい。
そして不覚にも著者に萌え。写真が渋くてかっこいい。
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「芋の皮一ときれだって無駄にすることは、仏弟子として落第なのだ。」(p.15,ll.10-11)
軽井沢の山荘に暮らす作者が、小僧時代の典座の経験から身に付いた料理法を、十二か月にわたって道元禅師の言葉を引用しながら紹介していく。まさに「土を喰う」生活。
今私が暮らすロシアも、人々はダーチャ(菜園付き別荘)を持ち、野菜を育てて暮らしている。それもまさに「土を喰う」生活だろう。
根なし草の自分には到底かなわない生活。ゆえに、この本は自分にとってバイブル的一冊なのである。
これを友人に勧めたら、「おまえは土でも食っとけ。」とあっさり一蹴されたけども。
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上司に借りた本。
季節を食べる、土を喰う、今では忘れ去られていること。
実家でおばあちゃんが作ってくれたご飯や、家の前の大きな畑を思い出した。
季節に関係なくスーパーに並んでいる食材、今ではほとんどの人が見向きもしない食材、そういうものがたくさんあるんだと実感。
それでも旬のものは安かったり、他の季節に食べるよりおいしかったり、日々なんとなくは感じている。
でも、もっともっと季節を大事にして、日本の四季を楽しみたいなぁと思った。
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食べてみたいものばかり出てきてお腹が空いた。
お惣菜、ファーストフードなどがはこびる今の世の中に生きる自分としては、自然の食材を使った料理に憧れる。
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幼少時代禅寺で過ごした筆者が、その際の経験を生かし、精進した料理を作るエピソードを月ごとに紹介。
タケノコやタラの芽、ゼンマイ、クワイやクリ、梅干し…。エピソードが記憶にしっかり残るのは、やはり水上勉氏の軽妙な筆致によるものか。
また、ところどころに挟まる筆者の調理人としての姿がダンディ。これだけの旬の食材を食べられるかと云えば難しい。でもまた読みなおそう、と思えるだけの本である。
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【日本縦断参考本】
著者が京都の禅寺で少年時代に教えられた精進料理の体験を元にして、軽井沢の仕事場で畑をつくり 目の前であるもので料理する様子を 一月ごとに記したエッセイ。
読み終えるのが 惜しいほど 面白い本でした。
筍だけで あれだけのページを割いて書く著者も著者だけど もっと読みたくなる私も私・・(笑)
精進料理の「典座教訓」を読み解いてくれているのも 面白く
読んでいくうちに お腹がすいてきて お料理を作りたくなり、畑を耕してみたくなりました。
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京都で小僧として精進料理を学んだことをいかしながら
軽井沢で暮らした著者の12ヶ月。
畑と相談しながら丁寧に食事をしつらえる姿に親しみを感じます。
仏教の教えも引きながら、
食事を作ることの大切さを教えてくれる本です。
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精進料理とは日々精進して作る料理。言葉の意味も考えず、お寺のお料理ととらえていたのが恥ずかしい。
一生懸命育ってきた土からいただく生命を慈しみ、ありがたくいただく。食事のときにいただきますという言葉の意味もあらためて意識するようになります。
写真もあるので、普段スーパーで買い物するときにも水上さんの姿が思い出され、かごへのいれ方も心なしか優しくなります。
表紙の絵もこの方が書かれてて、とても繊細で暖かい気持ちになりました。
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食物を余すとこなく食べる
ほうれん草の根の部分
料理を楽しむ姿勢が印象的であり、果実酒には挑戦してみたい
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軽井沢に住む著者が一年を通じて季節毎の精進料理を如何に作り食すか、禅寺での小僧時代に体得したもの教えられたものを絡めながら、描かれた料理エッセイ。たらの芽などの野菜の天ぷらで一杯のみたくなります。金沢の仙人庵に行きたい‥