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クリスマスが近づいてきましたね~
何か本を読もうと手に取ったのが「クリスマス・キャロル」。
過去、現在、将来の幽霊に伴われ、これまでの自分の生き方を見せつけれるスクルージ。
心を入れかえ、誰からも愛され慕われる者となっていく。
家族・恋人同士・・・皆が幸せになれる一時に、是非、一度読んでみては如何でしょうか!
私は第二の幽霊の言葉が印象的でした。
「真実を告げる者をそしるならそしれ! お前に都合よく勝手に真実をゆがめるなら、さらに酷いことになるぞ。 どうなっても知らぬぞ、痛い目に合うがいい!」
正に 私自身にも当てはまる言葉だ^^;
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ある季節になると読みたくなる本ってありますよね。
これは、もう間違いなくそういう本。
クリスマスと言えば、これ。定番。
ひとかけらも期待を裏切らない。
「ハッピーエンド以外認めるものか!」
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守銭奴で人付き合いが悪くいじわるなスクルージは、皆から嫌われている。そんなスクルージが、過去、現在、未来の幽霊にそれぞれの自分の姿を見せられて、改心し朗らかな人間になりクリスマスを祝うという物語。
人間は、「今を生きる」のではなく、「ただ未来を見つめて生きる」のでもなく、「過去、現在、未来」の中に生きるのだという、当たり前だけれども大切なことを説いているのだと思う。
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良かった!(ただし、ディズニー/ドナルド演じるスクルージの印象が強かったのは仕方無し。)
ストーリーは王道でも、ホラーの名手ディケンズの描く亡霊は、恐ろしくかつ親しみ深く、何故か引き込まれました。
原書でも読んでみたい!
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1年も前に新装版が出てたなんて知らなかった。綺麗な表紙。
小さい頃にディズニーの映画で見た記憶。いやなおじさんが酷い目にあわされる話、だとずっと思ってた。
読んでみたら全然違うのね。
ディケンズの技巧的なのに分かりやすい文章にぐいぐいひっぱられて最後まで。
スクルージさんは極端だけれど、誰しもに心当たりのありそうな。
これだけ思いっきり分かりやすく教訓を含んでるのに、おもしろく読みものとして読める、ディケンズの筆力と村岡さんの翻訳力に脱帽。
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作品の感想は岩波少年文庫版の方に書いたので、ここでは主に翻訳について記す。
新潮文庫版の翻訳は歴史がある。1952年に村岡花子によって訳されたもので、当初は『クリスマス・カロル』と表記されていた。村岡花子は『赤毛のアン』の邦訳で知られる翻訳者で、モンゴメリをはじめディケンズやマーク・トウェインなどの邦訳も数多く手がけた英米児童文学翻訳の大家である。村岡花子の『クリスマス・カロル』は、その後、彼女の孫にあたる村岡美枝・恵理姉妹により2011年に改訂がなされ、現在のバージョンになった。
由緒あるバージョンであるだけに、2011年の改訂版でも訳文はかなり古風である。難訳というわけではないので、近代文学を読みなれた人は気にならないと思うが、平成生まれの人には単語レベルで通じないのではと思われる箇所もある。例を挙げると、「欲張り爺さん」を「我利我利爺(がりがりじい)」と訳していたり、「マッシュポテト」を「つぶし馬鈴薯(ばれいしょ)」と訳していたりする。
なので、ディケンズに初挑戦する人には、現代の口語文に近い文体の岩波少年文庫版の方が、抵抗感がなくて読みやすいかもしれない。逆に、古典的風格を訳文にも求める年季の入った読書家の人には、新潮文庫版が適していると思う。さらにいうと、複数の翻訳がある海外文学を選ぶ時、翻訳者の名前を逐一チェックする習慣のある読書狂の人(シェイクスピアは福田恆存じゃなきゃイヤとか言う人)には、村岡花子バージョンは間違いなく「買い」である。
新潮文庫版のもうひとつの利点として、訳注が多いことがあげられる。この作品は主題からしてキリスト教の影響下にあり、聖書に関連する表現が多く出てくる。19世紀イギリス内外の事情を知らないと意味がわからない部分もある。児童書である岩波少年文庫の訳はとても読みやすいのだが、残念なことに訳注がついていない。
もちろん、細部がわからなくても物語を楽しむのに支障はない。ただ、子供を持つ親なら、子供が「これ、どういう意味?」と聞いてきたとき、きちんと答えてあげたいと思うところだろう。しかも私の憶測によると、子供にディケンズを薦めるタイプの親には、「パパ(ママ)にもわからないなぁ」とは言いたくない見栄っぱりが多いはずだ。新潮文庫版の訳注は、そんな負けず嫌いの親のために、ささやかなアンチョコとして役立ってくれるだろう。
天国の村岡花子女史からは「親がそんなことでどうする! 勉強しなさい!」と叱られるかもしれないが。
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たまたま手に取った本だったけど(妹に借りた)、面白かった。
翻訳者も大好きな方だったのでうはうは。
スクルージおじさんよかったね。ハッピーエンドです。ぱちぱち。
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クリスマスにせいれいがでて、そのせいれいがでたから、もともとイジワルだったおじいさんが、とてもやさしくなって、いいお話だった。
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いじわるじいさんのスクルージに自分を重ねてしまいました。
心のどこかで自分さえよければと思ってる節があり、それに気づけてよかったです。
過去、現在、未来の幽霊と会い、これまでの行いを悔い改める様には暖かいくて優しいものを感じました。
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イギリスの文豪、チャールズ・ディケンズの書いたクリスマスシリーズ第一作目。主人公のスクルージは吝嗇で皆から好かれていなかったが、3人の幽霊と会い、過去、現在、そして未来を見せられる。その中で自身の今までを悔い、新たに生きて行こうというのが大きなプロットである。
プロット構成自体は非常にわかり易く、3つの事件から主人公に変化が起きるというのはディケンズの前も、その後もよく使われるシナリオであろう。バルトークが作曲した舞台音楽「中国の不思議な役人」にもこれに近いプロットが使われている。
クリスマスキャロルの、ディケンズの文豪足るところはその人物描写、風景描写の巧さだろう。
家族でクリスマスの夜を祝いテーブルを囲っているシーンはその情景も鮮やかで、非常に想像しやすいものになっている。
そして、当時のロンドンに生きる人々の描写も精密で、クリスマスを前に忙しく過ごす街の人々などは自分がその通りにいるような錯覚に陥るほどである。
テーブルに乗る料理や、街ゆく人々が目に止める物物も固有名詞と細かいその描写でワクワクしてしまう。
ディケンズの作品には他にオリバーツイスト、二都物語、大いなる遺産などが有名で読んでみたいところ。
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あまりに有名なお話だったので、読まなくてもだいたいの話の流れは知っていた。しかし、あらためて読んでみることで、それぞれの幽霊の見せるものがスクルージの心境に及ぼす変化を感じ取ることができた。
ラストに、スクルージが多くの人によい行いをしていたが、その場面はとても清々しく、気持ちの良い読後感を味わうことができた。
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アドヴェントに合わせて、積読本から。作家、書名ともに名高いが、読むのは初めて。物語は開始早々からそれ以外には考えられない結末が予想されるし、また事実その通りに展開していく。サスペンスなら、これほどつまらないものもないのだが、ここではむしろ予定調和の円環を結ぶと考えるべきだろう。クリスマスは、やはり大いなる祝祭なのだから。また、物語の舞台となった、煤煙と霧に包まれた19世紀のロンドンの街の光景をうかがうことができるし、さらには、主人公のスクルージをはじめとした人物造形にもイギリスらしさが横溢する作品。
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数年前に観たロナルド・ニーム監督のミュージカル風の「クリスマス・キャロル」がとても面白かったので。
映画に比べ、説教臭いと感じてしまって、心から楽しむことはできなかった。貧乏だった少年が頑張って出世したにも関わらず一体どうしてこのような憂き目に遭わねばならぬのかと少し義憤に駆られた僕はあまり信仰心がないのかもしれない。
その一方で、(映画版にも共通してみられるが)登場する人の一人一人が生き生きとしていて、さすが古典に数えられるだけはあるなと感心させられた。スクルージの甥のフレッド一家、クラチット家、その他ちょっと出てくるだけの人々がみんな明るく楽しげで、読んでいて清々しい気持ちにさせられた。
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冷酷無慈悲・守銭奴・エゴイストの商人老人スクルージはその性格ゆえに周囲に疎まれ、嫌われ、本人自身もそれでいいと人への慈悲や優しさとは無縁の生活を送っていた。
ある年のクリスマス・イヴ、数年前に亡くなった共同経営者であるマーレイの亡霊が訪れ自分の悲痛な人生と死後について語る。スクルージの悲惨な結末を回避するために、3人の精霊が彼の前に現れると伝える。
少し教訓めいた展開ですが、読みやすさは十分です。悲惨な人生を見せられる描写はぞっとさえしました。人生はどの地点からも変えられる。自分の生の終わりに、良い人生だったと思えるために今どう振る舞えば良いかを考えさせられます。また、英国のクリスマスの様子や、いかに大きなイベントであるかもよく分かります。
訳が村岡花子さんだったとは驚き。
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主人公のスクルージはとてもケチで意地悪で、大の嫌われ者でした。そんな彼のもとへ、クリスマス・イブの夜に3人の精霊が現れます。そしてこれから先、自分の人生がどうなっていくかを知らされるのです。それを知ったスクルージの心には、どのような変化が起きるでしょうか? 暗い影を優しい光がじんわり溶かしていくような、寒い夜にぴったりの心温まる作品です。本当に大切にするべきものは何なのか、本当の幸せはどのようなものなのか、考えさせてくれるでしょう。