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畠中恵のアイスクリン強しを読みました。
江戸時代が終わり明治の世の中になって20年、洋菓子職人の皆川真次郎は風琴屋という洋菓子店を開店します。
開店とは言っても店売りはできておらず、もっぱら注文を受けて洋菓子を作ってパーティー会場に納めるという仕事をしています。
皆川真次郎は旗本の跡取りなのですが、小さい頃に親が亡くなってしまい、外国人居留地で育ったという身の上なのでした。
その真次郎に、成金貿易商小泉琢磨、その一人娘で幼なじみの沙羅、そして巡査になった旗本の跡取りたちの集まり若様組がからんで賑やかな物語になっています。
甘い洋菓子と真次郎、沙羅、若様組をめぐる事件や謎解きが当時の世相や風俗を背景に物語られていきます。
真次郎と沙羅の関係はこれからどうなるのだろうか、と期待してしまうのでした。
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この作品の良さは登場人物の魅力にあると思う。
強烈な個性をもった面々がまた素敵!
若様組の巡査殿と西洋菓子店主の皆川との掛け合いが最高に面白い。謎かけは少々甘いとしても、若様組の今後の活躍に期待して☆三つ。
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読みすすめていっても、
時代も物語も登場人物も立ち上がってこなかった。
タイトルの割にお菓子が話に上手くからまず、
単なる添え物のような感が否めない。
明治〜昭和初期のモダン時代に西洋の料理やお菓子をからませた物語であれば
市川ジュン女史の『回顧的洋食事情』のシリーズの方が美味しそうに思えた。
小説と漫画という表現方法の違いだけではないと思う。
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洋菓子が主役かというと、そうでもないのだけれど、楽しく読みました。
もっと明治色が強いほうが好みですが。
とにかく元武士は、お金が無かったんだなあ…。もっと洋菓子店を全面に押し出した続編が読みたい!
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読みやすい作品ではある。
食べ物が登場する作品らしく
味わいと暖かみもある・・・
スイーツも
登場人物も
今後,もっと魅力的に成長していくのだろう
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この時代の話だと、洋菓子がやたら美味しそうに感じる。
アイスクリンにビスキット…レトロな字面がたまりません。
実際起こる事件とお菓子はそこまで密接に関係している訳ではなく、程よい具合にストーリーに華を添えます。
主人公の脇を固める登場人物も個性的で良い。
ただ御三方は、カバーのイラストに描かれているため、最初っから想像する余地がなし。素敵なイラストなんですけどね。
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(明治の)日常のちょっとした謎解き物語。
短編形式で読み易く、謎解きよりもキャラ重視。
作中にあったお菓子の作り方付き。
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以前に現代ものを読んでイマイチだなぁと思ったのですが、やはりこの方は古き良き時代を書かれた方が面白いような気がします。
話も面白いし主要登場人物も魅力的で一気に読み切りましたが、シリーズ化しそうな終わり方で戦争の足音が聞こえて来る時代背景でと考えたら、してもしなくてもモヤモヤしそうなのでマイナス1です。
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「しゃばけ」の愛読者ですが、若様組にもはまりそう☆
江戸から明治に時代が流れるのでは、ただ時代が変わったのではなく世界が変わったという感覚だったんだろうなと思います。
その中、苦悩しながら時代に追いつこう、作っていこうとする若様組を心から応援したいです!
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ミナの作った桃のクリームケーキ、苺ジャム入りのアイスクリン、シードケーキ、シュークリーム……。食べてみたいなぁ。
沙羅さんとの関係は進展するのかなぁ?続編が楽しみ。
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元々しゃばけシリーズが好きで文庫を見つけたので購入。
時代背景に合わせてか、文体もしゃばけとは少し違う。人物は充分に面白く、出てくる西洋菓子もとても美味しそう。あまり私には馴染みがなかった明治時代をもっと知りたくなった。ただ話の展開が分かりにくい点があるのが残念。
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畠中恵さんの作品を初めて読みました。
『しゃばけ』シリーズで有名なのは存じ上げていますが、
なかなかシリーズものに手を出す機会がないんですよね。。。笑
…ということで、
タイトルと表紙のイラスト、そしてあらすじを見て手に取った1冊です。
この作品の舞台は明治初期。
「江戸」が「東京」へと移り変わり、人々の生活に西洋文化が入り込みだした時代。
築地の居留地で孤児として育った主人公と、彼が開いたばかりの西洋菓子屋さん、
そして彼の友人でもある幕臣の警官たち「若様組」との”どたばた劇”です。
各チャプター名に「チヨコレイト」や「ワッフルス」「アイスクリン」と
西洋菓子が取り上げられていて、文庫本を数ページめくっただけで
『美味しそう…』と思ってしまうのは甘党の私だけじゃないはず。笑
1つ1つのストーリーにタイトルとなる西洋菓子が登場し、
西洋菓子を作る工程が細かく描写されているので
思わずゴクッとつばを飲んでしまいます(^^)
各チャプターの”その”西洋菓子のポジションはそんなに強くないのですが、
明治初期の生活の変化と、これから広めていくぞ、という西洋菓子の関わりが
マッチしているなぁ、と思いました。
また、江戸から明治への移り変わりに対して、
居留地という西洋文化の中で育った主人公と
江戸幕府の家臣の家で育った「若様組」との環境や思考の違い、
時代の流れに伴う現実問題などが見え隠れしていているので、
時代の流れの無情さもあり、文明開化という華やかさ以外の景色も感じます。
単行本では『若様組まいる』という続編が刊行されているようです。
文庫化されたら読もうかなぁ。
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畠中恵って元漫画家だったのか。最近、女性作家の小説に萩尾望都とか山岸凉子の雰囲気を持つもの増えてる気がする。少女漫画風小説が一つのジャンルになりつつあるんだろうなぁ。
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明治初期、洋菓子、事件、仲良し男児と美少女!
さらっと読める
なかなか面白い
ただ、ゼリケーキ儚しは中途半端に終わりすぎ
え?え?ってなってしまった
若様組まいるに期待
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前から気になっていた
「しゃばけ」の著者 畠中恵さんの作品。
明治が舞台でありながら堅くならずに
その時代の移り変わりを軽やかに描写し、
また出てくる西洋菓子も魅力的な
読みやすい作品だった。
キャラも魅力的で愛着が持てた一方、
章のオチが釈然としない事も多々あって
無念の☆4…↓
ただ作品自体は面白かったので
他の作品も読んでみたい◎