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イヤミス度高め
2022/11/28 22:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者にとって初の短編集で全7話で構成。全体にやや奇をてらい過ぎの感はあるが、他と違った印象があるのは必ずしも悪いことではない。特に「記憶の囚人」は虚構と現実が交錯し読み応え抜群。
ついに復刊。初期歌野の黒ミステリ短編集。
2012/01/10 11:45
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
後味の悪い短編集。
とはいえ、
わたしはこの手の作品を好んで読むので
(人格を疑われる?!)
それほどの衝撃もなければ、
後味の悪さを引きずるということもなかった。
むしろ、
もっと人間の「嫌らしさ」を出してほしかったかな。
物足りなさが否めない。
と、
マイナス面ばかりを書き連ねてしまうのだが、
本書は新装版であるということを忘れてはならない。
きっと、
しようと思えば「今の」著者ならばいくらでも
加筆修正は加えられた。
もっと、
よい作品に作り直すことも可能だろう。
しかし本書では、それはなされていない。
初版の刊行は1996年。
デビューから9年目。
まだまだ「初期」の作品だ。
ちなみに脚光を浴びた
『葉桜の季節に君を想うということ』の刊行は2003年のこと。
今を時めく作家の発展途上の作品を読むって、
なんだか楽しい。
新装版として、
過去の作品が読めたというだけでも
ラッキーなのだろう。
本書の中には、作家として最初の岐路に立っていた時期の作品が収められている。試行錯誤で道を探っていたので、好き放題やっているし、なにより未熟な部分が目立つ。
今回の新装版化にあたっても、とくに手は加えていない。修正して平均体な仕上がりにすることは可能だが、それにより「時代の記憶」が消えてしまうことをおそれた。その点をご理解いただき、若さを読んでいただければ幸いである。
(中略)
かつて僕は、「まず事件が発生し、その謎を解明していく」ことでしかミステリ―を表現できなかった。それが現在では、「事件が発生してもそれを積極的に解決しようとしない」ものや、「謎すらない(ように見える)」ミステリ―も書くようになった。その萌芽が、本短編集の中に、たしかに見られる。
――― 新装版刊行にあたって より引用 ――――――
『正月十一日、鏡殺し』収録作品
・盗聴
・逃亡者 大河内清秀
・猫部屋の亡者
・記憶の囚人
・美神崩壊
・プラットフォームのカオス
・正月十一日、鏡殺し
なんともいえない……
2021/10/04 05:24
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
読後感の、後味の悪さは……なんとも言えませんねー。しかも、未完成の感じのお話しもあり……、これが、のちのち、長編に結びつくのか……、と、納得したり。作者が描いておられますが……