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織絵とティムがスイスのバーゼルにあるバイラーの館で繰り広げる一週間の真贋コンペ.アンリ・ルソーの「夢」に「詩人に霊感を与えるミューズ」と同じようなほぼ同一の作品があるのか.バイラーが保有する「夢をみた」は本物なのか.ルソーと同時代を生きたピカソのルソーに対する友情やルソーの絵にのめり込むジョゼフとその妻のヤドヴィガ.人物の面白さと名画が巧みに配置された作品だ.
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ルソーとピカソの名作の秘密にせまる二人のキュレーターにもドキドキしましたが、絵画に詳しくないので一つ一つの作品を調べながら、ゆっくりじっくり読みました。贅沢なひと時となりました。
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ルソーという画家を初めて知りました。ノンフィクションとフィクションがいい具合に混ざっていてどこまでが本当でどこまでが造りものなのか・・・。ダヴィンチコード以来の感覚に陥った。孫だけど、子孫が絡んでくるあたり似ているなと。個人的には再会した二人がどうなったのか、(くっつくのは難しいかもしれないけど)気になるところではあるけど、それよりも娘ともう少し歩み寄れたらいいなと思う。大原美術館が比較的近いのでまた行きたくなった。
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アンリ・ルソー、パブロ・ピカソ、ゴッホなどなどの著名な画家の
絵の題名を聞いても、どんな絵かわからなくても
今の時代、ネットで調べたりできるのでとてもリアル
そして、美術の世界でおきている特殊なこの事件というかなんというか
小説の世界にひきこまれて、毎日ベットの中で本を持ったまま
睡魔と闘いいつのまにか気絶する、夢のような日々を過ごしました
ドキドキして、悲しくなって、またドキドキして
多分、何度も読んでしまうだろう大好きな小説がまた1冊増えました
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原田マハさんのファンですが、この1冊は、完全に原田さん直球ど真ん中の真骨頂!!詠みごたえありました。実在する絵画と物語が絶妙に交錯して、まるで夢のような世界が繰り広げられて、すっかり虜になっていました。
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少女マンガを読んでるような感じ。多分そっちの方が判りやすかったと思う。
ルソー作品の謎に迫る体裁でスタートするが、中身はリスペクト大会である。ルソーとピカソへのリスペクトを再認識し、挙句には好敵手へのリスペクトで、ふわっとしたままキレイに終わらせようとする始末。描きたかったテーマなんだろうな。だからこういう着地になるのは理解できるけど、どこを見ても作品に対して甘いイメージしかなく、引き締まった感がゼロ。
過去と現在が混在する展開や作中作はよく目にするが、本作品ではミステリ的な使われ方はされていない。単にそのまんまの現在と過去。キャラはイメージ通り、言い換えれば厚みがなくて軽薄なだけ。ドラマチックに見えるけど、よくよく思えばご都合主義。散々やりたいことやって結局最後は“愛”ですか。
ミステリファンはもちろん、絵画ファンにもあまりお勧めできないような気がします。
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絵画ミステリー。
うーん。
後半納得いかななかったです。
美しさばかり際立たせようとしてる感じがして、あまり上手く繋がってなかったと思う。
前半がかなりすきだったので悔しいな。
だって
あんなにわくわくさせておいて「情熱」って!と思ってしまったし。
ピカソの絵が隠れているかは結局最後までハッキリしなかったし。
孫の登場にもモヤモヤ。
一番がっかりだったのがアルファベットの件。
あれはちょっとセンスを疑いました。(か、かっこ悪い!)
トムがなぜあの場所に居たのかの種明かしも微妙だったし。
オリエと娘のこともなんだかやっつけ感があるし。
バイラーが誰かっていうとこだけは唯一すんなり納得できました。
読んでる時はすごく盛りあがったけど、
後から冷静に考えるとモヤっとした部分が多かった。
もう一回読むと変わるのかな。うーん。もったいない。
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まるで自分が夢をみているよう。実際にアンリ・ルソーの「夢をみた」を見てみたくなった。
画家の情熱、”PASSION”がこの本からも溢れてくるような気さえする。作者の方の気持ちが伝わってきた。
半年待ったかいがありました。
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最高です。久しぶりに読書の楽しみを堪能しました。ほんの序盤20ページぐらいからいっきに変わっていく展開…いったいこの話はどこへいくのか考える暇もなく、
その世界「本物の持つ情熱」へ引き込まれました。
買って読むのにふさわしい作品です。
すっかり虜になった私はもう1冊「#9」を読みました。あさのあつこの「#6」とおなじ符号…これも「楽園の…」を連想できる作品。そして「カフーを待ちわびて」私にとっては「#9」がラブストーリー大賞にふさわしい気がしています。
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これは面白い。もともと絵画にまつわる面白い話が好きだったこともあるのですが、推理小説とは違った意味で謎が解きほぐされる過程に引っ張られあっという間に読み終わってしまいました。
名画の真贋なんてどうやって見分けるのと思っていたのですが、この物語には何も科学的な見分け方は出てきません。でも科学的に解決されるよりかえって面白いかも。
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美術品を見ていると、
今の自分を“試されている”“問われている”
と感じることがある。
それでいいのか、と。
本作のティムと織絵にも
それが問われているように感じるのだけど、
それ以上に、ルソーの作品と、それが織りなす物語を通じて、
この作品自体が作者にそれを問うている、
そんな風に感じました。
読んでとても幸せな気持ち、
そして熱い気持ちになる一冊でした。
美術史に詳しい人はもちろん、
そうでない人にとっても心踊る作品だと思う。
森美術館、MoMAなどに勤務し、
フリーのキュレーターでもある
著者の本領発揮といったところかしら。
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アート好きにはたまらない!物語自体がルソーの絵のように几帳面に設計されてる。英訳して海外の人も読めたらいいのに。
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美術にあまり感心が無いのだけれど、ルソー、ピカソに親近感を覚えた。TV「王様のブランチ」で絶賛紹介されていた。確かに面白いとは思ったが、あの絶賛の仕方は大袈裟すぎるのではないだろうか。
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ニューヨーク近代美術館(MoMA)の学芸員ティム・ブラウンは、スイスの大邸宅でありえない絵を目にしていた。ルソーの名作『夢』とほとんど同じ構図、同じタッチ。持ち主の富豪は真贋を正しく判定した者に作品を譲ると告げる。好敵手(ライバル)は日本人研究者、早川織絵。リミットは七日間――。カンヴァスに塗り籠められた真実に迫る渾身の長編!
実際にMoMAでも働いたことのあるという著者がすべてを注ぎ込んで書いた作品だそうだ。
読みやすくて最後までわくわくしながら読んだ。
ここまで一人の画家に深く愛情をそそげるなんてうらやましいな。
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芸術ミステリーとでもいうのでしょうか、絵に隠された謎解きですが、背景がしっかりしている分、わかりやすく芸術モノ素人の自分でも安心して読めました。
ルソーについての物語が途中から入ってきますが、そこから読者も謎解きに参加するような流れはミステリー好きにはワクワク感があると思います。
少々ひっかかったのは登場人物の設定にちょっと現実感がわかなかったのですが、それは単に芸術世界に私が無知だからなのだろうか・・・