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みんなのレビュー942件

みんなの評価4.3

評価内訳

942 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

ひょっとしたらありそうな美術界の裏話のおはなし

2015/08/27 22:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:T.H. - この投稿者のレビュー一覧を見る

アンリ・ルソーの有名な絵に絡む、ありそうでありえないエピソード。美術の世界に詳しくない読者でもおもしろく読めるのは、現代の男と女の愛が絡んでいるから。

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紙の本

夢をみたのか?(反語)

2015/01/27 05:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る

まぁ、ミステリーではないかなというのが本音。美術館にもそうそう行くことは無いし、絵を鑑賞することもほとんど無いと言っていい。でも作中の『夢をみた』に登場するルソーとヤドヴィガを見ていたら、表紙の『夢』を 不思議と見つめてしまった。引き込まれる絵画の魅力はそこに息づく画家の情熱にある。一概に絵画と小説が同じ面を持つとは言えないけれど、少なくとも情熱をこの本から感じ取ることは無かった。なーんか入りきれんかったなぁ。

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紙の本

美術のトリビア本としても謎解きとしても秀逸

2014/02/04 23:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くりんぐりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

アメリカで出版されたのなら、ハリウッドで原作権を争奪しそうな作品だなと勝手に思いました。
掛け値なしに面白い。
この方の本は初めて読みましたが、他の作品も読んでみたいと思いました。

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電子書籍

仕事小説を読ませますね。

2013/09/03 22:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:oiaia - この投稿者のレビュー一覧を見る

「本日はお日柄もよく」を読んで面白かったので、こちらも手に取りました。美術に明るい訳ではないので、電子書籍の利点であるウェブ検索を活用して読み進めました。話としては十分楽しめましたが、主人公の娘を絡めた後半があればもっと面白かったかな、と。

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紙の本

着想にはインパクトがあるのに、人間に深みがないのが残念

2013/08/29 17:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る

直木賞の候補にもなったし、話題を呼んだ本で、興味を持って読んだ。
しかし楽しんで読めた部分もあったものの、最終的には肩すかしという感じが強い。

ルソーやピカソという西洋美術の巨人を素材に謎を作り出し、
それを追いかけてゆくというスリリングな設定には魅力があると思う。
着想は斬新といってもいいし、そういう西洋絵画が好きな読者なら
史実も絡んで、あるいはたまらないものがあるのかもしれない。
たしかに、自身が元はキュレーターだったという作家の
熱い思い、絵に対する並々ならぬ愛情も、登場人物に託されて伝わってくるし、
それに共鳴できれば感動的ともいえるだろう。
しかし必ずしもそうではない読者、たとえば私のように、
ルソーもピカソもそこそこ知っていてそこそこ興味はあるけど、という程度の読者だと
何といっても勝負は小説そのものである。

その小説自体は、率直にいって、あまり出来がいいとはいえないのではないか。

読みながらずっと、何か妙にアマチュアっぽいという印象が拭えなかった。
以前読んだ原田作品ではそんなこともなかったからこの作品の印象だと思う。
思うに一つは、日本人ではない人物の想いを日本語をで語らせているためで、
これは違和感があった。
もっともこれは単に個人的な感覚かもしれない。
しかし翻訳や他の作家だと私自身もあまり感じない点でもあるので、
問題ないという人はいいとして、他にもやはり同じように感じる読者があるとすれば、
それは何かしらこの作家の特徴でもあり、
合わない人には合わないという要素になってしまうのかもしれない。

もう一つは、こちらがより肝心だが、ミステリー仕立てであることだ。
新聞の書評などにもそういう言い方があったような気がするし、
もちろんそれ自体が悪いわけではない。
しかしどんな小説でも謎の要素は大事であるとしても、
原田マハはいわゆるミステリーの作家ではない。
それがあまりにもミステリー的な組み立ての中で、
ミステリーを読み慣れている眼からすると、どうもアマチュアに見えてしまうのだ。
しかも謎、謎、と話を持って行きながら、
結局それらは解明されないままだったり、あるいは大した謎解きでもなしに平凡に終わってしまう。
あるいはここまで構えが大きくなかったら、そういう不完全燃焼感もなかったのかもしれない。

しかしいずれにしても、それほど深いものが描かれているような気がしない。
人生というミステリーというような言い方があるように、
人間自体が謎で、それをじっくり描き出せばそれは十分スリリングだと思う。
原田マハがそれをできないわけではなくて、たとえば『花々』などは味わい深い作品だった。
それなのにここでは、人物たちの行動は、思わせぶりではあっても妙に軽い。
織絵と娘との関係にしても、もっと掘り下げられるのかと思ったら、あっさりしたものだった。

繰り返すが、ここに示された斬新な着想や設定に対する野心は評価している。
ミステリーとは関係なさそうな外的な要素を持ち込んで
広い意味のミステリーに仕立ててしまうタイプの小説があって、
たとえば歴史ミステリーの『時の娘』、日本だと『成吉思汗の秘密』とか、
美術だとわりに新しい『ダヴィンチコード』だとか、いろいろあるけれど、
それらに伍しても引けを取らない独自の設定の妙はあると思う。
それだけに、肝心の人間が軽いのが惜しまれるのである。
どうもインパクトのある構想の方が疾走してしまって、
人間像の方は置き去りにされてしまったのではないかという印象である。

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紙の本

美術のことを調べながら興味深く読みました。

2012/08/16 16:14

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:warapin - この投稿者のレビュー一覧を見る

美術の知識、特に本書にでてくる作者や作品をインターネットで調べ、どのような人だったのか、どのような絵画だったのかなどを確認しながら読み続けるととてもおもしろく読むことができました。読み終わると、美術館などに行きたくなる本です。

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紙の本

絵画芸術を愛する著者の情熱が生んだ本格絵画小説の傑作

2012/06/20 15:27

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん  - この投稿者のレビュー一覧を見る

「キュレーター」という美術品ビジネスにかかわる職業もまるで知らなかった。スーパー大辞林には「欧米の美術館において、作品の収集や展覧会企画という中枢的な仕事に従事する専門職員。学芸員よりも専門性と権限が強い」とあった。美術館が経営として成功していくにはこの人たちの手腕によりかかっているような、どうやらこの世界のスーパースターらしい。ついでながらこの作品には「学芸員」という言葉もでてくる。わたしはなにかそれらしい一般的概念だと思っていたところ、読んでいる途中で固有の職業だとわかった。スーパー大辞林、「博物館法に基づき、博物館資料の収集・保管・展示などに関する専門的な業務をおこなうもの」だという。草食系が学芸員で肉食系がキュレーターか。なるほどキュレーターであればこの作品のようにドラマティックな主人公になれるはずだ。


アンリ・ルソーという人物、彼の果たした絵画史上の意義、ピカソとの友誼など知らないことばかりであったが、作中作にあるドラマにはシロウトをグイグイ引き込むだけの魅力があふれていた。さらに絵画芸術鑑賞の要諦は難しい知識よりも自然に向かい合う素朴な感受性であるとの語りに力強さがみなぎっていた。全く知らない世界をそこに踏み込むようにしてとらえることができる。小説を読む楽しさはこんなところにもあるのだ。

著者の作家デビュー前は美術館で仕事をしていたという。フリーのキュレーターやカルチャーライターでもあった。なるほどこれは絵画を真に愛する人がその本領を発揮したところで生まれた傑作なのだ。

怪物と呼ばれている謎のコレクターが密かにバーゼルの大邸宅へ二人の男女を招く。ニューヨーク近代美術館所蔵のルソー「夢」とそっくりな「夢を見た」という作品を所有しているのだが、この作品の真贋鑑定が依頼目的であった。ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンと若き研究家、オリエ・ハヤカワ。ルソーについては第一級の専門家である二人は7日間に「ある1冊の本」を読むことを命じられる。前衛的作風が世間の理解を得られず、貧しいながらに絵を描き続けたルソーの生涯が描かれていた。7日後、説得力のある判断を下した者にこの絵の処分権が譲渡されるのだ。これがルソーの真筆であれば絵画ビジネス界は激震する。それぞれになんらかの裏事情をもっているように見えるこの二人の一騎打ちの勝負が縦軸となって物語は展開する。得体の知れない人物や組織が登場し、二人への圧力が加わる。結局は誰の手に「夢をみた」は渡るのであろうか?

作中作に当たる「ある1冊の本」のストーリーはルソーの生涯であり、ルソーを敬愛した若夫婦のドラマなのだが、これがなかなか読ませるのだ。

二十世紀初頭のパリ。前衛芸術の波が押し寄せる中で、ピカソを中心としたルソーを理解するものたちの熱気をよく伝えている。ルソーの理解者・ジョセフ、その妻であるがさつな洗濯女・ヤドヴィガ。このヤドヴィガがルソーを通して前衛芸術の核心にふれるまでの成長を描いたものでもある。

ミステリーである。ミステリーとしての構成には稚拙さがあるから、拍子抜けを覚える読者もあるだろう。しかし謎の核心部分は著者ならではの専門領域で、しかもシロウトに説得力がある実に魅力的な謎だ。カバーはルソーの「夢」だが、この女性がヤドヴィガか、これは楽園なのかとか、なんどもなんども眺めることになる。むしろ本格絵画小説と呼ぶのがふさわしい、著者の絵画芸術への愛情があふれていた。

高樹のぶ子『マルセル』とならび今年のミステリー界に一石を投じることになろう。

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紙の本

ルソーって誰?

2012/03/27 20:14

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さあちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ニューヨーク近代美術館の学芸員ティム・ブラウンは間もなく開催されるルソー展の準備に追われる日々を過ごしていた。そんな彼の元にある日一通の招待状が届く。差出人は名前は広く知られるも誰も見たこともない伝説のコレクター。彼が所有するルソーの名作の真偽を鑑定してほしいとの依頼だった。しかし内容からするとこの依頼は明らかに彼のボスであり主任キュレーターとしての名声を得ているティムとは一字違いであるトム・ブラウンにあてられたもの。しかしルソーはティムの憧れの存在であり特にその作品「夢」を観た時の衝撃が彼をこの世界に進ませたきっかけである。「これは運命なのかもしれない。」トムになりすますことを決意しティムはスイスに飛び伝説のコレクターであるバトラーの屋敷で一人の東洋人の女性と出会う。彼女の名は早川織絵。美術学会を騒がせている新進気鋭のルソー学者である。そして二人の前に現れたルソーの作品とは「夢のあと」
ティムの勤めるニューヨーク近代美術館が所有するルソーの傑作「夢」と同じ構図の作品だった。この作品の真偽を二人は7つの章からなる古書を交互に読みそれをもとに講評しなければならない。そしてどちらか優れた講評をしたものにこの作品の取り扱い権を譲るという。この意外な申し出に秘められた謎とは・・・
 ルソーって誰?こんな一般常識もないような美術のことに全然興味のない私でも面白く読めた。ルソーを語っているのだがそのうんちくが専門的ではなくわかりやすい。そして作品の真偽が一つの物語を通して語られるという構成の素晴らしさがこの作品の魅力だと思う。この謎に加え主人公達が一つの作品を通して心を通わせるようになる様子もいい。上質のミステリーのように謎に引き込まれページをめくるてが止まらない。耳慣れない美術用語もでてくるが読み進むなかで苦労にはならなかった。特に監視員という美術品を鑑賞する人の為に静かな環境を見守る仕事があるということは初めて教えられた。
 ルソーの「夢」私もこの作品の前に立ち作品の声に耳を傾けてみたい。作者の情熱を感じてみたい。美術音痴?の私にもこの作品は語りかけてくれるだろうか?そんな夢をみさせてくれる作品だと思う。

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2012/01/23 00:07

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2012/03/24 00:08

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2012/02/02 18:21

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2012/02/10 19:40

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2012/02/12 08:23

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2012/02/12 18:20

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2012/02/19 13:56

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