- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
7 件中 1 件~ 7 件を表示 |
紙の本
今読むべき小説
2012/02/21 06:41
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K・I - この投稿者のレビュー一覧を見る
パヴェーゼは、気になる作家だ。
岩波から、その仕事を集成したものが出ているが、大部で値段も高い。
ぼくが住んでいる市は図書館にすべて所蔵しているので、
借りて読んだこともあったのだが、
なかなか大きくて重い本というのは、読みづらく、
最後まで読めなかったりした。
大江健三郎さんが「定義集」でとりあげていたから、
パヴェーゼを手に取ったひとも多いと思うが、
このたび、文庫ででることになってとてもめでたい。
(いままでも2作品でていたけど)。
この作品はパヴェーゼが反ファシズムの嫌疑で
実際に流刑になった体験をもとにした小説。
解説にあるように、
パヴェーゼは小説を書く以前から詩をかいていたようで、
文章は詩的だ。
ぼくはなかなか現代日本が生み出す散文小説の文章に
興味をひかれなくなっているのだが、
パヴェーゼの文章は水のようにしみこんでくる。
来月は、短編集がまた文庫ででるそうだ。
とても楽しみ。
紙の本
美しく、厳しい眼差し
2024/04/10 07:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:une femme - この投稿者のレビュー一覧を見る
美しく哀しい詩のような小説。
しかし、ひたすら幻想的ではなく、現実を見つめ、冷笑するような主人公の知的な孤独が、描かれる。
流刑地の、辺鄙な場所に、不自由を感じながら生きている人々への眼差しがある。彼らへの同情や憐憫と同時に、自己への疑い深い分析が、他にはない魅力を持っている。
7 件中 1 件~ 7 件を表示 |