紙の本
普通の中年男性が…!?
2016/10/25 15:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
普通の中年男性がスーパーマンに!?
美人局が出たり、ラストとかもそうですが、大人向きですね。
パーやんがちらっと登場するのもうれしかったです。
「左江内氏」のほかに「未来の想い出」も収録されています。
おもしろかったです。
紙の本
スーパーマンになっちゃった!
2016/09/30 18:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アリッサ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ごく普通の中年のサラリーマン左江内氏。
でもある日超人になれるスーパー服をもらって…。
大人版パーマンといえるこの漫画
日常の問題に対し、時に華麗に活躍、時に心を傷つけられる、
純真な左江内氏の肩に手を置きたくなります。
そんな大人向けの漫画に出れちゃう、最終話に出るゲストキャラ最高です!
もう1つの話「未来の想い出」も必読です。
紙の本
スーパーマンの3条件
2012/09/16 22:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Tucker - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある日、スーパーマンを襲名することになってしまった万年係長の左江内(さえない)氏。
その活躍を描く「中年スーパーマン左江内氏」
一緒に収録されているのは、マンガ家を目指し、上京してからの約20年間を繰り返し生き続ける男を描いた「未来の想い出」
「中年スーパーマン左江内氏」は、ある日、突然、スーパーマンになった、という点では「パーマン」を連想させる。
が、この作品でスーパーマンになったのは、年下の上司がいる中年の万年係長。
スーパーマンを襲名することになった理由も、次の3条件を満たす人物であったため。
その条件とは
1.最大公約数的常識家
2.力を持っても大それた悪事のできぬ小心さ
3.ちょっと見、パッとしない目立たなさ
この条件は代々のスーパーマンが後継者を選ぶ際の条件として言い含められているらしい。
左江内氏は、スーパーマンを継ぐという話を最初は(当然)断る。
その時の先代スーパーマンのセリフがふるっている。
「(スーパーマンとしての仕事は、会社の仕事との兼ね合いで)テキトーにやればいい」
「スーパーマン一人がいくら頑張っても、この世の悪は根絶できっこない。
カバーできる範囲はタカがしれているので、昼休みとかトイレのついでにちょこちょことやればいい」
思わず力が抜けてしまうが、「この世の悪は(力で)根絶できる」と勘違いした某宗教団体や自称「世界のリーダー」の某国がしでかした事と比べると、はるかに柔軟な考え方とも言える。
藤子・F・不二雄のスーパーマンネタの短編は
「ウルトラスーパーデラックスマン」
「わが子、スーパーマン」
の2編がある。
どちらもブラック・ユーモアの作品で、今にして思うと、両作品の主人公は「3条件」のどれかが欠けていた。
左江内氏でさえ、一度だけイライラのはけ口にスーパーマンの力を使ってしまった事があった。
しかも、その時、暴力の快感に酔ってさえいた。
(すぐ我に返って反省したのが左江内氏らしいが)
「大きすぎる力」は、人を狂わせてしまうのだろう。
・・・とすると、スーパーマンが後継者を選ぶ時の「3条件」の意味するところは、意外に奥が深いのかもしれない。
ちなみに最終回で、左江内氏は自分のやっている事に疑問を持ち、悩んでしまう。
が、それを救う特別ゲストとして「あの人」が登場する。
「あの人」の
「百人寄れば、百の正義がある」
という一言に左江内氏はショックを受けるが、実際には、その通り。
全体的に、オブラートに包んではいるが、チクッと皮肉の効いた作品、という印象を受けた。
電子書籍
ドラマ化
2023/12/31 15:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこにゃんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この話は、以前テレビドラマで見たことがあります。さえない普通のサラリーマンが、突然スカウトされて、スーパーマンの力を手に入れます。中年ならではの面白さがあります。
投稿元:
レビューを見る
藤子・F・不二雄さんの頭の中。
ほんと、妄想って楽しいし、自分自身を支える力になるなあという実感。
さて、私の頭の中はどうだろう。
投稿元:
レビューを見る
<中年スーパーマン左江内氏> スーパーマン襲名(週刊漫画アクション1977年9月15日号)
中年はもてる…か?(週刊漫画アクション1977年10月20日号)
はね子がポルノを!!(週刊漫画アクション1977年11月24日号)
噂にきいたツツモタセ(週刊漫画アクション1977年12月15日号)
スーパーマン左せん(週刊漫画アクション1978年2月2日号)
あの係長が!おごってくれた!!(週刊漫画アクション1978年2月23日号)
おれはこの家出て行くぞ(週刊漫画アクション1978年3月16日号)
血潮の海に……(週刊漫画アクション1978年4月20日号)
割りこみ許すまじ(週刊漫画アクション1978年5月25日号)
はね子に勉強させる方法(週刊漫画アクション1978年6月15日号)
幽霊が団体で(週刊漫画アクション1978年7月27日号)
あなたこそ正義の味方(週刊漫画アクション1978年8月17日号)
名月や(週刊漫画アクション1978年9月14日号)
日は暮れて道遠し(週刊漫画アクション1978年10月26日号)
<未来の想い出>
第1回(ビッグコミック1991年6月10日号)
第2回(ビッグコミック1991年6月25日号)
第3回(ビッグコミック1991年7月10日号)
第4回(ビッグコミック1991年7月25日号)
第5回(ビッグコミック1991年8月10日号)
最終回(ビッグコミック1991年8月25日号)
投稿元:
レビューを見る
相変わらず安定感のあるF先生の作品
どちらも大人向けに描いたものらしく読み応えがあった
特に未来の想い出は最近アニメや特撮などでも使われがちなループものを題材にしていて、F先生なりのさわやかな終わり方
そして主人公は漫画家であり、ときわ荘のような場所も出てくる、ちょっとした自己投影キャラ
中年スーパーマンは普通にいる人の良い中年サラリーマンがスーパーマンになったらどうなるかというギャグ漫画
哀愁漂う話がありつつ、ハッキリとしたオチが付かないのが面白い
うやむやにするようないかにも中年サラリーマンと言ったオチ
所々にあるF先生なりの哲学が垣間見えるのもいい
「百人いたら百人の正義がある」などさらりと名言が盛り込まれる
SF短編集好きにオススメ
投稿元:
レビューを見る
ある日、スーパーマンを襲名することになってしまった万年係長の左江内(さえない)氏。
その活躍を描く「中年スーパーマン左江内氏」
一緒に収録されているのは、マンガ家を目指し、上京してからの約20年間を繰り返し生き続ける男を描いた「未来の想い出」
「中年スーパーマン左江内氏」は、ある日、突然、スーパーマンになった、という点では「パーマン」を連想させる。
が、この作品でスーパーマンになったのは、年下の上司がいる中年の万年係長。
スーパーマンを襲名することになった理由も、次の3条件を満たす人物であったため。
その条件とは
1.最大公約数的常識家
2.力を持っても大それた悪事のできぬ小心さ
3.ちょっと見、パッとしない目立たなさ
この条件は代々のスーパーマンが後継者を選ぶ際の条件として言い含められているらしい。
左江内氏は、スーパーマンを継ぐという話を最初は(当然)断る。
その時の先代スーパーマンのセリフがふるっている。
「(スーパーマンとしての仕事は、会社の仕事との兼ね合いで)テキトーにやればいい」
「スーパーマン一人がいくら頑張っても、この世の悪は根絶できっこない。
カバーできる範囲はタカがしれているので、昼休みとかトイレのついでにちょこちょことやればいい」
思わず力が抜けてしまうが、「この世の悪は(力で)根絶できる」と勘違いした某宗教団体や自称「世界のリーダー」の某国がしでかした事と比べると、はるかに柔軟な考え方とも言える。
藤子・F・不二雄のスーパーマンネタの短編は
「ウルトラスーパーデラックスマン」
「わが子、スーパーマン」
の2編がある。
どちらもブラック・ユーモアの作品で、今にして思うと、両作品の主人公は「3条件」のどれかが欠けていた。
左江内氏でさえ、一度だけイライラのはけ口にスーパーマンの力を使ってしまった事があった。
しかも、その時、暴力の快感に酔ってさえいた。
(すぐ我に返って反省したのが左江内氏らしいが)
「大きすぎる力」は、人を狂わせてしまうのだろう。
・・・とすると、スーパーマンが後継者を選ぶ時の「3条件」の意味するところは、意外に奥が深いのかもしれない。
ちなみに最終回で、左江内氏は自分のやっている事に疑問を持ち、悩んでしまう。
が、それを救う特別ゲストとして「あの人」が登場する。
「あの人」の
「百人寄れば、百の正義がある」
という一言に左江内氏はショックを受けるが、実際には、その通り。
全体的に、オブラートに包んではいるが、チクッと皮肉の効いた作品、という印象を受けた。
投稿元:
レビューを見る
「未来の想い出」が傑作ですね。自分の人生を何度もやってやり直すというのは、今では斬新ではないけど、こういうのは好きです。ドラえもんとかオバQだけでなく、こういう漫画ももっといろいろ描いて欲しかったですね。一つのアイディアから物語を膨らませるという作家の素晴らしさを感じます。
投稿元:
レビューを見る
パーやんの安定感がなんとも素晴らしい。
もともと、完成したかっこいいキャラだったけれど、青年になっていっそう安定している。
他のパーマンたちは、もう活躍してないと思うのですが、パーやんだけはがんばってそうな感じがします。
「未来の想い出」は、題名がなんともいいですよねぇ。
藤子・F・不二雄版の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。でも、それよりも今に続くループ物の原型みたいにも読めます。
投稿元:
レビューを見る
2015年5月1日読了。藤子F不二雄の大全集、成人男性向けSFマンガ2編を収録した豪華版。「平凡な一般人が突然スーパーマンの力を手にする」というストーリーはF氏自身のSF短編に度々登場するモチーフだし、「同じ日々を何度も繰り返す」という発想も多くのSF作品が取り上げているテーマだが、さえない中年サラリーマンが抱える悲哀のコミカルで執拗な描写や、漫画家の売れない日々・ライバルに追い抜かれる焦り・売れっ子になった途端の多忙ぶりなどのもぞっとするような描写をさらっと描けるところがこの人のすごいところだろう。「左江内氏」のラストは肩すかし感満載で面白いし、「未来の想い出」の鮮やかで余韻を残すラストは美しい。
投稿元:
レビューを見る
をっさん向けのスーパーマンもの。
これは良い。
あと『未来の想い出』ノスタルジーと言ふわけでもなく、をっさん向けにアレした、いい作品である。