紙の本
面白いだけに・・・
2012/02/15 09:24
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投稿者:P子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作家と編集者、そして作家の家族の視点から書かれた業界もの。
さすが東野さん!な面白さ。
もちろん大げさに書かれているのだろうけれど、こんな人いそう!と思わせる。
売れてる作家とそうでない作家への編集者の接し方、作家家族の思い、
リアリティがあってぐいぐい引き込まれた。
そして面白いだけではなく、図書館問題にも触れているのが東野さんらしい。
こういう作品で触れられると、問題にも入っていきやすく非常に考えさせられた。
ただ残念なのが「小説誌」について。
小生意気な中学生が編集者に「小説誌」の存在意義について問いただすのだが、
編集者が情けなく感じられた。
小説誌を、作家の下書きだ、とか読者のためではなく作家のためにある、などと
言う中学生たち。
事実、痛いところをついているのかもしれない。
しかし小説誌にも存在する意味があると私は思う。
値段が高い、と出てくるが、何人もの作家の文章に1冊で触れられるのだから
むしろ贅沢で安いとすら思う。
確かに長編ものは続きから読むことになる場合もあるが、途中から読んで
その作品が気になり、単行本になったときに買う人もいる。
作家同士の対談などの特集があったり、小説誌ならではの面白さがあると思う。
この話の中では、問いただされた編集者がキレながら(?)日頃のうっぷんを
晴らすように中学生の意見に同調する。
彼のキャラクター上、そういう設定もありだとは思うが、彼の上司が泣きながら
彼に賛同したり、編集部の皆が拍手する、というのが情けなった。
現実には小説誌の仕事に誇りを持っている編集者の方がいるはずだし、そう思いたい。
もちろん、東野さんはこんなことは百も承知だとは思う。
しかし、この作品を読んで「小説誌ってそうなんだ」と思ってしまう人がいるのも事実。
業界の裏を書く、とうたっている以上、もう少し色んな意見を取り入れても、と思った。
大変なお仕事の小説誌編集者の皆さん!頑張ってください!
紙の本
彼らの本は。。。
2017/02/28 21:37
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投稿者:maki - この投稿者のレビュー一覧を見る
黒笑につづく、編集部(?)シリーズ♪
熱海さんと唐傘さんの本は。。。
あまり読みたくないかなぁ^^;
紙の本
気軽に読めます。
2015/09/10 11:11
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投稿者:eri - この投稿者のレビュー一覧を見る
大真面目なコントのようなお話が多かったです。ドラマ化、映画化の多い著者の、実際の体験だったら面白いな、という話もあり。真剣にふざけている?感じがしました。
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シリーズ化が進んで、主たる登場人物が何度も登場するようになり、単なる文壇もの短編小説から物語としての背景が見えてくるようになり、ますます面白くなった。是非、本作だけではなく、他の作品も読んでみて頂きたい。隣の芝生は青く見えるというが、売れっ子作家も売れない作家も編集者も大変なのだということが本当によくわかる。だからといって新しい作家が出てこないと新陳代謝しないので、売れっ子が売れない作家を支えるというのは良く分かる。歌手や芸人などの芸能界でも一緒だろう。また、本を買うという行為を持って、作家の生活を支えないと、その作家が創造活動ができなくなり、結果として読者も創造物に触れる機会を失うというのは正しく、その通りであり、昨今のデジタルコピーの問題と小説も繋がっているということは良く分かっているつもりではあるが、作家の言葉として伝えられると切実なことが更に良く分かる。
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文壇の世界を描いた「笑シリーズ」の小説。
これまでの「○笑シリーズ」どおり、面白いのですが、心から笑えなくなったのは、自分が社会人にどっぷり浸かってきたからでしょうか。
ブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4180514.html
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笑い小説第4段。
でも少しブラック・ユーモアが少なくなってきたかな?
小説家や出版社の裏側は見れたけど。
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○笑小説第四段‼
格段におもしろくなってます。前作の黒笑小説を読んでいた方がいいです。
ブラックユーモアが好きな方にはたまらないよ。
初っ端から笑える。獅子取さんのスライディング土下座には笑ってしまったよ。
最後の短編はしんみり、いいね
熱海圭介と、寒川心五郎のファンです、わたしは。
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伝説の男/夢の映像化/序の口/罪な女/最終候補/小説誌/天敵/文学賞創設/ミステリ特集/引退発表/戦略/職業、小説家/巻末広告
作家と出版業界のもろもろ。気楽に読める短編集。目次の最後は「巻末広告」どの文庫も巻末に広告はつき物だけど、目次に載るか??
なにこれと思いながら読み進めたら……
なぁるほど納得でございます。これも面白い趣向でした。
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本好きならニヨニヨすること間違いなしのシリーズ最新作。
「小説誌」のネタがイチオシ。
文庫なのに、後書きなしかーと思わせてからのオチもニヨニヨ。
ついにはエドガー賞候補とか、すっかり大作家となったかと思わせてからの絡め技。この辺のタイミングの良さもベストセラー作家、東野圭吾だからできた技かと、納得させられてしまうそんな一冊。
年末のランキングなんかには入らないだろうけど、まずは読んどけ。そして一人ニヨニヨするのだ。
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出版業界の裏事情をネタにした短編集。
皮肉ばかりでなく、少し救いの余地を残してあるところは、著者が立場のある人間になったからだろうか。
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とにかく笑える!未知なる世界の、でも納得できる人間関係や心情。
シリーズの他の本も読みたくなった。
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新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、まったく売れない若手作家。出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭……俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身辺は事件がいっぱい。ブラックな笑いを満載! 小説界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。
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新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭・・・俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身辺は事件がいっぱい。ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。
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面白かった!面白かった!
小説業界内幕もの。
ブラックユーモア?の中にさらりと、いや強く本音が語られていて、読後にじわじわと伝わってくる。
編集者や駆け出しの作家の在り方を描いた「罪な女」、文学賞への思いを描いた「文学賞創設」が特に良かった。
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東野圭吾さんってどんなジャンルでも書くことができてホントすごいですよね。このシリーズも軽く読めて面白いから好きです。
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文壇のあれこれを皮肉った連作集。シニカルな作品が中心だけど、いい話も混ざってて飛行機の中でホロリ…。