紙の本
リアルとユーモアの境目に笑ってしまう
2012/02/16 16:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
この「笑」シリーズは初めてだったが、
読んでこなかったことを後悔した。
文芸書の本当の意義、文学賞のランク分け、
作家への夢など現実問題を抉りながら読ませる。
伝説の編集長獅子取の身を捨てた戦法、
自作の映像化、美人編集者の褒め殺しに
舞い上がる新人作家など、笑わせ、読ませ。
先輩作家のご機嫌に振り回されつつも
付きあい方を学び、
唐傘ザンゲがちゃんと成功への階段を上り
熱海圭介もおぼつかないながらも地を固めつつある。
二人の執筆に対する姿勢が分かれていて
女性問題もそんなふうにクリアしていくのが
なんとも、リアル。
玉沢義正という先輩作家がいいアドバイスを
唐傘ザンゲやその恋人に言うんですが
その後、彼は日本ミステリ作家協会の理事長であることがわかる。
ええ! それって自分のことじゃん?
「文学賞創設」ではジンときちゃった。
賞は頑張ったご褒美だよね。
最後の書籍広告まで笑わせてくれる、力の入れよう。
手を抜かないってこういうことなのね。
おお、直本賞獲ったんだ! よかった。
元子さんのお父さんも喜んでいることでしょう。
目に浮かぶようだ。
紙の本
本当に笑える!!
2020/07/24 21:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公のいない漫画感覚で読める短編小説だけど全て話が繋がっていて笑える小説。どこか作家の本音が垣間見える話だったりする。とにかく笑える。
紙の本
東野圭吾のイメージを変えた。
2016/04/24 22:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オーケー - この投稿者のレビュー一覧を見る
東野圭吾さんイコールミステリー作品のイメージがつよくてなかなか手にとりませんでした。たまたま妻のすすめでこの本を読んでみると、、、まぁ面白い面白い。東野圭吾さんの違った一面がわかる作品です。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ化が進んで、主たる登場人物が何度も登場するようになり、単なる文壇もの短編小説から物語としての背景が見えてくるようになり、ますます面白くなった。是非、本作だけではなく、他の作品も読んでみて頂きたい。隣の芝生は青く見えるというが、売れっ子作家も売れない作家も編集者も大変なのだということが本当によくわかる。だからといって新しい作家が出てこないと新陳代謝しないので、売れっ子が売れない作家を支えるというのは良く分かる。歌手や芸人などの芸能界でも一緒だろう。また、本を買うという行為を持って、作家の生活を支えないと、その作家が創造活動ができなくなり、結果として読者も創造物に触れる機会を失うというのは正しく、その通りであり、昨今のデジタルコピーの問題と小説も繋がっているということは良く分かっているつもりではあるが、作家の言葉として伝えられると切実なことが更に良く分かる。
投稿元:
レビューを見る
文壇の世界を描いた「笑シリーズ」の小説。
これまでの「○笑シリーズ」どおり、面白いのですが、心から笑えなくなったのは、自分が社会人にどっぷり浸かってきたからでしょうか。
ブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4180514.html
投稿元:
レビューを見る
笑い小説第4段。
でも少しブラック・ユーモアが少なくなってきたかな?
小説家や出版社の裏側は見れたけど。
投稿元:
レビューを見る
○笑小説第四段‼
格段におもしろくなってます。前作の黒笑小説を読んでいた方がいいです。
ブラックユーモアが好きな方にはたまらないよ。
初っ端から笑える。獅子取さんのスライディング土下座には笑ってしまったよ。
最後の短編はしんみり、いいね
熱海圭介と、寒川心五郎のファンです、わたしは。
投稿元:
レビューを見る
伝説の男/夢の映像化/序の口/罪な女/最終候補/小説誌/天敵/文学賞創設/ミステリ特集/引退発表/戦略/職業、小説家/巻末広告
作家と出版業界のもろもろ。気楽に読める短編集。目次の最後は「巻末広告」どの文庫も巻末に広告はつき物だけど、目次に載るか??
なにこれと思いながら読み進めたら……
なぁるほど納得でございます。これも面白い趣向でした。
投稿元:
レビューを見る
本好きならニヨニヨすること間違いなしのシリーズ最新作。
「小説誌」のネタがイチオシ。
文庫なのに、後書きなしかーと思わせてからのオチもニヨニヨ。
ついにはエドガー賞候補とか、すっかり大作家となったかと思わせてからの絡め技。この辺のタイミングの良さもベストセラー作家、東野圭吾だからできた技かと、納得させられてしまうそんな一冊。
年末のランキングなんかには入らないだろうけど、まずは読んどけ。そして一人ニヨニヨするのだ。
投稿元:
レビューを見る
出版業界の裏事情をネタにした短編集。
皮肉ばかりでなく、少し救いの余地を残してあるところは、著者が立場のある人間になったからだろうか。
投稿元:
レビューを見る
とにかく笑える!未知なる世界の、でも納得できる人間関係や心情。
シリーズの他の本も読みたくなった。
---
新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、まったく売れない若手作家。出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭……俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身辺は事件がいっぱい。ブラックな笑いを満載! 小説界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。
投稿元:
レビューを見る
新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭・・・俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身辺は事件がいっぱい。ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。
投稿元:
レビューを見る
面白かった!面白かった!
小説業界内幕もの。
ブラックユーモア?の中にさらりと、いや強く本音が語られていて、読後にじわじわと伝わってくる。
編集者や駆け出しの作家の在り方を描いた「罪な女」、文学賞への思いを描いた「文学賞創設」が特に良かった。
投稿元:
レビューを見る
東野圭吾さんってどんなジャンルでも書くことができてホントすごいですよね。このシリーズも軽く読めて面白いから好きです。
投稿元:
レビューを見る
文壇のあれこれを皮肉った連作集。シニカルな作品が中心だけど、いい話も混ざってて飛行機の中でホロリ…。