投稿元:
レビューを見る
人生の決算書はいかにあるべきか。様々な人物が登場する。不敬罪に問はれた津田左右吉を裁判で弁護した和辻哲郎。井上準之助を暗殺した血盟団の小沼正。そろそろ如何に死ぬべきかを考えへた方が良い年代 ? には参考になる。
投稿元:
レビューを見る
先人たちの、様々な死の様相を眺め、味わい、思いを致す。
「福田流死に方読本」というだけあって、芥川龍之介、志賀直哉、三島由紀夫、賀屋興宣等などの死を哲学的に、淡々と語る様が、何とも言えない趣を醸し出している。
登場人物にあまり思いが無かったせいか、せっかくの詳しい情報も、ただただ暗く、私には興味を持って読むことができなかったのが残念だ。
投稿元:
レビューを見る
「人の価値は棺を覆いて後に決する」との事だが、そんな事はどうでもいいかな。どう生きるかが問題なんだし。他人や後世の評価を気にしてなんかいられない。
有名人の人物紹介がダラダラと続いた後に死に際についての説明があるのだが、思想的に偏りがあり独自解釈すぎて殆ど学びにはならない。墓巡りしたって、後世の扱いはわかっても死に際なんて全くわからないし。学者ならデータや資料に基づいて忠実に死に際にフォーカスして研究をやって欲しい。これじゃ著者の気になる有名人(しかも殆どが近代人)に対するタダのエッセイでしかない。新書だから仕方ないか。