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んー、エスパーの設定はどうかなあ。
江國さんらしくない感じがする。
さくっ、さくっ、と切り上げる文章は新鮮。
全体が軽い歯ごたえになる。
好みではないが。
九に関して説明不足なところはきっと「右岸」を読めば出てくるのだろう。
引力はさすが。
私にとっての良い本はきっと、抗えない引力で分かる。
まずは読み進めてみないと。
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少し前に読んでいた「右岸」。
そして、とうとう読み始めました「左岸」を。
九ちゃんの人生と茉莉の人生。
その真ん中には、死んだ茉莉の兄である惣一郎がいて。
こちらは茉莉の人生。
九の人生が、
とにかく切実であり切望するという
切なくて苦しいものだとしたら、
茉莉は
ぶつかって引っぱられて
それでも女性らしく軽やかに
ふらふらとふわふわとしながら
どうにか歩こうとしている天真爛漫というか自由さがあります。
ふたりが人生の川を揺蕩い始めるときに、
惣一郎はすでに海という大きなものと合流しようとしているような。
ただ、
九は数ある出会いの中でも、
茉莉を追い求めていたのに対して、
茉莉はなんとなーく思いだして、
でも
目の前の出会いが一番という、
対岸とゆーか
一瞬を生きる情熱やモチベーションは違う気がします。
引きずる男と
潔の良い女というか。
九が超能力やらスピリチュアルなものがあるのに対して、
茉莉は子供を授かったり男と恋愛したり、とことんリアルで。
これが右岸と左岸なのかなー。
共通に描かれている二人が再開する場面は、
お互いこう思っていたのかーと
考え方と状況の捉え方の違いもなんだか新鮮でした。
近づいてまた離れて、平行していて。
「だって、あたしはずっと考える練習をしてきたっちゃもん」
「あたしはちゃんと考えたいし、考えればわかるんだもの」
向こう岸は、決して交われない遠い遠い対岸のようです。
さて下巻読まなくちゃ。
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江國香織の小説は
声に出して読みたくなる。
登場人物の名前
茉莉、惣一郎、九、さき、始、新、喜代、志津夫・・・
最初はその名前たちへの違和感があったけど
下巻まで読み終えるとそれらが
この物語の色にぴったりだったなーと。
茉莉の人生は波乱万丈という言葉が
似合うようで似合わない。
わたしは茉莉みたいにたくさんは恋愛できないと思う。
でも茉莉をうらやましいとか思わなかったし
哀しい人生だとも思わなかった。
少女から大人の女性へ、そして母へ
成長していく茉莉の気持ちがわかるには
21歳の今じゃ不十分かもしれないな。
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辻仁成と共作の、ある女性の半生を描いた小説
上巻は主人公の茉莉の少女時代から結婚・出産・夫との死別までが描かれている。
決して悪い小説ではない。人物描写も情景描写もすっと入ってくる。
しかし女性視点であるせいか、私には全く感情移入ができなかった。
ある意味不幸な出来事を抱えながらたくましく生きていく女性だが、どうしてもその行き当たりばったり的は生き方は反発を覚えてしまった。
良かった点は、早くして亡くなった兄の言ったセリフ。
「物事には準備する時間は与えらていないんだ」
このセリフにのみぐっと来た。
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奔放な茉莉のうごきや心情が、年を追うごとに年相応に変わっていく様を、食い入るように見つめ続けたような、そんな感覚だった。息もしにくいくらい感情移入して読んで、ぐったり疲れた。
茉莉の亡くなった兄、惣一郎が茉莉たち家族に落とした影響は計り知れない。茉莉は兄と精神的に通じることで強くもなるが、それでいて幸せになれていないような気がする。
人生が変わってしまってなお離れることのできない兄への精神的依存が惣一郎が出てくるたびに悲しくなった。
祖父江九の存在はまだまだ対岸から乗り出しては来ない。
茉莉の人生の対岸を生きるものっていう意味の、「左岸」と「右岸」なんだろうか。一番単純に考えるとそうなんだけど。
分厚いから「右岸」までいけるか自信ない。
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辻仁成の右岸と対をなす小説。登場人物の名前が同じだし、周りを取り巻く人の名前もかぶってるひとが数人いて、なんかものすごく思い入れが強い本になりました。
だめだめな茉莉の人生を描いた物語。
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単行本で読んでいるので、その半分を上巻分として。
茉莉という不思議な女の子の話だ。
幸福な子どものころから、様々な悲しみと恋を経て、母になり、少しずつ変わっていく。
11歳の兄とともに生きる、どこにでもいる女の物語だ。
読んでいて非常にじれったくて、イライラして、正直ここまで読むのが辛かった。
どうしてだろう、と考えて、茉莉が私にとって相容れない性格だから、と考えた。
茉莉は若さにまかせて遊び、恋をし、愛を求める。
コロコロと相手を変え(茉莉が望んだ結果ではなくても)、踊り続ける茉莉は私とは正反対で、
そういう生き方は私は嫌いだ。
だから、次から次へと男の名が出てくるこの物語を私は好きになれなかった。
上巻を終えて、パリで幼馴染の九と一瞬言葉を交わし、娘のさきとともに日本に戻る茉莉。
この後どうなるのだろうか。
感情移入できない物語を読み続けるのは疲れるので、「九の物語」を同じ時系列まで読もうと思う。
右岸からは、何が見えるだろうか。
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死んだ大切な人を、とても身近に感じる。そんなところに共感した。それと、人は、矜恃があればどうとでも生きていけることを改めて感じさせられた。
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博多弁はちょいちょいわからなかったけど、それ以外は満足。比較的厚かったけど結構すぐに読み終わった気がする。夢中で読んだ。
悲しい出来事が多くて衝撃の連続。茉莉のように生きたいとは思わないけど、物語として面白い。
力強く生きて欲しいと思うだけ。
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73点。辻仁成著「右岸」に比べて、随分と地に足のついたお話(いい意味で)で、それなりに面白く読めた。主人公女子・茉莉の自由奔放な生き方はは、私は割と好きな部類。 茉莉が家庭教師から言われる『要領を考えないのは、大物で上等な人間の証拠だよ/うらやましいわ/私は昔から要領がいいの』というセリフが結構好きだった。
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私はまだ年月の浅い江國ファンだけど、これを読まないうちは「ファン」とは名乗ってはいけないなと思った。
江國さん、こういう女性も書くのか、と驚いた。
でも、「こういう女性」を書いても、その文体から優雅さを感じるのは、他の作品と変わらない。
もうこれは、江國さんの人柄なんだろうな、と思う。
時代設定、方言、一人の女性の生き様、という共通点からだろうか。東野圭吾氏の「白夜行」を連想させられた。
同じ辻仁成氏との共作(「競」作?)だからと、「冷静と情熱のあいだ」のようなものを期待していると裏切られる。
今、この「左岸」の下巻を半分ほど読んだ。
「右岸」も気になるが、「左岸」とはまったく異なる趣になっていそうな予感がする。だから少し警戒してしまう…。
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2012年夏休み。子どものゾロリとドサクサ?にまぎれて、実母に買ってもらった文庫本1冊。普段の無邪気?で、お洒落な不倫話ではなく、子ども時代から話が展開する…。なんか普段の江國さんの作品じゃないみたい。分厚い文庫本だから、まあ気長?に取りかかります。
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高校生か大学生以来の江國さん作品。以前辻さんと協作した冷静と情熱のあいだがすっごくよかったのでこちらも読んでみた。
昔は江國さんが書くクールな女性主人公が苦手で読まなくなったけど、この作品の主人公はちょっと今までと雰囲気が違うかも。
くわしい感想は下を読んでから。
とりあえず、不幸せなできごとは人生にずっと付いてくるのに、幸せはずっと留まることなく流れてしまうんだなーっと思った。
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なぜか江國香織を読みました。
長いな~
何が言いたいんかな~
一応、下も読みます。
お風呂で(^^)
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大変期待はずれでございました…。江國香織さんのファンですが、この話は、単なる田舎娘が不良化して上京してなんでもないありがちな道を歩むってだけの話し。あまりに退屈なので途中でやめました。下巻は読みません。