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)死とはどういうものか。本来の愛とはどういうものかを説いた思想書のような感じ。理解する為には、全て読まないとわからない。地球上の全ての人を思える小説でした。自分が躓いたり、悲しい事があったらまた読みたいです。
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as you know, he didn't say this is the true story. this book say love and life. the progress needs to die.
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賛同できる部分もあったし、できないところもたくさんありました。
子供のころから、死が怖いなんて思ったことはなかったですし、命あるものは、みな死ぬんだってことを自然に受け入れていました。この世に生まれたものはすべて、生きて死ぬだけ。死んでしまえばそれでおしまい。あとはなんにもありません。それだけのことです。
人間だって、そもそもが醜いものです。期待するからいけないのです。
すべての命は、生まれた瞬間から、死に向かって時をきざみ始めます。たかがこれくらいのことで、わざわざこの世の全部を敵に回す必要なんてないのになぁって思いました。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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救いようのない人類について、情け容赦のない分析でぐいぐい引き込まれたが、結論があまりにも月並みで拍子抜けした。かなり後味が悪い小説になったかもしれないが、最後まで徹底的にこの世を敵に回してほしかった
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12/4/12
吉田 尚子
本日の収穫。「みないふりをしてきたものと真正面から向き合う」という今日の自分のテーマとがっちりシンクロしてる(と思われる、まだ読んでないので断言はできないけど)本と偶然出会ってしまう、というところに「もっとがっつりいけー」といわれてる気がする・・・単に自分で自分の背中を押してるだけかもしれないけれども。
しかし、「ドロドロに腐りきっている。もう逃げるしか自分の身を守れない」と感じていた場が、今日勇気をだしてひさしぶりに飛び込んでみたら、なんともいえないあったかいエネルギーに満ちていたんだよね。またここからつくっていけるかもしれない、そういう希望がみえるような。どうなるかはわからないけれども、もうとことんつきあおうと思う。次の展開がみえるまで
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極論ではないか、と思うけど、例えば折り合いが上手く付けられないひとに対して、「愛」の正体を偏執に言葉で解剖した本。愛とか人間って大したことなくて、だから誰の中にでもあって、、。作者の考えかどうかは分からないけどかなり潔癖な理論展開です。好き。
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この世の全部を敵に回して
この一冊は僕が「白石一文」という作家を好きになったきっかけの一冊です。
以後、彼の著作を読むほどに好きになり、共感を覚えることも多くあったように思います。私は映画や本に対しては比較的、新しいもの好きなので繰り返し同じ本を読むとかって、あまりしません…
未見未読のモノから得られる初体験未経験を好むからか…と自分では考えています。
それでもそんな中にも幾つかの再読再鑑賞などを繰り返しているモノもあります。この本はそんな一つだと思います。
生きるとか幸福とか愛だとか、幾ら求めても解答のない存在命題を考える上での大きな指針になる意見だと思います。
150頁に満たない一冊ですが、ここに書かれている内容は一読の価値があると強く思います。オススメの一冊です。
もし本書を読んで初めて作家「白石一文」に触れた方に対して、一つだけ注意して頂きたいのは白石先生の作品は沢山ありますのでこの一冊だけで評価しないで頂けると幸甚です。「私という運命について」「火口の2人」「一億円のさようなら」など映画化されているものもありますのでそちらから入ってみるほうがいいかもしれません…笑笑
白石先生の作品殆どの読みましたが、素晴らしいもの沢山ありますよ笑笑
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内容はタイトルの通りとがってて、この世の中なんて全部無意味だ、生きてることに意味なんてない、人生に何か意味を見出そうとしても、人はどうせ死ぬのだ、私は妻も子どもも愛してなどいない・・・云々かんぬん・・・と、
くどくどくどくど、繰り返される、「ある人の手記」という形を取っている。
でも、“手記を書いている人物”がいくら「この世界は無意味だ」と訴えても、何か微妙に矛盾があり、ひっかかる。
読者が、その微妙な矛盾をなんとか受け入れて読み進めるために、最初に「これは小説家である私のもとに、亡くなったK氏の奥さんから託された手記です。多少おかしなところがあるけれども、そのまま載せる。」という設定をしてあるように思う。
さて、「手記」では、この世は悪意に満ちていて、暴力も犯罪も戦争も殺人もいっこうになくならない、こんな世の中なくなればいい、みたいなことを訴え続けているのだけど、一方で、自分が幼い時飼っていた猫のこと、家族でその猫に惜しみない愛を注いだことについての思い出が語られて、すごく対照的だ。
この世の全部を敵に回しても価値あるものを…実は訴えているのかも知れない。
それはすごく、すごくすごくシンプルなものだ。
家から一歩も出ることなく、ただ毎日、食べて寝て、家族に愛嬌をふりまいて撫でられて、死んでいった猫が、家族に与えたものと同じように。
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人間はなぜこの世に生まれるのか。そして最期には死を迎えその後はどうなるのか。宗教の教えに疑問を投げかけつつも、抗うことができない何かに人は翻弄されていると語るK氏。ものの哀れをずっと人間は感じ続けているのに、それを直視するのを避けているのかもしれない。