紙の本
「リスク」に関する色々
2020/03/14 15:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
積読本消化。
「リスク」に関する色々(リスクの源、リクスコントロールの方法等)を、平易な言葉で解説した本。示唆に富んだ解説で勉強になりました。中でも、「想定外」の事態が発生する要因は、思い込み、希望的観測、思考停止、想像力の不足とのこと。そして、想定外を克服するためには、将来のことについて謙虚であること、気づきを大切にする、木を見ず森を見るとのこと。万事に当てはまることであり、肝に銘じたいと思います。
ところで、「日本の政治にはリスク管理なんてできない」と、今回のコロナ騒動で改めて確信しました。年末から年始にかけて、中国で何だかヤバいことが起きていると認識できていたはずなのに、日本は大丈夫だという「思い込み」や「希望的観測」、経済優先による「思考停止」、そして日本にウイルスが上陸したらどうなるのかという「想像力の不足」。脳天気な安倍のみならず、桜を優先課題としコロナは二の次だった野党やマスコミにも当てはまります。今からは、謙虚に、そして気づきを大切にし、木を見ず森を見る対策を考えて欲しいと切に願います。
投稿元:
レビューを見る
リスク管理が行われないのはインセンティブが低いから。「大事なものを守る」意識がインセンティブになる、か。
投稿元:
レビューを見る
常識的なリスクに関する入門書で、物足りなかった。この本にも出てくるバーンスタインの「リスク」を読まなければだめか。
投稿元:
レビューを見る
新書ということで,リスク管理についてとても分かりやすい説明がなされています。リスク管理の基本を手軽に理解するのにはちょうどいい本です。
特徴的なのは,リスク管理を内容の軸としながらも,『ブラックスワン』や行動経済学で有名なダニエル・カーネマン,そして複雑系など,多彩なジャンルの話題をおりまぜた構成になっていることです。本来なら眠くなるような硬い内容のはずですが,最後まで飽きることなく一気に読み終えることができました。
「ナポレオンも,信長も,そして私たちも,同じ失敗を繰り返す。」という帯のコピーにあるように,歴史上の事実をリスク管理の題材にした12の歴史コラムが盛り込まれています。「致命的だった信長のリスク管理 -本能寺の変」など,これらの歴史コラムがまた読み物として想像以上におもしろい。これだけ読んでも十分楽しめます。
リスク管理に興味のあるすべての人にオススメです。
投稿元:
レビューを見る
「経営者の仕事とは?」と聞かれた時に「リスクマネジメント」と答える私にとって、この手の本は即買いしてしまう。。。
投稿元:
レビューを見る
人生にはリスクがつきものでリスクを顕在化させて想定外とさせていないことが重要であると問われている。正直あまりおもしろくなかったが、電車の事例などこういう物の見方もあるのかと考えさせられることもあった。
投稿元:
レビューを見る
企業や社会にあるリスク管理を個人レベルや歴史にも照らしあわせて「リスク管理って何?」「不確実性のなかでの意志決定」といったところをわかりやすく説明しています。
様々な事例を出してくれていますが、もちろん「この案件はこうすべきだった」というような構成の本にはなっていません。
「リスク管理=リスクを認識して何をどこまで守るのか?」という基本路線です。またよく問題先送りという事が訴えられていますが、それは4つの要因があるとしていて「1.情報収集不足(認知のバイアス含)2.資金不足3.意思決定能力不足4.インセンティブの不足」ということです。特に4番目は結局コストもかかるものだしTOPだけが対応しようと思ってもダメで全体的な認識の共有が必要。ただ使命感だけだと続かないからどうインセンティブつけるかが重要だよね。。。と。
著書はかつて日本銀行に入行して現在は独立行政法人の方です。タイトルは経済学者ナイトの「リスク、不確実性、そして利潤」からとっているとの事。
投稿元:
レビューを見る
■題名とは違ってとても読みやすかった。
■歴史が好きであれば、歴史コラムだけでも読む価値がある。
■終章大事なものを守る も良い
■様々なエピソードからもリスクの観点で説明。分かり易かった。
投稿元:
レビューを見る
概ねタイトル通りの内容が書かれている本.著者が歴史好きなのか,歴史上のリスクなどに関する事例がコラムとして書かれていて,そちらのほうが本文よりも面白くためになるような気がしなくもない.
投稿元:
レビューを見る
この本はリスクと不確実性、想定外という概念に関して、教訓になりそうな現代、歴史上の事例を交えて、様々な角度から紹介・分析している。タイトルや見出しほど体系的にまとめられていないのは残念だけれど、興味深い示唆もいくつかあった。
例えば、ピーター・バーンスタイン著の「リスク 神々への反逆」からの引用で、
「ここで展開される物語は、全編にわたって、次の二つの対立する考え方を持つ人々の緊張関係で特徴づけられている。一方は、最善の意思決定は計量的手法と数字に裏づけられており、過去のパターンに依存していると主張する人々である。他方は、その意思決定を、不確実な将来に関するより主観的な信念の程度に基いて行う人々である。これは未だかつて決着をみない論争でもある」
「この問題は、煎じ詰めれば、未来は過去によってどの程度決定されるのかという人々の考え方の違いに帰着する」
というものがある。
なるほどという気もするけれど、なるほど思うのは、たしかにこのどちらかの反応に人を類型できそうな気がするからだろう。しかし、必ずしもどちらかに入らないという人も想起される。
私の感覚では、この二つの一見対立しそうな考え方は、どちらがより有効かということが状況によって異なるということだと思う。平時のビジネスの場面などでは、テータに基づいた意思決定が最も確実かつ有効に働くだろうけれど、誰もが予測不可能な状況では、直感が勝る場合もあるように思う。
もう一つ、この問題は集団の意思決定における重要さも秘めている。ある集団のリーダーが何らかの決定を下す際に、その構成員がその決定をどれだけ支持できるかと考えた場合、数字に裏づけられた決定であれば理性的な構成員であれば説得が理屈上は可能になる。主観的な決断を下す場合は、リーダーが権威付けされていたり神格化されたりしていれば問題ないが、そうでないと説明がつかないために支持を得るのは難しくなる。
古来、「まつりごと」では、骨や亀の甲羅のヒビ割れ方で政治的判断を行なっていたとされるが、情報収集や分析手法に限界があった時代においては、誰にとっても正しい決断を下すのは不可能であり、決定を神格化することで、その意思決定に正当性と威厳をもたせて、効率的に集団運営を行なっていたということだろう。これはその意味において非常に合理的だったと思う。
この本には、様々なエピソードが載せられていて興味深いものの、今私が欲している答えに近づくヒントは残念ながらあまり得られなかった気がする。まだまだ探求がひつようなようだ。
投稿元:
レビューを見る
リスク管理というものをどのような視点で捉えたら良いか、リスク管理に失敗した具体例をふんだんに使って解説。とっつきやすさは抜群だが内容としてはこれと言って深くない入門書かと。
投稿元:
レビューを見る
■リスク
「防げたはずなのに防げなかった」という類のリスク管理の失敗が多い。
これは、リスク管理を行う「インセンティブ」がないことに多く起因している。
従って、「自分にとって大切なものは何か、何を守るべきか」と考えるようにする。
そうすれば、リスク管理の発想は自ずと出てくる。
投稿元:
レビューを見る
まさしくリスクマネジメントについてその原理や事例を挙げたりの新書。メモとして拾えるところはあるけど、広く浅くでイマイチ。
投稿元:
レビューを見る
過去の歴史的出来事をリスク管理の面から分析しているのは面白い。自分の身の回りにはたくさんのリスクがあって,その被害を最小限に抑えることがリスク管理である,大事なものを守ることがそのインセンティブであることがわかった。
あとは想定外を如何になくすか,木を見ないで森を見る姿勢をしっかり持たないと。
投稿元:
レビューを見る
リスクや不確実性と言うタイトルからかなり堅い内容かと思うが、全くそんな事はなくかなり軽い内容。織田信長や豊臣秀吉、ナポレオンなど史実などのコラムを織り交ぜ、リスクや不確実性の話をわかりやすく解説してます。
リスク管理に興味ある初心者にはお勧めですが、濃い内容を期待する方には物足りない内容です。