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歴史ものもいけちゃう三浦先生。やっぱりキリシタンだけどね。女性軽視の司馬作品には無い目線で書かれてて読みやすい。
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周りのものは皆見惚れてしまう、玉子の美貌。もちろん容姿もだろうけど、内面によってさらに輝いてだだろうな。
子は親をみて育つ、光秀と煕子も素晴らしい人だったんだろうな。
光秀の親としての顔、武将としての顔、どちらもかっこよく惚れ惚れ
。だけど、信長とのシーンになると、どこかせつない。
もともと信長も光秀も武将として好きなんだけど、歴史小説を読めば読むほど、信長に悶々とし、光秀に感情移入してしまう自分がいる。
光秀、玉子、佳代、右近、それぞれの言葉に心うたれる。
下巻が楽しみ。
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冷たい印象のあった明智光秀に対する感じ方も変わった。
光秀ひろ夫妻に育てられたからこそ、のちの強く芯のあるお玉がいたんじゃないかなと思う。
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明智光秀がいなかったら、今どんな世の中になっていただろうと思う。もしあのまま、織田信長のような冷酷であまり人を信じない人間が天下をとっていたら、と考えると恐ろしい。秀吉でもなく、信長でもなく、光秀だったらいい世の中になっていたのではないかと思う。
当時の人は可愛そうだ。いつ自分に死が訪れるかわからない。何かにすがり、信じなくては生きていけず、キリスト教を信じた玉子の気持ちがわかる。忠興の嫉妬深かさは並外れていた。でも、それだけ夫に愛された玉子は幸せだったのか、それとも負担だったのか、その両方だっただろうと思う。
とても面白かった。
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主要な登場人物の誰もがあまりにも出来た人間ばかりだった事に驚きました。心穏やかな人が小説を書くとこうなるのね。というくらいに誰もが格好良く、気高い善人ばかり。特に明智光秀。普段であればそこに噛みつきたくなるのですが、この本を手にした時はかなりささくれ立った心境だったので、とても穏やかな気持ちになれました。他の作品ではイロモノすぎる描写がされがちな織田信長も程よい暴君具合(?)とややおとなしめで合戦シーンもほとんどないなど、派手さは無いのですが気持ちよく読めました。細川忠興の嫉妬ぶりも可愛らしく感じます。
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玉子が美しく描かれていて惹きつけられた。
風景の描写が繊細で印象的。
初之助の心理描写の心に響いた。
俺が作者だったら二人を結ばせてあげたくなる。
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キリスト教徒だった、という事しか知らないガラシャ夫人。
後知っている事といったら、名前が『玉子』だった、という事ぐらい。
読んでいて、そうだった、と思ったのは父親の事。
うっすらと憶えている自分がならった歴史…。
歴史通りになる、というのは当然の事ですが
それまでに、どのような心理があったのか。
歴史ものは好きではないのですが、これはさくさくと読めました。
とはいえ…上巻は『家』の中の話。
多分下巻はあの歴史がやってくるわけで。
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明智光秀の娘・玉子の話。
上巻は主に玉子など登場人物の性格を描写し、織田信長が武田勝頼に圧勝したぐらいまでの時代背景を説明。
ちょくちょくキリスト教の話が出てくる。恐らくそれが主題になるのだろうが、戦国時代を全く知らない私には、単純に話の展開が面白い。玉子の率直なものの見方も共感し易い。
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前から目をつけていたこの本。
先日、細川護煕の講演を聴く機会があり、それをきっかけに読むことに。
混乱しがちな戦国の関係をガラシャ(玉子)を中心にかかれているのでわかりやすい。
これから、苦境にたたされたとき、聡明なガラシャがどのように動き、なにを発するのかが楽しみ。
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明智光秀について本能寺の変を起こした人..という認識しかなかった。この本を読んでいかに明智がすごい人かわかった。妻を家臣を大切にしていたり秀吉以上の出世頭だったり。現代に秀吉いたらすごいモテるだろうなー
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明智光秀が家族や家臣思いの将であり、身内を守るため、お家を守るために追い込まれて信長に反旗を翻した、というのはいつだったか聞いたことがあったけれど、光秀の家族想いが伝わるお話。
下巻も楽しみ。
本能寺の変の認識が変わるんだろうな、と。
そして、光秀のやりきれなさが哀しい。
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揺れて望む、真理の先にある心。
(以下抜粋)
○生まれた者は死ぬ。若い者は老いる。健やかな者も病む。美しい花も散る。
すべてが無常と知ること、それが真理を知ることじゃ(P.17)
○卑下はせぬが、謙った思いで生きている。
謙遜ほど人間を美しくするものはない。(P.64)
○死ぬつもりで生きるところに、本当の生き方があるのかも知れぬ(P.117)
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細川ガラシャに対して、あまり思い入れもないし、戦国時代にも興味はないのだけど、三浦綾子はやっぱり読ませるなあと。
ぐいぐい引き込まれていく。
エピソードのちりばめ方と戦とか政治面だけではなくて、プライベートの描き方も上手。
個人的にはクリスチャン万歳がなければいいのになあ。
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大好きな三浦綾子さん。
私の読書人生をスタートさせてくれた作家さん。
この方の時代小説を読むのは初めて。
宮木あや子さんのガラシャを読んで、
三浦綾子さんが描いたガラシャと読み比べてみたくなりました。
実はこの本は何年も何年も寝かしていた本。
三浦綾子作品が好きすぎて読むのが勿体無く、
いつ読もうかなぁと思っていたのですが
今がその時だったみたいです。
相変わらず優しい文体で読みやすいです。
私はガラシャよりも父の光秀が、とても好きになりました。
下巻も味わいながら読んでいきます。
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細川忠興の正室で、キリシタンとして有名な細川玉子について書いた本です。
玉子は明智光秀の娘で、姉は荒木村重の嫡男である村次に嫁ぐも、謀反の際に離縁されるなど、浅井長政の娘並みの波乱に満ちた姉妹です。
この本では、玉子を溺愛する細川忠興の苦労と、それに理解を示す玉子がとても悲しく感じられました。
↓ ブログも書いています。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/post-acd2.html