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高い評価の役に立ったレビュー
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2016/11/28 09:56
流石、学者の著作だけあって面白さに加えて参考になる情報がてんこ盛りでした。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
流石、学者の著作だけあって面白さに加えて参考になる情報がてんこ盛りでした。古代の宮廷の詞や女房詞、遊里などで使われた遊女語など言語学的な流れは当然であるが、「女ことば」が本当に定着・意識されるようになるのは江戸時代からであり、その後の流れ、特に戦中・戦後の時代背景の中で「女ことば」に対して、政治戦略的な観点から新しい意味づけがなされていく過程の分析は実に興味深いものであった。たかが「言葉」と思っていたが、その深い意味に実に驚かされた。「女ことば」があるという世界にも珍しい言語である日本語の素晴らしさとして、小説においても会話者が男であるか女であるかが明確に判るという指摘には目から鱗でした。末尾の方でそうした観点から小説論にも触れているのも面白かった。
低い評価の役に立ったレビュー
7人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2012/09/13 18:27
ジェンダー論に拠って立つ、女言葉論
投稿者:md95 - この投稿者のレビュー一覧を見る
あとがきで著者は、女ことばが国語や標準語、方言、敬語、男ことばなど、日本語にかかわるさまざまな理念だけでなく、西洋やアジアとの関係における日本や日本人、そして、日本語の形成に重要な役割を果たしてきたを明らかにしました。読者のみなさんには、日本語の姿を理解するには、ジェンダーの視点が欠かせないことをご理解いただけたら幸いです。と言う。
天皇制とか、家父長制度に都合の悪い、男女平等を排除するために女言葉を利用したというような論がくりかえされる。
読後感は、だからどうした?というもの。
いつの時代も、ことばが乱れている、女が男のような言葉をしゃべるという批判があったのはわかったけれど、著者はそのことについては、是非を言わない。
岩波書店らしく、たんなる女性学者さんの研究の発表。
特に、読んで面白くもない、お頭のなかで理屈をこねくりまわしたような本。
紙の本
ジェンダー論に拠って立つ、女言葉論
2012/09/13 18:27
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投稿者:md95 - この投稿者のレビュー一覧を見る
あとがきで著者は、女ことばが国語や標準語、方言、敬語、男ことばなど、日本語にかかわるさまざまな理念だけでなく、西洋やアジアとの関係における日本や日本人、そして、日本語の形成に重要な役割を果たしてきたを明らかにしました。読者のみなさんには、日本語の姿を理解するには、ジェンダーの視点が欠かせないことをご理解いただけたら幸いです。と言う。
天皇制とか、家父長制度に都合の悪い、男女平等を排除するために女言葉を利用したというような論がくりかえされる。
読後感は、だからどうした?というもの。
いつの時代も、ことばが乱れている、女が男のような言葉をしゃべるという批判があったのはわかったけれど、著者はそのことについては、是非を言わない。
岩波書店らしく、たんなる女性学者さんの研究の発表。
特に、読んで面白くもない、お頭のなかで理屈をこねくりまわしたような本。
紙の本
言葉を問うためにも
2024/01/24 15:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説、とりわけ翻訳のそれにおいて近年はとかく古臭い表現の象徴のようにも思える「女ことば」であるが、それは本当に「古い」表現なのか。むしろ比較的近年に人工的に生み出されたというところもあるのかもしれない。当たり前のごとく存在していたかのような言葉を問うためにも。
紙の本
興味深い
2023/10/04 19:21
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本語の女ことばから、日本文化が分析されていて、興味深く読むことができました。ジェンダー論にまで広がっていて、よかったです。
紙の本
流石、学者の著作だけあって面白さに加えて参考になる情報がてんこ盛りでした。
2016/11/28 09:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
流石、学者の著作だけあって面白さに加えて参考になる情報がてんこ盛りでした。古代の宮廷の詞や女房詞、遊里などで使われた遊女語など言語学的な流れは当然であるが、「女ことば」が本当に定着・意識されるようになるのは江戸時代からであり、その後の流れ、特に戦中・戦後の時代背景の中で「女ことば」に対して、政治戦略的な観点から新しい意味づけがなされていく過程の分析は実に興味深いものであった。たかが「言葉」と思っていたが、その深い意味に実に驚かされた。「女ことば」があるという世界にも珍しい言語である日本語の素晴らしさとして、小説においても会話者が男であるか女であるかが明確に判るという指摘には目から鱗でした。末尾の方でそうした観点から小説論にも触れているのも面白かった。