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短編集「1日に五千回ぐらい、死にとうなったり、生きとうなったりする」男とのつかの間の奇妙な友情。「トマトの話」「眉墨」「力」、「紫頭巾」、「バケツの底」等々記憶の深みから、生命の糸を紡ぎだす9つの物語
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宮本輝の本を読むとこの作家のそら恐ろしいほどの筆力にただただ圧倒される。いくつも読んだし、好きな作品は他にもあるけれど、"そら恐ろしさ"がある意味一番際立つのはこの短編集のように思う。「眉墨」の最後、"母"が口をすぼめて一心に眉を描く姿に、それを描ききる宮本輝という作家に、殆ど背筋が凍る心地がする。
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短篇集なんですけど、その中の「五千回の生死」っていうタイトルにもなってる話が、なんかやけに衝撃的だった。
なんやこの内容と思ったけど、気付いたら何回も読んでた。
たまに読み返す不思議なおはなし。
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表題の「五千回の生死」がベスト。子供のころ、死んだらどうなるんだろうってよく考えたなぁ。答えはまだ出ていないけど。
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タイトルに惹かれて読むと、予想外にも九つの物語の短編集でした。
「力」「五千回の生死」とっても良いです。どの短編も流石の輝さん、読み応えが十分ありました。
悔しいのは最後の3つの作品がよくわからなかったこと。まだまだ人生経験足りないってことですね。
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だれも買った覚えもないのになぜか家に落ちていた。「宮本輝」さえも知らない私は、妻に馬鹿にされながらも短編集だからということで一応読んでみた。
「力」:小学生にあがったばかりの出来の悪い子供が通学できるかどうかを父親に言われ、母親がそっと見守るという話。
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トマトの話/眉墨/力/五千回の生死/アルコール兄弟/復讐/バケツの底/紫頭巾/昆明・円通寺街// 明るくなるような話はなく、みんな暗くて灰色。表面に出ていないところでギュと詰めこまれてうようよしている感じ。話が古いのと差別を扱っているものが多いせいかもしれない。もう一度読みたいとは思えない。
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表題作が好き。母が薦めてくれてやはり中学から好きな本。本の中では、現実の時間ではなくて、「宮元輝時間」みたいなものが流れている気がしてすき。
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「トマトの話」は、今まで読んだ中で最も心に残る短編になりました。これで一気に宮本輝作品のファンに。「五千回の生死」「力」も好みでした。
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「トマトの話」「眉墨」など収録の短編集。
いつもは意識しないような弱いところを見せつけられるような気がします。読み終わったあとぼーっといろいろ考えてしまいます。
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表題作の「五千回の生死」、何度読み返したことだろう。
私の転機となる時期、また考え込んでしまう時期に、つい手にとって読んでしまう。「ふつふつ」と「生命力」のようなものが湧いてくる気がするのだ・・・
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はじめて読んだ、宮本輝。
はじめてだから短編集にした。
関西弁が、とてもきれいで心地よい。
中でも『眉墨』は珠玉。
どの短編も、
人に生きるちからを与えてくれる。
それも、そっと静かに、優しく。
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9つの短編集です。
どでもぼちぼち良かったです。
特に「トマトの話」と「五千回の生死」と「アルコール兄弟」と「バケツの底」が好きです。
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今から20年以上前に書かれた、昭和時代の宮本輝さんの短編集。
1日に五千回も死にたくなるって 一体 どーした?
なんか面白そうと思って買ったこの本が宮本輝さんとの出会い。
長編作家のイメージがあったのは気のせいか?
短編の名手かもしれない。
短編なのに1つ1つ中身が濃く、心にずっしり残る作品でした。
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内容(「BOOK」データベースより)
「一日に五千回ぐらい、死にとうなったり、生きとうなったりする」男との束の間の奇妙な友情(表題作)
トマトを欲しながら死んでいった労務者から預った、一通の手紙の行末「トマトの話」
癌と知りながら、毎夜寝る前に眉墨を塗る母親の矜持「眉墨」
他に「力」「紫頭巾」「バケツの底」等々、名手宮本輝の犀利な「九つの物語」
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情報科教員MTのBlog (『五千回の生死』を読了!!)
https://willpwr.blog.jp/archives/51330916.html