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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつか見てみたいけど、なかなかその機会がない。クラッシック映画館で、やってほしいな。
その日の為に先に読んでおきたい。
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大きな企てを行う前の興奮や、その後の気の抜けた寂しさと、そして気が抜けて敵の兵士にもはや強い怒りを感じることもない。心理描写の鮮やかさが印象的。
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ナチス支配下のチェコスロバキアの小さな駅を舞台に、自殺未遂から復帰した若き鉄道員の性愛と生死を描いた中編。
時間が入り乱れて話の筋を掴むのが難しかったですが、戦時下の緊迫と諦念に満ちた駅の描写が興味深かった。妙な読後感です。
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読後の最初の率直な印象は間抜けで「チェコ文学だなあ」といった感じ。チェコ文学らしさの定義がなんなのかは学者でないので決めきれないけれども、チャペック然りクンデラ然りどことなく暗い皮肉の利いたユーモアがあった。多分この先ずっと読みつがれる、ずっと笑いを伴うことのないユーモア。人生という暗がりの中で、何とか小さく息をする人間のユーモアだった。
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ユーモアとシリアスが渾然一体となって押し寄せてくる、100頁ほどの中編ながらとても濃厚な小説であった。新米駅員である主人公ミロシュは初体験のチャンスにやらかしたショックで性の迷走を続け、情事に振り回される駅員たちの姿は滑稽そのもの。とはいえナチス占領下のチェコには不穏さが付きまとい、通り過ぎる列車に乗せられた家畜の視線は何かに抵抗している様だ。性の喜劇と政の悲劇、そんな両極端なモチーフを畳み掛ける様な文体でイメージを幾層にも重ね混ぜ合わせ、やがて1つの行為に結実されていくラスト。やはりフラバルは面白い。
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ナチス統治時代のチェコが舞台
滑稽さと暗さ、あるいは重さと軽さのアンバランスの上の絶妙なバランス
性的な失敗からレジスタンスへ至る象徴的な転身という主題を織りなす語りも素晴らしいけど、差し込まれる数々の挿話もいちいちぐっとくるものがある。
ドイツ軍を念力で追い返そうとして戦車隊の前に立ちはだかってあっけなく轢き殺される祖父のエピソードとか。戦車の重さと念力の軽さ。
駅長の鳩とか。
駅舎内で女の子のお尻に公印をぺたぺた押して懲戒を受ける鉄道員とか。
「あんたらは自分の家にじっと尻を据えてなきゃいけなかったのに」
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中編なのに世界が広い。
戦時中のコミカルな日常。
なにげなく生きて、あっけなく死んでいく。
国境とか人種とか、後付けのくだらなさ。
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著者のような亡命作家?にはどうしても戦争下の殺伐としたやりようのない憤り、絶望、閉塞感、みたいなものを想像しがちで。実際明日がどう変わるかもわからない状況の中、右も左も誰も何をも信用したり寄りかかったりしていいのかわからない。。。そんな刹那的な中、わかりやすくエロが表現されてゆく。なんか70年代のしっとりしたエロが描かれていた漫画の世界を思い出す。(昔はサンデー、マガジンが主流でジャンプは子供の読む物って感じだったような)