紙の本
☆体育館の殺人☆
2024/04/21 07:53
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投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
雨の降る日、風ヶ丘高校の旧体育館で、放課後、放送部の少年が刺殺された。
警察は、密室状態という状況下、カギとなる15分間の間に体育館に唯一いた時間のある人物、女子卓球部部長の犯行だと決めてかかる。卓球部員の柚乃は、部長を救うために、学内一の天才と呼ばれている裏染天馬に真相の解明を頼んだ。
彼は、最初は断っていたものの、報酬10万円につられ、女子卓球部部長の冤罪を晴らすことになる。
現場に残った1本の傘から、様々な状況を検討し、矛盾点があれば排除していき、残った可能性をもとに女子卓球部部長の冤罪を晴らすやり取りは、シャーロック・ホームズを髣髴とさせた。
ただし、事件は万事解決とはいっていない。真相解明に向けて、裏染君は、追加報酬5万につられ、謎ときにかかる。
一時は密室の謎に辿り着きそうにもなるも、体育館という広い構造から、断念。
その前後の裏染君独自の調査により、《DVDの電源の謎》《遺留品の違和感》《現場に残された傘》《密室の謎》といったものが、次々と解決されていく。
真相解明パートは、シャーロック・ホームズの名言である「全ての不可能を除外して最後に残ったものが如何に奇妙なことであってもそれが真実となる」といったような、背理法等を駆使しての謎解きが展開されていた。
真相解明後のさらなる黒幕との対峙を含め、古典的かつ現代風で読みやすい作品だと思いました。
読者への挑戦もあるので、より楽しめると思います。
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単行本なのが途中でヘンな感じになってくるほど、ライトな鮎川賞受賞作。
手放しで賞賛は出来ないけど、まあキライではない。
学園ミステリに弱いだけである。うう。
米澤さんとか似鳥さんみたく、文庫のシリーズになればええかなー。
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放課後の旧体育館で、放送部部長が何者かに視察された。死体発見現場に居合わせた卓球部員・柚乃は、嫌疑をかけられた部長のため、学内随一の天才・裏染天馬に真相の解明を頼んだ。なぜか校内で暮らしているという、アニメオタクのだめ人間に……。
第22回鮎川哲也賞受賞作。
根っからのアニオタでミステリオタな若者が書いた本格ミステリライトノベル。
柚乃ちゃんかわいいけど、いまいち存在感が薄い。天馬は濃すぎる。キャラクターの造形は全体的に軽く、あと多い。
ところどころに挟んでくるアニメネタが旬すぎてあー……。という気持ちでいっぱいになるけれど、それはまあおいといて。
探偵役のキャラクターが都合よ過ぎるところは大いにあるけれど、ミステリ自体は大真面目にやってるぞ!という感じで進み、最後の真相解明のところは割とまじめにドキドキしながら読んだ。真相の説明の部分も濃く、そして長く、長く……。でも丁寧に進めているので、途中で置いていかれることがなかったのがよかった。
確かに謎自体にも論理のもっていきかたにもキャラクターにもつっこみどころは多いけれど、本格ミステリ書くぞ!とい熱さが楽しい本だった。
天馬&柚乃ちゃんペアでまた読んでみたい。香織ちゃんは便利キャラすぎて、登場は控えめにしていただきたい。
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鮎川哲也賞の最終候補タイトルが流れ始めた頃から、なにこのタイトルwと話題に上がってた作品。無事受賞されてわたしみたいな一般読者にまで届いたのが嬉しい。断片的に聞こえてくる内容からはちょっとアニオタよりの最近流行りのラノベ寄りミステリーかなぁ、と思ったけど読んでみるとさすが信頼の鮎哲賞。久しぶりに正統派密室ミステリーを読んだ!懸念してたアニオタ要素はただひたすら論理を展開していく流れの中でくすっと笑える息抜きポイントになって良かったかも、とまで思える。だるくならずノンストップ読み。これからが楽しみだー
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コアなファンの間ではなにかと話題になっていたらしいが、そういうことはまったく知らずに本屋で冒頭を立ち読みして購入を決定した。
なにより文章に魅力がある。わかりやすい描写と、きちんとしたロジックがとても心地よい。
小説の中だけで成立する論理で十分だと思う。現実には警察はあんなふうには対応しないだろうし(笑)。
ただ、探偵役のキャラクターが謎だった。むしろ彼の存在の方が大きな謎なんじゃないかと思うくらい。シリーズ化を想定して、これから謎が解けてくるのかもしれないが、これ1作だけだと、「ありえない設定」すぎてちょっと引く。
アニメネタは分かる人にはとても楽しいのだろうが、100%わからなくて寂しかった。たぶんアニメネタだろうなあということしかわからなかったので。
しかし後半の謎解きシーンは非常に勢いがあり、読み応えがあったし、エピローグもよかった。
次回作が楽しみである。
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頭から尻までぎゅうぎゅうにミステリしてるのを久々に読んだ。ほんと堅実な作品。
オタク設定の探偵役も、時々一言二言脱線する程度でそこまでぶれない。新人賞応募作で、脱線を繰り返すような無茶はできそうにないのは当たり前か。捜査において、探偵役が恣意的に質問に答えなかったりする部分に駄目オタク設定が活かされているけど、その恣意性がじゃっかん気になる。
推理の問題点が選評で指摘されてるけれど、自分程度なら気にならなかったかなあ。いかにもな伏線ににやにやしちゃう。
気に行ったのは第二章の探偵役のお披露目推理のつかみ部分。この探偵役の推理法も示されてるし、読み手としても、翻弄されるのが好みなので。よくあると言えばよくあるけど、やっぱりこういう流れはいい。
ただこんな自分でも、トリックについて疑問は浮かぶ。が、状況的に納得はできる。
ミステリ読み以外にはあまり勧められないかもだけど、面白かった。
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読了、89点。
**
雨の体育館で卓球部の部活に出ていた袴田柚乃は他の生徒と共に、体育館のステージ上で殺されていた放送部部長朝島の死体を発見する。
捜査の結果、ステージは一種の密室であり、そこで殺害を実行出来るのは体育館で一人になる時間があった卓球部部長の佐川先輩であるとされてしまう。
このままでは佐川先輩が逮捕されると思った柚乃は、2年生で中間テストで満点という信じられない点数を出した、校内に住む変人オタクの裏染天馬に部長の無実を示して欲しいと頼む。
第22回鮎川哲也賞受賞作。
**
ふと本屋で見掛けて、クイーン風、密室、オタクで頭脳明晰な高校生が謎を解く、みたいな売り文句に惹かれて購入。
創元推理文庫で鮎哲賞だったのも決め手。同じ売り文句でも乱歩賞だったりこのミス大賞だったら少なくとも安心感はなかったと思います。
さて、作品としては最近ブームの青春ミステリ的な軽い文体やアニメ漫画のオタネタで読み易い点がまず評価されます。
ちなみに雰囲気で笑わせてくれるのでネタそのものを知らなくても問題はないかと思います、実際私は聞いたことがある程度のものばかりでした。
とは言えオタネタが嫌いだとさすがに厳しそうですが。
でミステリとして見れば私は非常に良い作品だと思います。
クイーンは余り読まないのでこれがクイーンばりのロジックかはわかりませんが、ひたすらロジックでゴリ押す展開は良く出来てます。
さらにあの人が犯人じゃないのはこれこれこういう理由で直感的にわかるけれど、それじゃあ聴衆が納得しないから、
パフォーマンスとしてロジックを展開したんだ
という部分は非常に素晴らしかった。
またここで描かれる伏線が本当に細やかで、しかも最初に読む際は綺麗に文章の中に埋もれています。これがネタが明かされた後に立ち返って読むとなるほどと思わせてくれる。余りのさりげなさにもう少しだけアピールさせてみても良いんじゃないかなと思う部分はありましたが。
エピローグも私好みのツイストの効いた展開でここも好感が持てました。
ベタ褒めなのはちょっとどうかと思うので2点ほど。ネタバレを含むので最後に纏めて。
とりあえず処女作で読んだ後ここまで興奮した作品は、おそらく深木章子さんの『鬼畜の家』以来。
続編への布石も打っているので是非ともシリーズ化してくれたらなぁと思いました。
ということでいろんな人に読んで欲しいなと本当に思えた久々の作品です。このレビューを読んで少しでも気になった人が手に取って頂けたら幸いです。
さてネタバレ含む部分です。
まず文章力というか描写力についてですが、この点は今度に期待、と言う部分があります。
本作のトリックの肝である体育館からの脱出シーン、ここは最初に演劇部の面々が芝居として再現しています。がこの部分が私にはどうにも想像し難かった。体育館のその周辺の様子の描写が綺麗に呑み込めていない段階で出て来たのと、
芝居風に再現と言うことで読み取るアンテナがやや下がった為かも知れません。
もう���点としては、少しだけ引っかかった場面。
事件後、天馬が旧体放送室でDVDを再生するシーン、私はTVの入力がDVDデッキだったことが、その前日演劇部が放送室でビデオを見てから天馬がDVDを再生するまでの間に、誰かがDVDを見たことの証拠かと思っていつ語られるのだろうと思っていたら完全にスルーでした。
これが非常に残念で仕方ない。というかそこが完全スルーだったのはどういう意図なんだろう。
正直なところここを著者に聞いてみたくなりました。
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体育館で放送部の部長が殺害される。現場は密室状態。容疑者は卓球部の部長。卓球部員の柚乃は校内に住むアニメオタクの天才に助けを求める。
本格パズル系のミステリ。粗を探せばいくらでも出てきそうだが、十分に面白いしパズル要素も楽しめた。オチに一捻りある所も私好み。あとはキャラクターの魅力とストーリーの整合性があれば良かった。探偵以外はちょっと影が薄過ぎるし、ストーリーはちょっと強引。またアニメネタはほとんど解らなかった。
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放課後の旧体育館。その舞台上で、放送部部長・朝島友樹が何者かに刺殺された。
外は激しい雨が降り、現場の舞台袖は密室状態だった。
現場近くにいた唯一の人物、女子卓球部部長・佐川奈緒のみに犯行は可能だと、警察は言うのだが…。
死体発見現場にいあわせた卓球部員・袴田柚乃は、嫌疑をかけられた部長のため、学内随一の天才・裏染天馬に真相の解明を頼んだ。
なぜか校内で暮らしているという、アニメオタクの駄目人間に―。
第22回鮎川哲也賞受賞作品です。平成生まれの現役大学生さんだそうで。
若いなぁ~。
(そう思って読むと、あの少々イタい「受賞の言葉」や各章のタイトルも、まぁアリかな。と)
まずはなんといってもタイトルですよ。どこの風変わりな建築家が建てた『館』かと。
ここでなんだか肩の力が抜けました。いい意味で。
そこへ襲って来る、予想を裏切る論理の波。
いや、こんなロジックは久しぶりで、感動しました。
もちろん選評にもあるように粗はあるんですけど、たった一本の傘からここまでの論理を組み立てられるなんて。
これは本当に素晴らしいことです。
最近の記憶にある学園ものは、どれもこれも緩~い日常の謎系で。少々食傷気味であったのですが。
学校を舞台にがっぷり「殺人」と組み、そしてこれだけの論理が構築された作品。
それだけでもう、嬉しくて応援したくなっちゃうなぁ。
警察の無能があり得ないほどだったり、オタクネタがいまいちハマらず、笑えなかったり。
だいたい学校に住めないから!
などなど、いろいろありますが、まぁ雰囲気的には東川作品?
新人さんへのご祝儀替わりということで、手に取ってみてあげてくださいな。
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第22回鮎川賞受賞作。
高校で起こった殺人事件をアニオタの高校生が解く学園ミステリ。
一見ゆるいラノベ風で、ありがちなキャラ設定。かなり警察が甘かったりなどありえないと言いたくなるところも多々あるが、探偵役が登場するとなんとクイーン並みに論理をガンガン打ち出して推理を構築していき、そのギャップが新鮮で面白かった。
著者は1991年生まれということなので、全体的な雰囲気が若いのも頷ける。これからロジックを磨いて新本格の旗手となってくれればと思う。
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主人公の探偵役がアニメオタク設定。誰にもわからないアニメネタで喋っているのが非常に鬱陶しい。作者もこんな人なんだろうなー。
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鮎川賞は、昨年からちょっと微妙。
綾辻さんの館シリーズをパロっているらしいが、アニメネタが多くて、さっぱりわからない。
放課後の体育館で放送部部長の遺体が発見される。当日の大雨や扉の状況からして密室。さて犯人はー。
学内一の天才、裏染天馬が探偵役。第一発見者の柚乃の兄が刑事というベタな展開。
王道を行きすぎて、目新しさがないのと、内輪受けすればいい、というスタンスの内容にちょっとガッカリ。
ミステリだからミステリネタを入れるのはいいが、それ以外のアニメネタ等のコラボは強引すぎやしないか。それをとると、さらに平平凡凡になってすまうが。
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ストレートな題名で、気になって読みました。
面白かったです。
今後、シリーズ化しそうな終わり方でした。
美術館の殺人とか、図書館の殺人とか、学生会館の殺人とかでお願いします。
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「抜群のリーダビリティ」という売り文句だったが、感覚としてはライトノベル。探偵役がアニメオタクという設定で時折ギャグやネタが挿まれるのだが、それもなんだか上滑りで「寒い」。オタク設定に物語への必然性が全くなく、もっと謎解きに絡んでいたらよかった。
なんて言いたい気持ちもありますが、幕が下りた体育館のステージ上を「密室」としてとらえ、小さな手がかりから論理を展開していく流れは面白いです。特にヒントが出揃ってからの解決編は、ひとつの証拠品をもとにロジックを何層にも積み重ね犯人を絞り込んでいく過程に感心します。
鮎川哲也賞の選評では論理の穴を指摘されていましたが、僕自身はあまり気にならずに楽しめました。
関係者一同を集めての犯人指名の理由付けやエピローグ、なによりラスト一行のセリフに本格ミステリへの捻くれた愛情を感じます。
この作者は21歳の現役大学生なんですね。今後に期待。
最初、地味だと感じた『体育館の殺人』というタイトルも次第に味わい深くなってきました。これ「館」シリーズのパロディ(オマージュ?)だったんですね。やっぱり捻くれています。
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つい最近「乱歩賞と日本のミステリー」という本を読んだ。
受賞作第一号、仁木悦子「猫は知っていた」から、1999年の新野剛志「八月のマルクス」まで、40年以上に及ぶ受賞作品が、当時どのような評価を受け、その後作家がどうなったか、あるいはミステリーの歴史はどう変遷してきたか、という非常に興味深い書だ。
その中で、本格推理に対して社会派の台頭、あるいはその両者の棲み分けに作家や協会がどういう立ち位置で関わっていたかも描かれている。
本格という名に溺れ、トリックや謎解きに終始し、あまりにも現実離れした作品から読者が離れていったのは言うまでもない。そこに松本清張が現われた。つまり社会派である。
トリックを駆使しながら、殺人に至った動機や犯人の背景といったもの、いわゆる人間性を細かく描くことで、“机上の謎解きお遊び”ではないリアリティのある推理小説として、新しい読者の心をつかんだ。
いかに本格推理と言われるものでも、人間がしっかりと描かれていなければ、お遊びの域を出ない小説になってしまう。
このような“本格派推理小説”で共感できる作品が少ないのは、あまりにも人間の感情や存在というものが軽んじられているからだ。キャラクターが現実離れし過ぎているからだ。
この作品で言えば──
自分と同じ高校に通う生徒が死んだのだ。同級生や同じクラスの子が死んだのだ。
しかも、交通事故とかじゃなくて、殺されたんです。
交通事故で死んだって、よほどハブにされている生徒じゃなければ、若き身空で生涯を終えたのだから、周りの近しい多くの生徒たちは、まず哀しみに暮れるはずでしょう?
そのうえ、この事件は生徒が学校内の体育館で“殺された”身近な殺人事件なわけだし、最初に驚きと哀しみがあって、次にその犯人が学校の生徒かもしれないと知ったら、逆に恐ろしさと怖さという感情が湧き上がって当然なはずなのに。
にもかかわらず、演劇部の生徒たちがはしゃぎながら現場を再現したり、刑事の取り調べに冷静に応対する生徒、はたまた登場する高校生が彼の死を悼んでいる様子が一切ないのには何とも合点がいかない。
こんな生徒たち、現実にはいるわけないじゃん、てね。
それを作者が、“まったく、高校生というやつは”という一言で括って、実際の高校生もこんな感じだよと読者に納得させようとすることに、まず納得がいかない。
いくら“本格推理”だから、あるいは「鮎川哲也賞」でトリックや謎解きがメインと言っても、もう少し人間というもの、人の心の揺れ動きをしっかりと書き込んでほしいと思うわけです。
──その他の疑問に感じた一部
1.学校の試験が全教科満点の天才生徒だから、警察も解決できない難事件を解明できるはずだという能天気な発想。
そんなこと言ったら、東大の法学部や医学部に合格するような高校生はみんな名探偵になってしまう。
2.生徒たちの、時間に対するあまりにも正確な記憶力。
「正確には覚えていないけど、三時十五分くらいじゃなかったかな」という台詞。
五分刻みで自分の過去の行動を答えられたら、充分に正確な記憶だよ……。
3.「動機には��まり興味がないらしい」──。これが高校生名探偵裏染天馬の信条らしいが、同様に作者自体も動機にはあまり重きをおいていないようだ。でも、殺人事件というのは、ホワイダニット、動機が最も重要なのじゃないか?
などなど、ツッコミどころは唸るほどあるのだが、それでも、高校生探偵の論理的に謎解きを展開していく姿は、まずまず評価できる。(全く理解不能なアニメオタのネタには辟易するけれど)
殊に、解決編だけで終わらずに、最後のエピローグがあったのが良かった。
鮎川哲也自身、確かあまり動機とか人間とかを重視しない作家だった(私は高校時代彼に嵌り、結構な作品数を読んだ気がする)から、受賞作としてはこれで充分なのかもしれない。
作者はまだ大学生ということなので、今後の一層の精進に期待し、本当に人間を真摯に描いたうえでの、よりレベルアップされた本格ミステリーを書き上げてくれることを願いたい。
館シリーズのパロディということなので、次の舞台は図書館ですかね、やはり。