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ゲイルズバーグの春を愛す みんなのレビュー
- ジャック・フィニイ (著), 福島 正実 (訳)
- 税込価格:990円(9pt)
- 出版社:早川書房
- 発売日:1980/11/01
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文庫
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紙の本
時のかなたへの憧れが、心に静かに満ちてくる
2009/02/08 04:10
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイム・トラベル小説の素敵な魔法使い、ジャック・フィニイ。タイムトラベルとロマンスをブレンドさせた多くの作品のなかでも、本短篇集に収められている「愛の手紙」と、ロバート・F・ヤングの短篇「たんぽぽ娘」の二篇は忘れられません。
本作品集の三年前に刊行された著者の短篇集『レベル3』(1957年刊行)が、異世界とのコンタクトをスリリングに、スリラー風のタッチで描いていたのに比べて、本書『ゲイルズバーグの春を愛す』(それにしても、なんて素敵なタイトルなんだろう)では、時のかなたへと旅立ち、溶け込んでいく人たちの姿が、これ以上ないというくらいあたたかく描かれていますね。
「ノスタルジックに過ぎる」「単なる逃避でしかない」と嫌う方もいらっしゃるかもしれない。でも、わたしはそこが素敵だと思うんだなあ。過去への憧れを、タイムトラベルというロケットに乗せて打ち上げた作者の思いが、この宝石箱のような短篇集の中に煌めいている、そんな気がして仕方ありません。
収められた10の短篇のなかでも、「クルーエット夫妻の家」「大胆不敵な気球乗り」「愛の手紙」が好きですね。
内田善美さんの手になるカバーの絵もいいですねぇ。氏の“ゲイルズバーグ・ストーリー”、四つの作品を収めた漫画『かすみ草にゆれる汽車』も、機会がありましたらぜひ!
紙の本
美しい時代に還る
2002/06/29 11:00
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カズイ・ヤナギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今までこの作家のものは知らなかったのだが一気にファンになってしまった。
古き良き時代を愛しながら、でもそれに留まらずちょっとひねりがあり、時にはブラックのたきいたストーリィ達の短編集。
古き良き時代を描くと往々にしてちょっと鼻につくものになりがちだけれどこれはそんなことは一切無い。
古い時代と人々を心から愛し、そしてそれが過去になった時も愛し続ける人とモノ。
どの話もそれぞれがとてもやさしくてユーモアにあふれている。
紙の本
愛の手紙
2022/10/11 14:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
美しい題名に惹かれました。ノスタルジックな雰囲気で読んでいて懐かしく切なくなるような素敵な短編集でした。中でも「愛の手紙」がとても良かったです。