紙の本
バランスがちょうどいいぐあい
2020/11/08 21:43
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
貫井作品は、買おうかどうか迷う。
面白いのは分かってるけど、しんどさも大きい。
どちらが優るか、迷うところだ。
でもこの本は、あまりしんどくなかった。
登場人物が多くて、それぞれの視点で描かれるから、
慣れるまでが大変。
でも、いったん慣れると、それぞれの見える世界が面白い。
で、ミステリーとして、犯人は、やっぱりあいつだった。
でも、怪しいけど、無理だと思ってたんだよね。
それが、きちんとクリアされて、納得。
やっぱりあいつかという達成感と、
なるほどそうだったのかというやられた感とのバランスが
ちょうどいいぐあいで、面白かった。
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一気に読める
2018/03/04 13:40
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投稿者:ケイ - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物に個性があり、悪人とか善人とかで線引きできないそれぞれの思いや人生、考え方がある。
前半はたくさん出てきて混乱するが、後半は収れんしてきて加速がつく。長さを感じさせないスピード感だった。
仕事では他人の目を気にしない主人公が妻に対しては極端に遠慮するのがどうにもすっきりしない。
判断力も洞察力もある人間があんな致命的とも言える判断ミスをするだろうかとも思う。
人間ってそんなものか。
細かいことはともかく、面白い。
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登場人物に問題
2022/04/16 06:34
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
個性に欠けるかな……だからか、区別がつきにくいです。もう少し、人物のかき分けをしてくれたら、読みやすかったのに。読み終わった後、再読したらわかりました。読み返さないと、よくわからない小説はね
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後悔と真実の色
2013/02/06 09:52
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投稿者:みーすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
幻冬社文庫
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いつもの貫井作品より、読んだ後の心に重く残る人間の裏側の重さの感じは無く、警察小説然とした読後感だった。残念なのは、終盤途中で犯人が何となく解ってしまう点。
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悔やんでも悔やみきれない事件。
自分のせいなのは間違いない、
これから先それを背負って生きていく、
が、背負い続けるにはあまりに重く…。
謎解きメインでないからいいんだけど、
解決が余りにもあっけなかったかなあ。
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【81冊目】貫井徳郎『後悔と真実の色』山本周五郎賞が好きなので、購入しました。
前半の人間模様を描く部分は冗長な感じがして、大して興味を持てませんでしたが、主人公が窮地に落ちていく後半から謎解きはなかなか良かった!詳しくは書けないけれど、警察小説なのにあの展開はかなり意外。
後悔ってハードボイルドの匂いがする。普通、主人公は自分の行ったことを悔いたりはしないものだから。それは、主人公がいつも自分が正しいことをやっていると、自分自身の行動に自信をもっているから。でも、現実はそうじゃない。人間は誤って、後悔して、それの繰り返しだ。だからこういう小説で主人公が主人公たりうるのは、後悔とは関係のない部分で見せる高い能力ゆえ。
後悔ばかりの僕にも、必要なのは高い能力なのかな。さ、仕事がんばろ!
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長編。前半は何故かいろんな描写や登場人物の説明が多く、話が展開していかないので退屈したが、後半になって主人公の身に降りかかる出来事や前半が伏線になっていたことが段々とわかるようになり、加速度的に面白みが増してきた。
余韻を残す最後も良かった。
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『慟哭』を読んだとき、この作家はもう少し年齢が上だと思っていた。今回、1968年生まれと知り、驚いている。山本周五郎賞受賞作品というのは充分頷ける。670ページを越える長さだが、一気に読みきった。
事件の真相だけでなく、主要人物の心理、境遇まで練りに練られていて、脱帽。
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“悪”を秘めた女は駆除する―。若い女性を殺し、人差し指を切り取る「指蒐集家」が社会を震撼させていた。捜査一課のエース西條輝司は、捜査に没頭するあまり一線を越え、窮地に立たされる。これは罠なのか?男たちの嫉妬と裏切りが、殺人鬼を駆り立てる。挑発する犯人と刑事の執念。熾烈な攻防は驚愕の結末へ。第23回山本周五郎賞受賞作。
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警視庁捜査一課九係の西條という刑事が主人公で、タイトルは本の中で直面する出来事に対する主人公の心情か?
捜査一課九係の一筋縄ではいかない面々と一癖ある所轄の刑事たちが捜査の中でみせる苦闘、心情を描いている。
謎解きだけだと、これだけの本の厚さはいらない。スカット爽快というものでもない。警察内部の人間群像をじっくりと読ませる本と思う。
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面白い。単純に事件を捜査する警察官の小説ではなく、警察官を人として描いてある。
文句なく面白かった。
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前半は淡々、後半は怒涛の展開。
長過ぎる感はあったものの、飽きることなく読み切れた。
事件や犯人云々ではなく、警察内部のイザコザがメインの警察小説。
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前半、登場人物が多く誰がだれだったっけ?って感じでなかなか読み進む速度が遅かった。しかし、主役の刑事が退職させられるところからかなり速度が上がった。伏線バリバリ張りすぎで、あとで読み返すとあーそうか、って感じかな?でもおかげで途中犯人わかっちゃいました。
刑事がホームレスになって行く姿をみると、人間て、簡単にすべてを失っていくこともあるんだなあ、なんて妙にリアルに感じてしまった。
ページ数多かったが、かなりおもしろいく読ませてもらいました。最近時間がなく細切れでしか読めなかったのが非常に残念。
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主人公 西條がホームレスにまで転落する部分に無理があるが、グイグイ引き込まれて読み込んだ。久しぶり。人間、一歩間違えると全く違う人生を歩む可能性があるということと、周囲への心遣いは必要だということが心に刻まれた。