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紙の本

弦楽四重奏団のラストコンサートを描く

2012/11/25 21:10

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

弦と響というタイトルから連想されるのは、弦楽器を使ったクラシック音楽に関するものであろう。本書はある弦楽四重奏団にまつわるストーリーである。弦楽四重奏はバイオリン二人、ビオラ1人、チェロ1人から構成される演奏スタイルである。室内楽の中では最もスタンダードなスタイルである。オーケストラを聴きなれている人にとっては、同じ弦楽器族で音域の異なる楽器による曲になるので、やや表現の幅が狭く、退屈だという印象を持っている人もいるかもしれない。

 しかし、弦楽四重奏のために結構大勢の作曲家が曲を書いている。また、たった4つの楽器、しかも同族の楽器同士のアンサンブルなので、きわめて密度の濃い音楽が奏でられるという特徴がある。一つでも音程が狂うと全体に大きく影響し、音楽は成立しない。言わば骨組みだけの音楽になるので緊張感も他の比較にならない。

 本書ではこういう弦楽四重奏団の最後のコンサートを巡って、四重奏団の4人の奏者のみならず、ホールのマネージャー、タウン誌の記者、四重奏団のマネージャー、奏者の家族など、周囲にいる人たちに心境や経歴などを語らせていく。

 小説なので音楽自体ではなく、人間関係に意味を持たせている。やはりこういう特殊な世界を描く作品については、多少とも内部事情に通じている方が楽しめるような気がする。その点では四重奏団に題材を取ったこの作品はだいぶ損をしているようだ。

 人間関係を描くにしても、本書ではこの世界にしてそれほど驚くような事件が起きるわけでもなく、淡々と描いている。焦点が当てられているのはリーダーのファースト・バイオリン奏者くらいなものであろうか。個性的なリーダーは皆からその性格や行動について語られている。

 これは現実にモデルがあるのか否かは分からないが、固定ファンを持ち、経済的にも安定している室内楽の楽団運営はきわめて難しい。本書でも伺えるのだが、ホールの運営も然りである。楽団の運営はそれを形成する奏者同士の人間関係によるところが大きいが、ホールはやはり経済的な支えがない場合には直ちに破綻してしまう。創設当初の理想を維持できるのはほんのひと握りのホールだけであろう。

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2012/12/15 10:36

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2012/10/30 06:24

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2015/10/26 19:01

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2023/10/05 07:43

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