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投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
マインド・コントロールって特殊な環境でないと、と思いがちですが、家庭内でも学校でも身近にある問題なのでしょう。
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マインドコントロールの歴史的研究や、日常での利用などについて詳しく書かれている。
人は無意識のうちにマインドコントロールされる可能性がある。この本で得た知識は防御線になる。
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マインドコントロールは、人の心理にあるトンネル効果、斜めに座り、視線を合わせずに語りかける自由連想法、転移と逆転移、無視→支配→逆説的段階→飴とムチ、リフトンの八つの要素といった手法を利用している。
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自分の感情をもっとコントロールできるようになりたい、そのヒントがないかと思って購入。
あまり自分をコントロールすることに関する情報はなかったが、人がどのようにして洗脳されていくのか、その仕組については非常に興味深かった。
自爆テロを起こす人たちの心理、オウム真理教についてなど具体的な事例も書かれている。
自分のマインドを守っていくためにも、その仕組を知ることは重要だと思えた一冊。
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最近は脳関係よりも、発達障等の著作が多かった筆者が、「脳内汚染」以来か?、久しぶりに脳機能の面について書いた本だと思う。
まず、筆者が書いてある通り、(日本語の)マインド・コントロールや洗脳についての医学的な見地の書籍は少ない。脱退プログラムなどや事例の紹介などがメインになっている本がほとんどだと思う。その点、本書は、心理学的なアプローチを、歴史的に説明することで、マインド・コントロールの技能がどのように発見され、それを脳機能の面から解釈しているかがわかると思う。
内容としては、マインド・コントロールが有名になった事例を挙げてどのような効果があるのかが説明したうえで、無意識の心理学(催眠等)と行動心理学(古典的条件付けやオペラント条件付け)などの心理学的な研究成果を説明している。そのうえで、旧ソ連、アメリカCIA、中国などの組織的な実験等なども紹介している。
最後には、マインド・コントロールの5段階や、洗脳を解く、でプログラミングについても述べている。
個人的にこれだけわかりやすかったのは、苫米地英人氏の「洗脳原論」以来かなと思う。おすすめの本。
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とにかく事例の列挙で全てが網羅されているので、
それほどインパクト、特に著者の強い主張は感じられなかった一冊だ。
ポイント。
属している小さな集団のメンバーがどう考え、どう行動するかと
いうことも意思決定を大きく左右する。小さな集団がトンネルの
役目をして、彼らの視野を他の選択肢が無いところまで
狭めてゆく。トンネルの中が世界のすべてとなれば、
もう自分たちが狭いトンネルの中にいるとは思わなくなる。
(テロリストをつくる手段)
「勉強しないと大学に落ちるぞ」よりも「頑張れば、A大学に
合格できるかもな」とぼそっと言う方が、間接的に無意識に
届くので効果的。
社会の中で、つながりと自分の価値に対する欲求が
うまく満たされないとき、その欲求を手っ取り早く満たしてくれる
ものに溺れる危険が高まる。
<この二大欲求がポイント>
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マインドコントロールとは人の思考や感情に影響を及ぼすことにより、思い通りに行動を支配すること。無意識ではなく行動に働きかける。希望を約束することで、実際にそれを現実にしてしまう。我々は普遍的な価値や使命を人生に求めようとする願望を秘めている。
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マインドコントロール,洗脳関係といえば苫米地さんが有名ですが,
彼の本は面白いのだけれども,胡散臭さが半端ない。
本書は,苫米地さんとは違い,
ある程度,距離を取った書き方をしているので――
もちろん,恣意的な部分もある――,好感が持てる。
内容も面白いし,文章も読みやすい。
テレビばかり見ている人は,取り合えず,
本書を読んでみるといいんじゃないのかなぁ…。
少しは目が覚めると思います。
やけに文章が上手いなぁ…と思っていたら,
小笠原慧のペンネームで小説を書いているんですね。
しかも,『DZ』(角川書店)で第20回横溝正史賞を受賞している。
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非常に内容が濃い、良書だと思う。
以下、気になった部分の要約
❊マインドコントロールする側
他人も自分と同じ人間だと感じる共感性の乏しさ
故に他人を思い通りにすることに罪悪感を感じず、他人を支配する快感が中毒のようになる
❊マインドコントロールされる側
不安定な愛情環境(気まぐれ、拒絶、否定的なことばかり言われるなど)で育つと、愛着において安心できない傾向がある
愛着不安の強い依存性パーソナリティーの人は、一旦そこに依存関係が出来てしまうとその存在無しでは生きていけないと思い込んでしまう。
❊マインドコントロールの原理と応用
①情報入力を制限する、または過剰にするー外界から隔離する
②体も脳も慢性疲労状態におき、考える余力を奪う
③その上で、確信を持って救済や不朽の意味を約束する
隔離、疲労により、それらはいっそう光輝く希望に感じる
④人は自分を承認してくれた存在を裏切れない
暴力団員が巷の若者を闇の世界に引きずり込むなどの場合も、その力の源泉は、自分をのことをわかってくれた、という思いであることが多い。
⑤自己判断を許さず、依存状態におき続ける
③、④も主体的な行動や自立に結びついていくならば、むしろいい学びの場だったかもしれないが、支配するものだけが意思決定を行い、本人はただそれに従うということだけを求められる場合、悪質なマインドコントロールと言えるだろう。
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面白い本ではある。いわゆるハウツー本ではないので自分のメンタリティをどうにかしたいという人には向く内容ではない。
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メモ
P25
神風特別攻撃隊---強い集団のプレッシャーのもとでは、「裏切り者」となることは、命を失うことよりも恐ろしいことなのだ
P49
自己愛性人格構造は、肥大した自己愛や幼い万能感と、他者への共感性の乏しさや搾取的態度を特徴とするものだ
P93
クーエの自己暗示療法---劇的な効果をもたらしたのは心因性疾患だったが、ぜんそく、てんかん、脊柱側弯症、結核性髄膜炎などの疾患にもある程度の効果がみられた。--完治またはコントロール良好になった。
P100
カール・ユング---内面は非常に不安定な人。自分の絶対的な崇拝者や帰依者を必要とした。カルト宗教と似た構造が認められる。
P117
催眠を諜報活動や謀略に利用できないかというアイデアは、米軍の一部にあった。ヒトラーを暗殺することはできないか、戦略軍務局(OSS)は真剣に考えていたという。
P130
(エリクソン---ダブルバインドの技法は、日常でも使えそう。子どもを上手に叱ったりするときに)
P133
依存性パーソナリティの人は、強引な人や押しの強い人を選ぶ。命令や押しつけに逆らえず、相手の言いなりになりやすいだけでなく、自分の命令し強引にふるまう人に敬意を抱きさえする。
(→P146まで読んだ /// 続きは後で )
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その名の通りマインドコントロールの解説書
意識していなかったけど”ダブルバインド”はたまに使っているかも
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寝る間を惜しむ程、興味深い内容。マインドコントロールされた人間や団体、そのメカニズムや実際に起こった事件だけではなく、マインドコントロールの技術や解法まで記載する。マインドコントロールの手法を施せば、いとも簡単に、人間は洗脳される。メカニズムを知ることは、自己防衛にも役立つ。極限状態まで追い込む時点で、巧みな勧誘、弱った精神状態であり、太刀打ちできるかがわからないが。人間って思った以上に、脆いんだな、と感じさせられた。
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自分以外の人の行動を理解するには、その人の心理を理解する必要があるなあと、感じています。
そのため、コミュニケーションや心理学に関係する本を、読む機会が増えてきました。
この本は、以前読んだ佐藤優著『人に強くなる極意』で紹介されていたので、読んでみることにしました。
本書のテーマは、相手の心と行動を、自分の思うように変えてしまう「マインド・コントロール」。
まず、「なぜ人間は騙されてしまうのか」についての解説が書かれ、次にマインド・コントロールが行われる過程について、「無意識」「行動心理学」という2つのキーワードから説明がされています。
繰り返し書かれている記述に着目すると、マインド・コントロールが行われやすい状況として、以下のような形があるのだと、理解しました。
・周囲からの情報(5感)を遮断すること
・その状態を続けた上で、(加害者に)都合の良い、特定の情報を与えること
そして、その状態に陥る理由、さらにはその状態から脱出するための条件として、「つながりを求める」という、人間の基本的欲求がからんでいるという部分も、興味深く読みました。
マインド・コントロールというと、特殊な状況に置かれた不幸な人が、被害を受けるような印象がありました。
しかしそのベースとなる心理操作については、モノを買う場面や教育の現場等においても、日常的に見られるものなのだなあと、この本を読んで認識しました。
最終章のマインド・コントロールを「解く」技術については、さらに詳しい説明があればいいなと感じました。
でも、この分野についての基礎的な知識を得るためには、自分のような専門外の人にも、理解しやすい一冊だと思います。
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著者は、パーソナリティ障害や依存症の治療にも通暁した精神科医。
マインド・コントロールについて様々な事例(テロ・オウム真理教・CIA等)が挙げられており、その仕組みや歴史がわかりやすく解説されています。
最近、自己啓発としての禅に興味があった私にとっては「宗教的修行と洗脳は既成の価値観の消去という点で紙一重である」という部分が印象的でした。
昨今の情報技術の発達により、マインドコントロールというものは思いのほか身近にあるのかも知れません。
自衛の手段としてこういった知識を身につけておくのも有用だと感じました。