電子書籍
みんなでお見送り
2022/09/02 20:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
死にゆく艶と彼女のために家族を捨てた男、春二とのあいだに流れる時間は静謐です。美しくも強かに生き抜いていく女性たちと、振り回される男たちとのコントラストも鮮やかでした。
投稿元:
レビューを見る
星三つ半くらオ製にいな感じで、いいんだけどすごくはないかも。艶という女性にかかわりのある人たちにおとずれる日常を描くことで、おとことオンナのあいだにある不可解なできごとを浮き彫りにしている。他人にはわからない人への思い、わからない
んだろうな誰にもとやはり思わせるお話です。
投稿元:
レビューを見る
自分はここまでは行ってない、という安心感、似たような気持ちを抱えながら平凡に生きていることの焦燥感…。またしても荒野を読んでしまうのは、そんなことを味わいたいからかなあ?
投稿元:
レビューを見る
映画化されるということで読んでみたが、謎に満ちた本だった。
もう少し、複数の話がつながるところがあるとよかったかなぁ。
投稿元:
レビューを見る
つやに関わった人のいくつかのお話。
映画化ということで読んでみました。
艶が全然出てこないので、どういう形で繋がっていくのかなぁと思いながら読みましたが、艶目線でのお話は、いつくるのか・・・と思っているうちに終わってしまった。
この不思議な感じが、この本の魅力なんでしょーかね。
投稿元:
レビューを見る
行定勲の解説は、この小説への私が持った思いとは、少し同じで少し違う。
松生の行動が、愛の証明であるとは私には思えない。
登場人物の多くが狂ったように見えるが、それが愛の深さ故とは思えない。
このなんだか歪な行動や言葉や思いは、何と表わしたらいいのかわからないけど、なんだか異様なものだけど、その異様さが、小説らしさであり、この不思議な空気をつくっているのだろうな、と思う。
後半に行くにつれ、なんだか艶の実態がみえてきて、艶よりも、その周りの人々の魅力が、人間らしさがにじみ出てくる感じがする。
すっきり!する小説じゃないけど、小説らしい小説だなと思う。
これ、どんな映画になるん?
スペインからオランダへの移動中に読了
投稿元:
レビューを見る
いったい何が伝えたい小説なのか、理解不能。
恋愛小説と書かれていたから手に取ったのだけど、、これははたして恋愛?
結局、艶がどんな恋愛をしたのか、まったく読み取れない。
それぞれの登場人物にしても、なぜその人が選ばれたのか、よく分からず。。
なぜこれが映画化されるのでしょう。。?
投稿元:
レビューを見る
死の床についている男ぐるいの女性、艶とそれに関わる女性たちのお話
艶と直に関わるのはもちろん男性ですが、それぞれの男性というフィルターを通して見える艶は女性なら気にしたくないの気にせずにはいられない存在だと思います
艶と関わるどの女性も現実と向き合うことを避けているところがあり、
本能に従って現実を生きている艶に心を揺さぶられるのかな?と思ったり
“他人を傷つけるとかこの世から消し去ってしまうとか、そんなひどいことをするにはそれに見合う分量の思いや感情が必要なはずだ”
誰かを傷つける自分では、自分を愛せなくなるから嫌だという自己愛もあるかもしれない
映画化されますが大竹しのぶさんの役、本当にハマリ役だと思います
投稿元:
レビューを見る
男狂いの女がひとり、死の床についている。
その名は艶。夫・松生はかつて妻子を捨て艶と出奔したのだった。
艶の危篤を、彼女が関係した男達へ告げずにはいられない松生。
だがその報せは、彼らの妻、娘、恋人、愛人たちに予期せぬ波紋を広げてゆく。
平穏な人生に突然割り込んできた女の存在によって、
見知った男が別の顔を見せ始める。
一筋縄ではいかない男女の関係を描く恋愛長編。
大人の話やな・・・
艶の魅力が良くわからなかったけど
でも松生はなぜ、艶の関係した元男達に必死に伝えようとしたんだろう
最後は自分のものだと見せ付けたかったの??
それとも、朽ち果てた最後の姿を見せたかったのか・・・・
結構、想像に任せる部分が多いので、捉え方は人それぞれかな~
映画化もされているみたいなので、こういう話は映像として見て
一緒に見た人と感想を語り合うのが楽しいかもしれないなぁ
投稿元:
レビューを見る
死にゆく艶と関わった人達の話。
暗い。
いろいろあった女とはいえ晩年が辛いな。
自業自得と言ってしまえばそれまでだけど。
井上さんの小説に嘘はないとは思うけど
共感できるかは別だ。
投稿元:
レビューを見る
容姿が美しく、男性を異常なほど求める艶という名の女。艶の現在の夫である松生は、艶と関係してきた男たちに、艶が死の間際にいることを伝え、それを知った彼らの妻であったり愛人や恋人の心情の動き等を書いた物語。他の人物が回想することで艶という女性の個性を表現しているため艶がどのような女性なのかいろいろ思考させられてしまう。自分の読解力がないからか、経験不足だからなのかしりませんが、一つひとつの話がこれで終わり?というように感じてしまった。しかし話自体はおもしろく、読み進めていくうちにどんどん引きこまれていった。
投稿元:
レビューを見る
初の井上荒野。
すらすら読めたが、何とも不完全燃焼気分。
男性陣、全員魅力なし。
別な作品に期待!
投稿元:
レビューを見る
全体的に読むのが辛く捗らなかった。大人も通り越すとこんな風に、諦観したままこっそりと混乱したりするんだろうか。分かるような気がする。
映画になんかしちゃだめな作品だと思う。このままでいいのに。
投稿元:
レビューを見る
行定勲の解説が、解せない。
なぜ、映画化したくなるのか??巨匠には、良書に読み解けるのか。
まったくホレる要素が、どの人物にもないのに恋愛小説として
売られているところに、疑問が残るけど
そこが小説のおもしろさ??というふうに、自分を納得させてみる。
「切羽へ」のほうが、数段上。
投稿元:
レビューを見る
映画は観てないのでなんともいえないが、原作読む限りではそれほどでもないような。
一話短編と思えばよいのかもしれないが、全体としてどういう風に落とし込むのかと最後まで期待してたが、不完全燃焼は否めない。
様々な女の生き方、考え方が出てくるが、それが艶に関連させていくにはちょっと無理があるような気がした。