紙の本
唐突な因縁。
2016/04/17 18:55
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間の金貸しエルじいちゃんに対し貴族の金貸しというキャラはおもしろい。
貴族というと基本美形美女だったのをこうひっくり返しにきたか、というのもよかった。
ただドロテアばーちゃんとDの因縁がとってつけたようなのに違和感が残った。
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本来、経済的なものからは超越していそうな貴族に金銭の観念を取りこみ、マンネリズムという泥濘であがいているかのように思われるが、やはり無理が多い。相変わらず何のために登場しているのか分からない人物が多数散りばめられ、伏線かの様に語れられるエピソードも全く収斂させないまま、唐突に話が終わるのは相変わらずである。ただし確かにマンネリということからすると、何故か守銭奴として何物をも敵に回してもひるまない爺さんとかは今までに無いキャラではある。ただし、そういったプラス要素を勘案したとしても、金という統一した評価軸で人間も貴族も十羽一絡げにしてしまったため、貴族が人間くさくなり、敵としての超越性が損なわれており、本筋から逸脱してしまいそうである。大いなるマンネリに染まるか、冒険するかでいうと後者の方が挑戦的ではあるが、本作では成功しているとは言えない。
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グレイランサーを出してきたあたりから吸血鬼と人間を同一視しはじめてるのではなかろうか。
人類の「敵」「超えるべき過去の支配者」として設定されてるはずの吸血鬼が妙に人間くさくて。
ラスボスの影が見えはじめてきたけど、ま、おわらんでしょ。
作者のライフワークと化しているし。
・・・<新宿>もあるし、どっちか切るかな?
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神祖がしゃべった話については、もうあまりにも予想どおりのネタで正直がっかりだけど、どのシリーズも完結というはっきりした終わりを書かない作者だけに、Dだけは直接対決で完結することを信じて今後も読んでいく予定。新シリーズよりも、これまでの数々のヒーローのシリーズをキッチリと完結させてくれることを祈る。
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黄金魔上下間の、下巻です。
この話はなんだかちょっと趣が違ってて面白かったですね。
超絶的な貴族とDの闘いだけだとほとんど現実感が無くなってしまうので、一般人(人間)がいろいろやるのが良いのかもしれません。また、貴族が人間に借金して返済を迫られる、なんて変な設定がなかなか面白いです。しかも貸し借りの話しがすごく徹底している。
最後、神祖の言葉が語られますが、、、ということは決着が付くんでしょうかね。この話に。