紙の本
同世代の共感
2013/08/29 00:56
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画「時評」というタイトルが言い得て妙。読むたびに「当時」が思い出される。いや思い出されると言うより、停滞していた映画への情熱が再起動する感じ。
投稿元:
レビューを見る
伊藤計劃はこんなふうにして「売り出され」ていくのだなぁとしみじみ。
それでも読んでしまう。
異世界ディテール構築派としては肯けるところ多し。
投稿元:
レビューを見る
基本的に褒めるっていう方針が素敵ですね。
だいたいにおいて、Web で公開されるレビューってけなしてなんぼみたいなのが多いですからね。
けなすぐらいなら、話題にしない方がいいんじゃないかと思いますけど。
レビューのおかげで観たい映画が増えましたね。
平成ガメラとか、いまさらのシックスセンスとか。(^^;
投稿元:
レビューを見る
どんな形であれ彼の言葉を読めることは嬉しい。そしてこれを読むと無性に映画が見たくなる。すごいことだ。
同時に死後公開された多くの映画を「ああ、この人ならどう評しただろう」と思わずにいられない。それを二度と目にすることができないのが残念だ。
投稿元:
レビューを見る
映画評にいきつくまでの、キャスト紹介・ストーリー・関係者話もろもろのウンチクやら派生話がごちゃごちゃしていて、それがとても鬱陶しくておもしろい(笑)
自分にとってそれは、伊藤計劃氏との出会いでもあり、また急逝した友人ヲタクとの再会にも感じたからだった。
エンターテイメントでなければ映画ではない!と主張し、お金を払って見た者しか評せないような奔放なことばで映画を語っていた友人が亡くなって、約2年。
彼が亡くなってぽっかり空いていたこころの空洞を、静かに満たしてくれる。そんな大切な一冊にもなった。
投稿元:
レビューを見る
彼の言葉は力を持っている。読む者の心を駆り立てる力がある。自分は彼の批評文を読んでいるだけなのに、なぜか、あらすじの説明部分では映画の予告編(とびきり完成度の高いやつ)を観ているようだし、解説部分では映画のメイキングを観ているような気分になるのだ。イメージを文章化する技術にかけて、私は彼以上の技巧に出会ったことがない。
この本を読んでから、今までの彼の著作を読んでみると、ああこういうのが好きだったんだ、気づかなかったけどコレってアレだよな、とか発見が多いからファンには嬉しい一冊。2が出るのが待ち遠しいです。
投稿元:
レビューを見る
読んだ事があるテキストだけど、文庫で出てて、思わず買った。これ読んで
ワイルドワイルドウエスト借りて観たけど、やはりイマイチだった…。スターシップトゥルーパーズに関しては途中で観るの辞めた…。
投稿元:
レビューを見る
ウェブサイトに連載されていた映画評の1冊目。
実は買おうかどうしようか迷って、発売日にはスルーしたんだけど、結果的に買って正解。この人は本当に映画が好きだったんだな~というのが伝わってくる文章だった。
特に取り上げられている映画を見ていなくても充分に面白いよ(実際、私は殆ど見ていないし、これが面白かったからといって見る可能性は限りなく低い)。
投稿元:
レビューを見る
ホームページに連載していた映画時評を二分冊にまとめたものの一冊目。名作以上に「とんでもない作品」に対する筆者の愛情が感じられて面白い。
投稿元:
レビューを見る
伊藤計劃 の作品が大好きなので、映画評というのも読んでみたくなったので。
評論文もとてもおもしろかった。
収録されている映画は見たことのないものがほとんどだったけど、実際に映画を見たくなった。
作者の目的が完全に果たされている…。
映画好きだというのも、ばしばし伝わってきた。
どんなジャンルの文章でも読ませる人だったんだな、と改めて感じた。
投稿元:
レビューを見る
伊藤劃好き、でもって映画好き、にはたまらない一冊。
もうこの作家の文章は読めないんだ、とあらためて感じる。
紹介43作中27作品映画館で鑑賞済み。
ヒット率6割か・・・
読んでて観たくなった作品も幾つか、「ガタカ」は必見かな。
投稿元:
レビューを見る
伊藤計劃さんの映画評本。
『エヴァより〜』とか『エロゲーのシナリオより〜』の様に
作品を褒めるのに他の作品を引き合いに出す言い回しが気になる
『君の言いたい事は良くわかる!
でもそういう言い方は良く無いよ!』と…
共感できる部分も含めてなんか我を見ているようで
読んでて気恥ずかしい一冊;
しかし、『ガメラ3』や『ファイトクラブ』
『プライベートライアン』等の絶賛評を読んでると、
伊藤計劃さんが『キック・アス』を、『電人ザボーガー』を
『ウルトラマンサーガ』を、『バトルシップ』を
『サマーウォーズ』を『おおかみこどもの雨と雪』を観ていたら
何と書いたのだろう?
きっと彼も気に入ったんじゃないだろうかと思うのだ。
伊藤さんの時は映画評を書いていた時に時間が止まっていて、
伊藤さんの時間はもう動き出す事は無い。
そう思うと、毎日毎日、新しい映画を浴びる様に観られる事って
何て幸せな事なんだろう、それだけで人生には生きる価値があると思えるのだ。
いつか僕の時間が止まって、新しく生まれでる映画を
観る事もできなくなる時がくるのだろうけど
その時はあの世で同じ作品を愛した者同士、
伊藤さんと映画の事を語りながら杯を酌み交わしたいと思えた一冊だ。
投稿元:
レビューを見る
ダークファンタジー セブン ジョンドゥ ゲーム フェイス/オフ ジョントラボルタ ニコラスケイジ エイリアン4 リプリー シガニーウィーバー 生物兵器 感情移入 スターシップトゥルーパーズ ナチスの軍服 ファシスト 右翼 ネオナチ 性癖 バグス昆虫型エイリアン シックスセンス ナイトシャラマン 役所広司 ファイトクラブ 石鹸 彼らはキャラ萌えであり、単に怠惰なだけです。私はそうした人間を軽蔑します。 彼らはリアルという言葉を、心地よい、確認された、記号のフレームからの逸脱に貼り付けているだけ そのために懸命に努力しなければならないとしても、完璧な一分間にその価値がある
投稿元:
レビューを見る
ユーモラスな語り口とは裏腹に,記述内容は清廉としているので,読める.“アルマゲドンで感動した,という人にはこう言うことにしています.「それは,君が世界に対して怠惰な証拠だよ」と”.その言い回しに,どのような影響を受けたのか垣間見えますね,とほくそ笑む人は同類相哀れむことになるでしょう.
投稿元:
レビューを見る
こんなに沢山の引用を登録した本は、他にありません。とても鋭く刺激的な文章です。
ざっと、十四、五年前の(前世紀の!)文章ですが、今でも響いてくる。
伊藤さんの小説作品のアイデアの元というか核になる発想や好みが随所に顔を出しているのも面白い。蒸気機関に対する熱い思いから『屍者の帝国』までは、まさに「あと一歩」。
ちなみに、取り上げられている44本は、名前を聞いたことがあるメジャな作品ばかりですが、実際みたことがあるのは、「踊る大捜査線」くらい。しかも、それもテレビで何となくみただけ。映画館に行ってみた作品は皆無。
ひどい青春時代をおくったもんです。